【※無料公開対象】阪急杯 2022 出走予定馬:サンライズオネスト&武豊騎手想定

第66回 阪急杯(GIII)出走予定馬展望

日程:2022年2月27日(日)
コース:阪神芝内1400m

サンライズオネスト(武豊騎手想定)

 カーバンクルステークスでオープン特別を制し勢いに乗るサンライズオネストが武豊とのコンビで阪急杯に出走予定だ。3勝クラス勝ち上がりの舞台は阪神1400m戦と適性面での目途は既に立てている。重賞の壁を名手とともに超えてゆきたい。

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 水無月Sや前走のカーバンクルSの内容からも結構面白いかなと。というか、今年の阪急杯はかなり混戦だなという印象で、サンライズオネストに限らず結構穴目でもチャンスがありそうだなというのはあるからね。

カーバンクルS(OP)1着

中山芝外1200m良 16頭3枠5番
風向き:北北西2.6m/s(船橋市15:50)
1:08.7 33.1-35.6 H^3
11.9 - 10.4 - 10.8 - 11.4 - 11.5 - 12.7

 前走のカーバンクルSが強い競馬だったかな。中山の1200m戦でペースは見ての通りの超ハイ。ラップ的にも淀みなく淡々とという中で中団外から正攻法で捕え切った。風は北北西からなので4角地点が完全向かい風。

 5番枠からやや出負け、そこから押されて追走してリカバーしつつ中団の中目に入っていくという感じ。3~4角でも中団の中目でスペースを意識しつつ中目を通し切って直線で外を狙う。左手前に換えて外に誘導もジリジリ。L1の坂の登りでぐんときてここでしぶとく前を捕え切ってのクビ差で勝利。

 3~4角では中団の中目でそこまでのロスではないけどそれでも直線進路取りで苦労したなという感じ。L1で12.7とかなり落としていたのでそこで差し切れた面はあるだろうが、基礎スピードを強めに求められた中で中団でしっかりと追走、そこから捕え切るバテ差しを見せられたという点でも中山1200は良かったかな。特に坂の登りでの伸びが目立ったし、基本的にはバテ差しという認識で良いと思う。ただこの形だと阪神1400と言えどもちょっと基礎スピードが勝ちすぎている感じはするし、まして今の阪神は超高速馬場だからね…。ペースが落ち着いたときに後半で加速が求められてどうか?はポイントになるし、ゲートがちょっと甘かったのも少し気になるところ。

オーロC(L)6着

東京芝1400m良 18頭4枠7番
風向き:北0.8m/s(府中市15:30)
1:21.0(+0.3) 34.2-35.1 H^1
12.3 - 10.8 - 11.1 - 11.4 - 11.0 - 11.8 - 12.3

 2走前のオーロCでは6着と悪くはないものの掲示板は外している。ペースはややハイでラップ的にはL3最速11.0。そこからのL1で12.3と結構な減速となった。割と基礎スピード面を強めに求められたなと。風は北からだが誤差の範囲。

 7番枠からまずまずのスタート、そこから押しつつの追走だが最終的には好位の内目で収めていく。3~4角でも最内で3列目から直線で内に切って右手前に換える。序盤で追われてすっと、ここで2列目。L2で2列目から一瞬出かけるが、L1でもジリジリで右手前維持も外の各馬に捕らえられての6着。

 まあ正直外差しが怒涛の如く押し寄せてきた感じで、6着でも着差は0.3だし印象は言うほど悪くない。3~4角でロスなく立ち回っていたけど、直線入りで加速して速いラップをという地点ではしっかりと伸びてきたからね。この時点での東京は時計もかかっていたし、馬場も外差し傾向だった中で内を通してラストで甘くなって差されたのはある程度許容できるかな。まあ要所で鋭く動けていたのであればやはりベストは1200なのかもという気持ちも無くはないが。ただ単調ではなくある程度加速に対応できたのは今回の阪神の馬場状態を踏まえると良い材料。ここではゲートも出ていたからね。

水無月S(3C)1着

阪神芝内1400m良 10頭6枠6番
風向き:西南西2.7m/s(豊中市15:00)
1:20.9 34.6-34.8 M
12.2 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.5 - 11.5 - 11.8

 4走前の水無月Sが阪神1400でしっかりと勝ち切った。後はこれのレベルを見てというところかな。ペースは平均でそこまで速くないが淀みなく淡々と。L1は11.8なのでL2の11.5からはあまり落としていない。時計自体は標準よりはちょっと重いかもという程度。風は西南西からなので4角地点が完全向かい風。

 6番枠からまずまずのスタート、そこから促しつつ追走するがそこまで進めずじわっと下がって好位となる。3角手前で外に出して2列目の外で少し手が動きつつ追走。そのまま4角で2等分外から手が動いて直線で左手前。序盤で鞭も入ってジリジリと伸びるが先頭列まで。L1の坂の登りでしぶとく伸びて外のカリボールらの追撃を余裕を持っての3/4差で勝ち切った。

 ここは要所でさほど動けなかったかな。ラップ的には11.5を連続するような中でのものなのでそこまで加速できる余力はなかったとは思うが、その中でL1で11.8と落とさずに粘ってここで3/4差つけてきた形になる。坂の登り減速が合っている印象。このメンツの中ではそこで1枚上の競馬をしてきたと。ただ、正直言ってこの水無月Sはそこまで評価できないかな。一つは多少小雨が降っていて馬場変化もあったかもしれんが、1勝クラスのテンハッピーローズが1:21.0と結構良い時計を出している。これに対して少し物足りない。それに水無月Sの上位勢もその後がイマイチだからね。なので、正直これで一定のパフォーマンスとは見ていいと思うが、ここに入って?となるとワンパンチ足りないかなというのはある。まあもう少し前目でペースを引き上げたら面白いかなとは感じるけど。

阪急杯2022への展望

 まあ今回は混戦なのでサンライズオネストにもチャンスはあると思う。ただ、突き詰めるとハイペースになってほしいかな。少なくとも後半の決めて勝負で質的にそこまでのインパクトはない。オーロCも悪くないし思ったよりも要所の加速で動けたけど、L1は甘く外差しが有利と言ってもラストは甘さが出たのは事実。また相手関係的にもここは混戦とはいえ強気になれるパフォーマンスではないなというのは確かにあるからね。あくまで混戦なので通用してもよさそう、というのが前提にある。

 そのうえで、やはり前走のカーバンクルSや水無月S勝ちでもそうだが、右回りの場合はL1の坂の登りでの減速で手ごたえ以上に踏ん張って伸びてくるというのが基本にあると思う。その点では阪神1400は条件的には良いと思うし、ゲートは前走ほど出負けしないでほしいが基本的には前を取ってきている馬だからね。内枠でも引いて上手く2列目内に収められればだし、再加速そのものはオーロCからも対応できているので多少緩んでも戦えるとは思う。それでもこのメンツでと考えると前半はハイペースで進んでほしいかな。33秒台半ば~後半では入ってほしい印象で、ペースが落ち着いてしまうと後半要素ではそこまでのインパクトはない。その点やね。内枠でハイペースになると踏めれば押さえても良いかなというラインでとりあえず×を仮に打っておきたい。

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