中京記念 2021 出走予定馬:ボッケリーニ&浜中騎手想定

第69回 中京記念(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年7月18日(日)
コース:小倉芝1800m

予想用・出走予定馬一

中京記念2021の予想用・出走予定馬一覧

ボッケリーニ(浜中騎手想定)

 昨年の中日新聞杯で嬉しい重賞初制覇を成し遂げたボッケリーニが中京記念に出走予定だ。今年は小倉の1800mと実績のある舞台だけに、なんとかここでもう一つ重賞タイトルを手に入れて秋のGI戦線を見据えたい。

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 前走の新潟大賞典に関しては正直ああいう競馬は合わないと思っていたので、思ったよりも頑張ったなという5着だと思う。小倉1800ならこの馬らしい後半のロングスプリントを引き出せるかなと思うし、あとは天気予報的には晴れると思うが、できれば雨は降らないでほしいね。

中日新聞杯(GIII)1着

中京芝2000m良 18頭1枠2番
風向き:西北西4.3m/s(大府市15:40)
2:00.1 61.5-58.6 S^3
12.6 - 11.1 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.8

 3走前の中日新聞杯勝ちから振り返りたい。中京の2000m戦でペースは見ての通りの超スロー。そこから後半はL2最速で11.1。坂の登りでの加速も含めてギアチェンジやトップスピードが求められたと。風は西北西なので4角地点で完全向かい風。

 2番枠からまずまずのスタート、そこから促しつつだがある程度前を楽に取ってから控えて好位の内、最終的に4列目の内を確保する。道中も超スローの流れで前にスペースを保ってショウナンバルディを前に置きつつ。3~4角でも好位の中目のスペースを拾って内から中目に誘導しながら好位で直線。序盤で上手くシゲルピンクダイヤの後ろを取ってしぶとく食らいつく。L1でその後ろからインを取ってスッと伸びてきてクビ差の勝利。

 ここは超スローで後半のギアチェンジ戦という感じだったが、好位の内目から中目に誘導しつつ直線での加速でしっかりと食らいつけていた。そしてシゲルの一列後ろからラストでしっかりと伸びてきて捕え切ったように後半の総合力で総合的に見て一枚上だったかなと感じた一戦。ここの4着がショウナンバルディで、これに対しては質ではそこまで決定的ではないものの量的には明確に差をつけてきたからね。この辺は良い材料だし、基本的にはスローで後半型の競馬になった方が良いタイプという認識で、ロングスプリントもギアチェンジも対応できるタイプ。秋の府中戦線で見てみたい一頭。

小倉大賞典(GIII)2着

小倉芝1800m良 16頭8枠15番
風向き:南西9.1m/s(空港北町15:20)
1:45.5(+0.0) 46.7-47.5 H^1
12.5 - 11.3 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 11.7 - 12.5

 2走前の小倉大賞典では2着と悪くない競馬。正直この形で2着を確保してきたのは結構頑張ったなというところだが、ペースが速いと言っても前が少し離していて、好位と言っても明確にスローバランスで運べたので持ち味のロングスプリントは引き出せたのが良かったと思う。風は南西から9.1m/sなので3角地点が完全追い風となる感じ。

 15番枠からまずまずのスタート、軽く促しつつだが途中で無理はせずにコントロールしながら好位の外目で我慢して進める。道中も前2頭が飛ばすような感じで実質はスロー、その流れで好位で我慢しながら3角。3~4角で好位の外目でロスを作りつつロングスプリントを展開して前2頭を追いかける展開で外外を回して直線。序盤でじりじりと伸びてきて、L1で前のテリトーリアルに並びかけて最後はクビの上げ下げまで持っていくがわずかにハナさ及ばず2着。

 負けはしたが3着ディアンドル以下を1馬身半以上離しているし、テリトーリアルとの差も僅差。この形だと基礎スピード型に残られたのは仕方ないかなとは思うが、自分のリズムを守って末脚をしっかりと引き出してきているし、ある程度軽い馬場ならこういうロングスプリント性能で後半の4Fを速めることで時計を高めてこれるタイプ。なので、個人的には府中の1800~2000とかでもロングスプリントでどこまでやれるのかを試してほしい馬ではあるね。坂の登りでの加速も対応できていたわけだし個人的には府中は良いと思う。小倉でもコーナーでのロングスプリントの形でロスがありながらも最後まで量的に優位性を作り続けてきたし、負けて強しの2着と思っていいと思う。ゲートがまずまず良いのもこの馬の良い所やね。

新潟大賞典(GIII)5着

新潟芝外2000m良 14頭1枠1番
風向き:西6.0m/s(新潟市15:20)
1:59.6(+0.3) 57.1-62.2 H^5
12.6 - 10.6 - 11.0 - 11.3 - 11.6 - 12.1 - 12.5 - 12.0 - 12.3 - 13.3

 前走の新潟大賞典の負け方がいわゆる負けパターンになると思う。ここでは見ての通り5秒の極端なハイペースで良馬場でも時計が掛かっていたのでパワー型基礎スピード特化も特化という競馬。前半で足を使ってしまってという中で苦しむだろうなと思っていたんだけど、想像よりは抵抗してきたな、という印象。これならある程度の流れなら対応してくるかもしれないなと感じた。風が西向きで向こう正面が追い風に近いし6.0m/sなので3角までが長い新潟外2000だと影響は大きかったと思う。

 1番枠からまずまずのスタート、そこから促しつつ楽に先行争いに入っていくが、最終的には控えて少し離れた好位の内で進めていく。道中も手が動いてトーセンスーリヤの後ろで4番手と割と積極的に進めて3角。3~4角でもトーセンの後ろで風を避けながら進めて直線。序盤でトーセンの内から進路を取って一瞬伸びかける。L2で先頭列5頭の真ん中で進めるがジリジリ手ごたえで見劣る。ラストは接触を受けて下がって5着。

 最後の接触が無ければもうちょっと踏ん張れたかなという感じだが、それでも途中から手ごたえが怪しくなったし流石に馬券的には難しかったと思う。それでもこの流れで前半から流れに乗って基礎スピードを求められた中で大きく崩れず途中まで食らいついてきたし、結構パワー型基礎スピードタイプの馬でも苦戦していた一戦だからね。この形でトーセンスーリヤ辺りと比較してそう悪くなかったから個人的には力をつけてきているなという印象だったかな。まあもちろんこういう競馬だと持ち味は出ないと思うんだけど、多少なら流れても対応してくるというのはあるし高速馬場ならロングスプリントを高めてくるのでもう少し無理せず入って良いと思う。その点でも高速馬場の小倉ならというところ。

中京記念2021への展望

 パターンとしては高速馬場でのロングスプリント、トップスピード戦、ギアチェンジ面も含めて後半勝負で良さが出るタイプだと思う。コーナーで足を使いながらでも戦えているし、昨年夏の小倉日経オープンでサラキア相手にしぶとく食らいついていたように、後半型の競馬では結構いいところまで行けるんじゃないかなと思っている一頭。今回のメンバー構成で考えても本来なら地力は一枚上だと思っているし、高速馬場の小倉というのも条件的には歓迎できる。

 あとは超高速馬場で想像以上に前半の基礎スピードの質を求められすぎなければいいなという感じ。先週の小倉も雨が降っていたのにまだまだ軽かったから悪化するとは考えにくいし、今回は割とマイラー色が強い馬も参戦してくるからね。ディアンドルやカテドラルといったところはかなり時計勝負に対応してくると思うので、例えば46-46とかの競馬になったときにこの馬としては好位外から3~4角でロングスプリントを展開できたとしてもロスも出てくるし前目内目の馬に…というところはある。できればペースは落ち着いてほしいかな。後半の素材では一枚上だと思うし、ここは勝ち負けしてほしいと思っている一頭だけどね。重い印候補。

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