CBC賞 2021 出走予定馬:ヨカヨカ&和田竜騎手想定

第57回 CBC賞(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年7月4日(日)
コース:小倉芝1200m

予想用・出走予定馬一

CBC賞2021の予想用・出走予定馬一覧

ヨカヨカ(和田竜騎手想定)

 3歳重賞路線でも活躍を続けている九州産期待のヨカヨカがCBC賞に出走予定だ。前走の葵ステークスでは出負けして苦しい形から何とか差し込んできたものの、快挙までにハナ差及ばず涙を呑んだ。九州産馬として久々の重賞制覇とともに、史上初のGI馬を目指してここに全力投球だ。

※この記事はnote,ブログ無料公開対象です。

 ここ最近はゲートの安定性を欠くようになってきているのでそれが嫌やね。基本的にはそこまで前傾型の馬だと思っていないけど、2歳時に好時計で対応できているのである程度は。今回のCBC賞は小倉だしメンバー構成もなかなか微妙なところで荒れるかも?とは考えているけど、ヨカヨカとしてはポンと出て上手く前目内目を取れるかどうか。まあ極端にハイペースならそこまでこだわらんが…。

葵S(重賞)2着

中京芝1200m良 17頭1枠2番
風向き:南西3.2m/s(大府市15:40)
1:08.1 33.2-34.9 H^2
11.9 - 10.3 - 11.0 - 11.6 - 11.2 - 12.1

 まずは前走の葵S2着から見ていきたい。ここが出負けして苦しくなっての突っ込みとなったが、流れた中でも脚を使えたという点での評価はできるかな。ペースは1.7でかなりのハイ。ラップ推移的にはL3で緩んでのL2再加速の競馬となっている。風向きが南西からだったのでBSが完全追い風になっていたのもペースが速くなった要因になるかな。

 2番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そこから押して追走しつつリカバー、中団馬群の中には入れていく。3角でも中団馬群の中目で追走していくが、4角で緩んだところで少し待たされながら直線。序盤で進路が確定できていない中で仕掛けを待ちつつ少し不利。それでもそこから進路確保すると最後はしぶとく伸びてきたがクビの上げ下げでハナ差見劣っての2着惜敗。

 正直出負けだけなら勝っていたんだろうなと思う。そこからリカバーして中団馬群の中に入っていったけど、L3の4角地点でペースダウンしたところでちょうど包まれて動けなかった。待ちながら直線前半の加速の地点で進路ができずに少し接触もあってそこから立て直してラストでぐんと来たんだけど…という惜しい競馬だったね。ちょっとでも4角~直線入りでまともなら勝っていただけにもどかしい2着ではある。ただこういう基礎スピード戦でしっかりと戦えているのは小倉1200という条件を考えればいいし、この流れの中での加減速に対応できているので器用だなというのは間違いないと思う。正直あの形で直線入りで捌けなかったら、ギアの上げ下げが下手な馬ならそこでもう伸びてこないからね。ただ、ゲートがここ最近は悪くなっているのでその辺やね。

フィリーズレビュー(GII)2着

阪神芝内1400m良 18頭4枠8番
風向き:北4.7m/s(豊中市15:40)
1:20.8(+0.1) 33.7-35.5 H^2
12.1 - 10.5 - 11.1 - 11.5 - 11.5 - 11.8 - 12.2

 3走前のフィリーズレビューでは阪神の1400m戦らしい基礎スピード特化戦になった。ペースは1.8でかなりのハイだが加速ラップの無い競馬となっていて、前半の基礎スピードをかなり求められた一戦。ここでは好位で流れに乗ってしぶとくというところにシゲルピンクルビーに差し切られた。風は北風なので4角地点で追い風になっている感じ。

 8番枠からまずまずのスタート、そこから余裕を持って流れに乗っていきつつ、最終的にコントロールして好位の中目。3~4角でも好位の中目で様子を見ながら4角で外目に誘導しつつ2列目で直線。序盤でそこからスッと捌いて一気に反応しクビ差ほど出る。L1でそのまましぶとくというところに外からシゲルピンクルビーに襲い掛かられてクビ差の2着惜敗。

 まあここは1400でも1200並の前半の入り方だったし、ゲートを五分に出て楽に好位を確保できていたという点では評価したいね。この形なら前半無理なく自分の位置を取れると思うし、今回のメンバー構成でも良い位置を狙っていける。また要所での反応が良く、流れた中でのL2の動きでしっかりと2列目から先頭に立ってきている。これは1200mを考えるといい材料だと思っているのでこれだけやれればやね。また勝ったシゲルピンクルビーが函館スプリントSで負けはしたが捌ければ違ったかなというレベルのパフォーマンスは見せていた。今期はメンバー構成的に函館スプリントSより明確に落ちると思うし、レベル的に足りる可能性は高いと思っているけどね。

フェニックス賞(OP)1着

小倉芝1200m良 10頭1枠1番
風向き:北北西7.7m/s(空港北町14:30)
1:07.9 32.9-35.0 H^3
11.7 - 10.3 - 10.9 - 11.6 - 11.5 - 11.9

 2歳時に小倉1200で1:07.9の好時計でオープン勝ちをしているので、これを振り返る。ペースは2.1で超ハイ、ラップ的にはL3-2で誤差程度だが再加速。この時は超超高速馬場だったので時計は別に驚かないが、対応できている点は好感。空港北町なので風は強めに出ているとは思うが、北北西からなのでBSが向かい風となっている感じかな。

 1番枠から五分のスタート、そこから二の足でスッと楽に先行して、そこから最終的に外を制してハナを取り切る。そのまま後続をひきつけつつ3~4角中間で少し手綱を引いて息を入れてから4角出口で仕掛けて1馬身ちょっとの差で直線。序盤でそのまま広げて1馬身半ほど。L1で後続を寄せ付けずの1馬身半差完勝。

 まあこういう競馬でしっかりと突き抜けてきたしそこは良かった。ただし、この日の3歳未勝利戦でも1:07.1とかなり速い時計を出している。勝ち馬タマモティータイムが2勝クラスを勝ちあがっているレベルではあるが、正直当日の馬場を考えるとこれだけで今回も超高速馬場での時計勝負に対応できるか?となると質的には微妙かなというところ。まあ3~4角中間で少し手綱を引いていたし、まだ時計的な伸びしろは残しているけど今回はこういうゴリゴリの基礎スピードの質勝負になった時が課題やね。

CBC賞2021への展望

 今回は重賞なんだけど、割と格上挑戦で参戦する馬も多い中で、ヨカヨカも含めて混戦だと思っている。そこまで頭数も多くないのと、そこまで前でゴリゴリに引っ張ってというタイプが少ないのである程度どういう競馬にも対応できるヨカヨカとしてはメンバー構成には恵まれたんじゃないかなと感じる。特に開幕週なので内目が良いと考えるべきだろうし、その中でゲートはともかく二の足が速いので内枠を引ければ枠の並び次第で多少出負けしても好位内目ぐらいまで収められれば…というところ。再加速も器用にできるタイプなのでできればペースがそこまで上がり切らない方が良いかな。

 ただ、流石に現時点ではゴリゴリの基礎スピード特化戦、タイムトライアルでとなるとまだ不安がある。前走の葵Sは出負けもあったし中弛みで進路が取れずに待たされて噛み合わない面もあった中での2着だし評価はできるが時計的にはそこまででもない。やれる可能性はあるけど、超高速馬場での時計勝負で高いレベルでとなったときの不安は考えておくべきかな。7秒前後の走破時計となったときに…。ただ、どうも週末は雨予報なのでその点では戦いやすいんじゃないかな。個人的には小倉1200なら少し雨の影響が残ってラップに緩急が生まれた方がやりやすいかなと感じるけどね。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?