アルテミスステークス 2020 出走予定馬:ウインアグライア&横山武騎手想定
第9回 アルテミスステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2020年10月31日(日)
コース:東京芝1600m
予想用・出走予定馬一覧
ウインアグライア(横山武騎手想定)
新馬戦では良血ブエナベントゥーラを撃破したウインアグライアがアルテミスステークスに出走予定だ。コスモス賞でも先行策から正攻法で押し切り適性の幅を広げてきた。再び府中のマイルの舞台、先行策からしぶとく伸びて無傷の3連勝となるか。
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新馬戦はブエナの仔を破ったとはいえるが、正直高速馬場だったのでレースレベルそのものはさほど高くなかったんじゃないかな…とは思っている。コスモス賞も悪くはないけど、正直ここに入ってパフォーマンス的なインパクトでどう評価するか。
新馬戦1着
東京芝1600m良 10頭5枠5番
1:37.2 50.6-46.6 S^4
12.6 - 12.4 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 11.7 - 11.0 - 11.6
新馬戦から2戦、順を追ってという形で振り返る。東京のマイル戦で良馬場、超高速まではいかないがそれでもかなりの高速馬場状態。ペースは4秒のスローで後半3F勝負に特化した一戦。L2最速で11.0と坂の登りで速いラップを要求されている。
5番枠から好発、軽く促しつつだが外の2頭が速い中でまずは2列目の内に収めていくという形。道中もこの流れで折り合いは全く問題なくむしろ折り合って前にスペースを作れてしまうぐらい。3~4角でもペースはそんなに上がってないがそこで手が動いて2列目の内のスペースを拾おうとするもそんなに反応が良くなくて3列目。序盤でそこからジリジリとは延びているが地味。L2で前の馬が少しふらついていたのでその外に誘導しながら2列目からL1でしぶとく伸びて外から抜け出しかけていたブエナベントゥーラを捕えてのクビ差の勝利。
個人的には思ったよりは追走していたなという印象が先に来たかな。ゲートはポンと出てこの辺は良いんだけど、そこからペースがかなり遅い中でもう少しコントロールしながら2列目に入れたかなと思っていたら、結構積極的に押していたし掛かるところがなかった。高いレベルのマイルだともう少しペースが上がってくるわけで、ゲートは良くともしっかりと流れに乗っていけるのかどうか?というのは少し気になる材料かな。実際この馬の入りの3Fは38.3なので、馬場を考えると極めて遅い。後半部分にしてもかなりの高速状態で直線ギアチェンジが求められたわけだが、そこでの反応は地味だったしL1も前がラップを明確に落としたので届いたかなという感じ。上位で勝ち上がった馬が現時点でいないという視点で見ても…いうほど評価は出来ないかなというのが率直な感想。
コスモス賞(OP)1着
札幌芝1800m稍 8頭6枠6番
1:50.0 49.0-48.2 S^1
12.8 - 11.5 - 12.1 - 12.6 - 12.8 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 12.2
前走のコスモス賞でも先行策からしぶとく抜け出しカランドゥーラを競り落としてきた。3着以下は完封しているし、ひとまずこのコスモス賞の中では強い競馬ができたと言って良いかなと。ただ、後はカランドゥーラを物差しとしてどうか。ペースはややスローからの後半の4Fのポテンシャル戦というところかな。
6番枠からやや出負け、そこからじわっと促して二の足でしっかりと前を取って先行もここでは少し掛かり気味になる。最終的に落ち着けて3番手で進めて向こう正面。道中も先頭から5馬身ほど離れた3番手で進めながら3角まで。3角手出た動いて前のスペースを徐々に詰めながら、4角では3馬身差ほどまで詰めて鞭が入って外に誘導しながら2列目の外まで押し上げて直線。序盤で半馬身差ほどを捕えてしっかりとクビ差ほど出る。L1で抜け出したところを外からカランドゥーラに詰められるが半馬身差で振り切った。
まあ地味だけど、自分で捕えに行ってしっかりと抜け出し、後ろから来たカランドゥーラを捻じ伏せてきた。これは一定の評価はしたいかな。映像的に見れば思ったよりは二の足が良くなったが、それでも37.7と遅い。またレースのペースよりも5馬身後ろにいたので明確に緩い流れからの後半のポテンシャル面で捻じ伏せてきたと言って良いと思う。後はパフォーマンス自体がどうなのかだが…正直言って2着のカランドゥーラをそこまで評価していない。そもそも未勝利の馬だし、続く未勝利戦でモリノカンナチャンに普通に完敗している。そことの比較で見ても内容的ならむしろモリノカンナチャンの方が面白い競馬をしているからね。その点を踏まえると、個人的にはここもさほど高く評価できないかな。
アルテミスステークス2020への展望
2戦2勝で無敗という点でもやはりある程度人気を背負う一頭になるのかなとは思う。ただ、ここ2走はパフォーマンスとして見てもワンパンチ欠けるかなというのが正直なところ。新馬戦はL1でしぶとくは伸びたけどレースラップ的には少し落としたなという印象だし、2列目内から直線入りでのギアチェンジの加速という点でもさほどのインパクトはなかった。上がりは速く感じるけど4秒のドスローを考えればさほどだし、実際上位勢のその後いまいち。コスモス賞は3着以下は捻じ伏せたけど、道営勢が多かったし2着のカランドゥーラは未勝利。次のカランの未勝利戦がポテンシャル戦で普通にモリノカンナチャンに1馬身3/4差の完敗。想定人気対パフォーマンスとして比較すればモリノカンナチャンのほうが魅力的に映るのが正直なところかな。
今回は適性面で不安があってもパフォーマンス的に魅力ある馬もソダシやユーバーレーベン、ククナといるわけで、その辺との比較で見てワンパンチ欠けるパフォーマンスであるうえに、府中マイルでも前半で流れたらポジションを落としそうという不安もある。ここは消しておきたい一頭かな。
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