毎日王冠 2020 出走予定馬:サトノインプレッサ&戸崎騎手想定
第71回 毎日王冠(GII)出走予定馬展望
日程:2020年10月11日(日)
コース:東京芝1800m
予想用・出走予定馬一覧
サトノインプレッサ(戸崎騎手想定)
毎日杯を制し、日本ダービーでも4着と存在感を見せたサトノインプレッサが毎日王冠に出走予定だ。最後の一冠菊花賞ではなく中距離路線を目指して古馬との対決を選択。世代No.2も参戦する中で、夏を越えての成長を見せられるか?
※この記事はnote,ブログ無料公開対象です。
ん~正直菊花賞目指したほうが良かったんじゃないかなと思うけど、コントレイル相手には難しいのでってところかなあ。まあ正直言ってあまり期待していない一頭で、ダービーの4着が謎だけどこの馬が食い込めたのがある種ダービーのポイントではあるかもしれない。
毎日杯(GIII)1着
阪神芝外1800m稍 10頭7枠8番
1:47.9 47.3-48.3 H^1
12.9 - 11.1 - 11.4 - 11.9 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 12.1 - 12.4
まずは毎日杯勝ちから振り返りたいが、正直ここは凡戦だったと思っている。ペースは1秒のハイで中盤少し息が入ってのL3最速で11.7という程度。時計も平凡、ラップも平凡で重賞のレベルにはないかなという判断。
8番枠から出負けして最後方からの競馬となってしまう。道中も前が飛ばす中で最後方列の内内、3角でも最内を立ち回りながら前にスペースを保ちつつ仕掛けを待つ。4角でそのスペースを詰めながら最速地点でロスなく立ち回って後方内内で直線。序盤で中団に取りついて2列目が壁になるが何とか捌いて2列目付近。L1でここからしぶとく伸び切ってアルジャンナに3/4差つけての勝利。
直線で少し狭くなったし捌いたところで手前を換えていたり、ちょっとリズムが悪かったかなというところはある。そこからしっかりと抜け出してという競馬で、この毎日杯の中では強かったと言って良い。ゲートで出負けから3~4角で後方内内ロスなくという運びだったし、直線で少し窮屈だったけど最速地点の4角では脚を温存しながら運べたからね。ただ、まず走破時計が平凡でハイペースなのに1:47.9。同日の君子蘭賞が48.1-46.5のスローバランス、最速が11.1という中で1:48.1。個人的にはボンオムトゥックはトップスピード戦では結構強いと思っているけど、時計・ラップ的に見てこれには明確に見劣っていると思う。1800で流れた中では足りなかったというのが正直な感想で、しかもここの上位は1勝クラスでも苦戦している馬ばかりだからね…。
NHKマイルC(GI)13着
東京芝1600m良 18頭8枠17番
1:33.7(+1.2) 46.0-46.5 M
12.3 - 10.4 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.0
実際NHKマイルCでは内容的に何もできなかった。ペースは平均だが中弛みは生じていたし、その中で取り付くタイミングもあった。ただ直線でこれと言って…という内容。
17番枠からやや出負けという程度、それでも後方からの競馬となってしまう。道中も後方2番手で進めて脚を温存して3角。3~4角で少しペースダウンしていたのでここで外から押し上げながら4角でも外を回すがサクセッションの後ろを通して直線と悪くない。ただ序盤で追われても反応なく、L2で少し待たされたけどL1で伸びるだけのものはなく13着惨敗。
まあシンプルに基礎スピードを質的に求められて足りなかったのであの位置になったし、中弛みで外から押し上げたけど直線でそこから鋭く伸びることもできなければL1でバテ差すところまでというのも無理だった。恐らくだが前半でここまで忙しいと競馬にならないんだと思う。毎日杯の場合は47.7程度だったけどあれでも出負けして最後方付近、中弛みかつL3最速でも11.7で前が消耗したからバテ差せただけで、本質的に軽い基礎スピードも後半鋭くトップスピードの質を高めることもできないと思う。こういうタイプにマイルは忙しすぎたし、1800でも本来忙しいと思う。3連勝したし、新馬・こぶし賞はマイルだけど道悪で緩んでいたからね。
日本ダービー(GI)4着
東京芝2400m良 18頭1枠1番
2:24.9(+0.8) 61.7-58.4 S^3
12.6 - 11.3 - 12.9 - 12.6 - 12.3 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 11.8 - 11.3 - 11.3 - 11.7
ところが、ダービーではまさかの4着と健闘した。正直言ってNHKマイルC、毎日杯の内容からもシンプルにパフォーマンスが足りないと思っていたので、2400に延びたからと言ってここまでやれたというのは驚きのほうが大きかったと思う。ただ、この場合サトノインプレッサが4着に来るにはそれなりの理由があるはず、という考え方で見ていくのも面白いかなと。ペースは超スローでこれまでにないほど遅かった。中盤のマイラプソディの動きでポテンシャルを求められたうえでのロングスプリントで最速は11.3程度だった。
1番枠から伸びあがるような感じでやや出負け、ただ枠が良くて中団の内内と悪くない位置を確保する。道中も中団の内内で折り合いを意識しながら進め、向こう正面のペースアップで少しポジションダウンしたがそれでも中団やや後方。3~4角で最短距離を通しながら中団内内で直線。序盤で前が壁だが逆に言えば空気抵抗を受けない立場。L2でも中団馬群の中目を通しながらジリジリ。L1で馬群を捌いてジリジリと伸びてヴェルトライゼンデにアタマ差まで迫る4着。
まず東京2400で最内枠を引けたこと。これによって出負けしつつもペースが上がらずに団子状態だったことで外の各馬がなかなか内に入ってくるタイミングがなかった。またペースも遅かったので二の足が遅いこの馬でもすぐに取り付けた。そして向こう正面でロンスパとなって分散したことでL3最速でも11.3程度とトップスピードの質はさほど求められなかったし、3~4角で最短距離で温存できた。L4でも11.8だったのでこれは結構大きかったと思う。さらに言えば直線が向かい風という中でL2までは終始前に壁をというところで風受けを用意できていた。そこで温存しつつL1のバテ差しでヴェルトに…という競馬。なのでかなりかみ合ったからこその4着だと判断したほうが良いだろうと思う。サリオスとは正直着差以上の差があると思っているけどね。
毎日王冠2020への展望
開幕週の府中で通常の馬場で考えれば正直一切要らないだろうと思っている。ダービーがフロックというよりは、ダービーでようやく本領発揮したと考えたほうが良いと思っていて、それはこれまでネックだった前半部分があの距離のスローで恵まれて改善できたこと。また向こう正面から分散したことでそこまでトップスピード面が求められなかったし、有酸素運動的ポテンシャルを要求された。逆にダービーを正しく評価するならステイヤー的になってしまうんだよね。毎日杯やこぶし賞なんかは個人的には高く評価できない(こぶし賞は内容的にギルデッドミラーのほうが難しい競馬だったと思う)。
ただ、雨が降れば…というところで台風14号が発生したと。これが厄介でまだ進路が全く読めない。少なくとも今週はこの台風の影響をもろに受けることになるので、場合によっては開幕週から相当時計が掛る可能性がある。特にJRAもクッション値の導入を経て本来超高速馬場が普通の秋中山がああいう時計が掛る馬場になってしまっていた。この辺を踏まえて府中も開催からある程度クッション値を調整するためにエアレーションを強めにかけている可能性はあると思う。開幕週とはいえ日曜日なので土曜の馬場をしっかりと判断してから考えたいかな。仮にタフな馬場で前半スロー、後方から温存してという形で団子から早めの仕掛けになってくれば…という可能性は残しておきたい。それでも雨が降って時計が想定以上に掛ったとしてもサリオスのほうが上だと思うので、条件が揃ったとしても△ぐらいまでやね。2番人気想定だが古馬の面白い馬を狙いたい。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?