マーチステークス 2020 予想:本命05タイムフライヤー

マーチステークス2020の予想

中山11R ダ1800m
馬場想定:良~稍、標準ダート想定

展開予想

 日曜に行われていれば高速ダート想定だったが、恐らく火曜は天気からも回復していくと思う。月曜正午の段階でダートは重だが、この感じだと良までという可能性もある。まあ多少脚抜きは良い状態だと思うがそれでも中山だとそこまで時計は出ないだろう。ハイペース濃厚ではあるので流れればもっと出るかもしれないが1:51.5ぐらい出ればというところかな。想定はそれぐらいにしておく。

 枠順が多少変わってしまったので難しいが、リアンヴェリテが外からハナを主張するのは確定的だろう。内からワイルドカードが良い枠に替わったので先行していくがペースが速い中でどこまでいくか。恐らく2,3列目辺りで収めそう。外からはテルペリオンやメイショウワザシが競って行って引き上げていきそうだし、流れる可能性が高いと思う。48.5-51.0ぐらいの感じで超ハイまで視野。

予想

◎05タイムフライヤー
○08テーオーフォース
▲04レピアーウィット
△02クリンチャー
△16ナムラアラシ
×03サンマルデューク15メイショウワザシ
3連複:◎軸○▲△×BOX
3連複:◎○軸▲△×流し
3連単F:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎タイムフライヤー

 基本的には前半型で基礎スピードが問われたうえでしっかりと脚を使えるのと、後半ポテンシャルが求められて分散しても一足を使える。いわゆる有酸素運動分散型のタイプなので適度な流れになればどういう競馬になっても崩れにくい。唯一崩れたのがチャンピオンズCで、これが48.7-47.7とややスローとなってしまって12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.1と前に淡々と支配されてしまってのL2最速で中団内から脚を残していたものの動けなかった。相対的な切れ味のイメージで、こうやって各馬が脚を残しての絶対的な決め手勝負でそこまで質を高めてくるわけではない。

 逆にフェブラリーSなんかは負けはしたがインパクト十分で、46.4-48.8とかなりのハイから11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.4とL2最速の流れで3番手から直線半ばでしっかりと伸びて加速してきた。モズアスコットにはここで外からさらにスパッと来られたけど、このペースで先行して残ったのはこの馬だけというのが示すように基礎スピードがかなり勝った馬だと思う。

 本質的に見て中山1800は良い条件ではないと思うが、今回はリアンヴェリテが参戦するのでペースが上がる可能性が高い。メイショウワザシにせよハイペースで良いタイプなのでこの2頭がある程度引っ張る前提ならこの馬の良さである基礎スピードは高いレベルで求められそう。しかも内枠で脚を残して3~4角でロスなく立ち回れたほうが良いタイプだと思っているので、前が引っ張って縦長、3~4角で好位の内ぐらいで後ろの仕掛けを待って脚を温存できればL2の地点でぐんとという可能性もあるなと。基本的にピオネロの上位互換的イメージで良いと思っているので、高いレベルならペースが上がったほうが良い。シリウスSでも前半のハイペースの流れにしっかり乗っていたし、そこからでも一足の鋭さは引き出せたので距離は心配していない(ベストはマイルだとは思うが)。この条件で内枠なら。

○テーオーフォース

 相手は変えてテーオーフォースにした。道悪だと質的に足りないと思っていたので見送ったんだが、良に近い競馬で時計が掛かって消耗度合いがきつくなれば浮上していいと思う。

 3走前の花園Sの内容が良い。京都1800だがペースが48.3-50.5とかなりのハイの流れで好位追走、12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.9 - 13.1と消耗戦で好位の内で進めて3~4角で待たされながら直線で上手く外に出してからも反応は地味だがL1でしぶとく伸びきっている。この辺からも消耗戦が得意で基礎スピードを前半にバランス的に求められたほうが良いだろうと。ただ、高速ダートだと1800では時計的に足りない、つまり質的に苦労するのでこれが雨の影響が小さくなりそうな条件だと浮上する要因になると。

 まあ今回はハイペース決め打ちの予想だからね。2走前のポルックスSでは51.5-49.1と極端なスローで噛み合わず。前走仁川Sは芝スタートで良い位置を取れなかった。この条件はフィットすると思う。

▲レピアーウィット

 これは変えずに単穴のままとする。本命にしても良いかなとちょっと悩んだんだけど、休み明けでもあるし丸1年近く結果が出ていない馬というのは確かだからね…。ただ、やはり4走前の利根川特別は2勝クラスとしては破格で、あれだけやれれば通用するはず。48.9-50.1とハイペースで進んで、12.5 - 12.1 - 12.2 - 12.8 - 13.0とL4最速でしっかりと番手追走から4角先頭で圧倒。大差勝ちだし時計的にもかなり速い。前がぶっ飛ばしてくれる中で縦長の状況から上手く単独で外目を通せればという感じかな。能力的には間違いないんだけど、太秦Sみたいに高速ダートでテンが速すぎると難しいし、前走みたいにドスローで出負けして包まれても厳しい。消耗したほうが良いのは間違いないので良馬場に近いほうが良い。その点でも条件は噛み合うと思う。強めに狙いたい。

△クリンチャー

 個人的には高速ダートより時計が掛かるほうが良いかなとは思う。前走の仁川Sでは稍重で61.3-62.8とハイペースから12.4 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 13.1と消耗する流れで中団馬群の中目を通しながら直線捌いてジリジリと伸び続けた。一応仁川S組では最先着なのと、淡々とした流れの中で良さが出ているということからも基礎スピード面は見せてきたと。1800は若干短いかなと思うが、中山の1800で良に近いならある程度前も失速するタイミングが早くなるだろうし、前走も包まれてキックバックを受けてもやれていたので内枠自体は問題ないと思う。

△ナムラアラシ

 少し評価を上げた。ナムラアラシも基本的には出し切ったほうが良いタイプの馬で、アルデバランS2着時が京都1900だが48.6-50.1とハイペースから12.6 - 12.6 - 12.2 - 12.6 - 12.7とL3最速で仕掛けが早い中で後方中目から直線で上手く外に出してL1でぐんと来た。この相手がアングライフェンだし、ピオネロをこの展開で捕えているのは結構評価したい内容ではある。中山1800でも良馬場に近ければ消耗するのも早くなると思うし、その中で後方から向こう正面ロンスパで押し上げつつ問いう競馬で噛み合えば面白い。

×サンマルデューク

 道悪だと基礎スピードの質で苦労するので難しいと思っていたが、良馬場に近くなればバテ差しが嵌るかも?というところで中山1800は庭のサンマルデュークを押さえておく。休み明けでそこがマイナス材料だが、内枠はある程度先行する馬がそろっているので序盤は割とスペースを貰えた状態で進められるし1~2角もハイペースになりそうなところでロスなく極端な後方にならなければ。マーチSが49.9-49.8と平均で12.9 - 12.6 - 12.1 - 12.4 - 12.3 - 13.0とL4最速ポテンシャル戦というところで後方から外外、L1で最後まで伸びてきて3着争いかなり際どいところまで突っ込んでいる。前が消耗すればそれだけチャンスも広がってくるので押さえておきたい。

×メイショウワザシ

 高速ダートだと外枠で前半から苦労しそうと思ったが、良馬場に近ければもう少し前半は質的には求められないと思うし師走Sの競馬が活きてくると思う。47.7-51.9と超々ハイと厳しい流れに番手で乗っていきながら12.0 - 12.3 - 12.6 - 13.4 - 13.6のラップ推移、ナムラカメタロー、マイネルユキツバキと強敵には交わされたが良く踏ん張っての3着。まあ個人的には長距離型の基礎スピードタイプかなとは思っているんだけど、力の要る馬場のほうが基礎スピードの質が問われずにバランス的に消耗戦になりやすい分だけ活きてきそうかなと。押さえておきたい。

その他の馬

 ワイルドカードは日曜予想では高い評価だったが、高速ダート適性を見越してのものだった。今回恐らく良馬場で時計が掛かるうえでのハイペースとなると、正直これまでの競馬はそこまでポテンシャル面を見せていたわけでもないし基礎スピード面でも高く評価できるレースはあまりない。近走はほとんど平均~スローでの後半要素で結果が出てきているので、内枠は良いけどペースが上がり切ってしまうと…という感じかな。

 スワーヴアラミスは日曜の段階では連下で拾っていたんだが、結局タフな馬場でのハイペース適性をここ4走で見せていないというのはある。ポルックスSは圧勝したが51.5-49.1とかなりのスローで後半勝負に特化した中で番手といい位置を取れていた。アルデバランSも良いんだが、個人的には長距離色が強いタイプではあると思う。WASJでは札幌1700の重馬場で完勝しているけど相手関係や時計を考えるとそこまででもない。後半型で良さが出てきているので高速ダートなら中団で運べばというところ、良馬場となると前半のパワー型基礎スピードをバランス的に問われそうというところ。ん~まあ正直言って説明的にはそうなるけど、ざっくりいうとここはちょっと不安があるしハイペースに振り切るなら思い切って消しても良いかなという感じの評価かな。

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