マーメイドステークス 2020 出走予定馬:ナルハヤ&藤田菜騎手想定
第25回 マーメイドステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2020年6月14日(日)
コース:阪神芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
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ナルハヤ(藤田菜騎手想定)
前走のパールステークスでも逃げてあわやの2着、ナルハヤが藤田菜七子とのコンビでマーメイドステークスに出走予定だ。2走前のエールステークスでは惨敗を喫するなど不安定なところもあるが、噛み合えば強い。今回も思い切ってのハナでどこまで粘れるかに注目だ。
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前走のパールSではスローからの3F勝負でしぶとく踏ん張った物のアンドラステにきれいに差し切られた。個人的にはこの一戦よりも3走前でティグラーシャを抑えた内容のほうが目立ったかなという感じはあると。道悪も問題ない馬だがエールSの惨敗が気になるのでここだけ。
2勝クラス戦1着
阪神芝外1800m稍 9頭5枠5番
1:46.3 47.4-47.1 M
12.7 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 11.3 - 11.5 - 12.4
3走前の2勝クラス戦勝ちから振り返りたい。稍重で阪急杯と同日なので恐らく標準馬場ぐらい。ペースは平均で進んでいて道中の淀みも小さい。そこからのL3最速と仕掛けが早い形となったが粘り切ったし、3着以下は千切っているからね。これは結構印象的に残っている一戦。
5番枠から好発を切って楽々ハナを取り切る。そのままあまり息を入れずにペースを作って平均の流れ。3~4角でも淡々としていたが後続が仕掛けてきたので4角で仕掛けてここで引き離しにかかって1馬身半ほどの差で直線。序盤でそのまましぶとく伸びているが、ティグラーシャに半馬身差まで詰められる。ここからがしぶとくL1で抵抗してこの半馬身差を再び広げて3/4差完勝。3着以下は4馬身以上離している。
ここはかなり強かったかな。ペースを平均に引き上げていたが、思ったよりも各馬がついてきたし仕掛けも早かったことでL3最速という競馬。ここでL2地点で並びかけられながらもL1で差を広げているし、消耗地点でむしろ離しているというのは好感を持てる。3着以下はL1で離しているという点でも意外と速いラップを求められるよりは単調な流れにしたほうが良いのかも?というのは感じたかな。ティグラーシャをあっさり退けたのは立派。
エールS(3C)11着
福島芝2000m良 13頭2枠2番
2:01.4(+1.5) 59.9-60.0 M
12.6 - 11.3 - 11.5 - 11.8 - 12.7 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 11.6 - 11.5
2走前のエールSでは11着と完敗を喫した。この敗因がどうなのか?というところだがラップ推移を見ると福島の難しさにもろに嵌ってしまった感じかなと。ペースこそ平均なんだが前半の3Fは35.4なのでまあまあ速い。1角が下りでスピードに乗せやすいのでどうしても3F目が速くなるし、2角過ぎの登りでペースダウンするのだが、11.8-12.7-12.6と極端に緩めすぎた。後ろでペースを守っていた馬にとっては向こう正面で余裕で取り付くタイミングがあったからね。レースメイクがまずかったと思う。
2番枠から好発、抜群の二の足で楽々ハナを取り切るが、前半でペースをコントロールせずに1角の下りでも11秒台で縦長に持ち込む。が、2角過ぎの登りで明確に減速したことで徐々に馬群が凝縮しだして後ろの仕掛けが強くなる中で我慢。3~4角で2列目勢が一気に仕掛けてきたところで手が動くが反応乏しく徐々に後退、4角では抵抗も直線入りで加速する余力はなくそのまま失速した。
ここではちょっと入り方がまずかったかなと思う。前半からかなり飛ばしていたけど、結局2角過ぎの上り坂で自然と減速する所で落としすぎたので後ろがとりついてきた。いわゆる帳尻合わせの平均ペースでこういう逃げはあまりよくない。まあ器用なタイプなら息を入れてしっかりと後半に続けてくるけど、3走前のティグラーシャを破った一戦と比較すると、ちょっと基礎スピードが勝ったタイプなのかなという感じはするね。あまりギアの上げ下げそのものが得意なタイプではなさそうというのは感じた一戦で、行くなら淡々と引っ張るぐらいのほうが良いと思う。
パールS(3C)2着
新潟芝外1800m良 14頭2枠2番
1:47.6(+0.1) 48.7-46.2 S^2
12.3 - 11.5 - 12.3 - 12.6 - 12.6 - 12.1 - 11.1 - 11.0 - 12.0
前走のパールSでは2着だったものの完敗ではあった。悪くはないけど結局スローで速いラップを直線に求められると高いレベルではちょっと難しいかも?という感じの内容だったと思う。ペースは2.5でかなりのスロー、ラップ推移的にも見ての通りの3F勝負。
2番枠からまずまずのスタート、二の足が速くここも楽にハナを取り切る。道中もペースをスローに支配しながら3角まで楽に進める。3~4角でもペースを上げずに仕掛けを待って直線。序盤でじわっと仕掛けながらしぶとく伸びてここで2馬身差ほどに広げるが、L2でちょっと甘くなって外からアンドラステにジリジリ迫られる。L1では甘くなって鮮やかに交わされての2着。
まあ悪くはないし、ここは前半はスローだったからね。エールSは前半速く中盤を遅くし過ぎたので前半のロスのわりに後続との差が作れなかった。ここでは前半でも温存できていたので自分の脚は使えたんだと思う。が、それだとアンドラステにあっさり交わされてしまったし、シャンディローザ辺りとの比較で見ても?というところ。まあこういう競馬でもある程度やれるのは逃げ馬としては良い材料だけど、スローで各馬の余力がある状況だと高いレベルまで来ると末脚の絶対量の違いが出てくるかな。
マーメイドステークス2020への展望
ゲートが上手くて二の足も速い。逃げる気なら恐らくこのメンバー構成でもハナを取ること自体は難しくないかなと思う。また、触れなかったが5走前の小倉2000では重馬場で普通に逃げて完勝しているし、単調な流れでも強さを見せているというのは良い材料。まあそれでも3走前がベストバウトかなと思うし2000が微妙に長いかも?というのは感じるところではある。阪神2000は力の要る馬場だと割と長距離型が優位になりやすいイメージなので、そこがカギかな。
それでも3走前2勝クラス勝ちのように1800ではあるが渋って少しタフな馬場で淡々と刻みつつ早めに仕掛けてL1でしぶとく踏ん張ったり、いろいろ幅を見せている馬、51kgという軽量はやはり面白い材料にはなるかな。道悪自体は問題ないはずなので、後はゲートの良さを活かしてハナを切って淡々と刻みつつ粘り込むイメージでどこまで。押さえたい一頭ではあるけど重い印を打つところまでは微妙かな。結構面白い馬が多いので悩ましいね。
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