【※無料公開対象】ファルコンステークス 2022 出走予定馬:デュガ&武豊騎手想定

第36回 ファルコンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2022年3月19日(土)
コース:中京芝1400m

デュガ(武豊騎手想定)

 1200mの未勝利戦、1400mの1勝クラス戦と連勝を重ねてきたデュガが武豊とのコンビでファルコンステークスに出走予定だ。距離を延ばした前走でも強い競馬で逃げ切ったのは収穫。中京1400で名手の手に誘われて3連勝での重賞制覇となるかに注目だ。

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 2走前の未勝利勝ちは結構インパクトがあったんだけど、前走の1勝クラス戦は悪くはないけどもうちょっとという感じ。まあちょっと緩めすぎた感もあるが。

2歳未勝利戦1着

阪神芝内1200m良 12頭7枠9番
風向き:南1.7m/s(豊中市10:40)
1:09.3 34.5-34.8 M
12.3 - 11.0 - 11.2 - 11.1 - 11.2 - 12.5

 2走前の未勝利勝ちから振り返りたい。阪神の1200m戦でペースは平均。淡々と進めつつもL3最速で11.1と4角地点で一応速いラップを踏んできた。L1はちょっと落としたがしっかり踏ん張って4馬身差は立派。風は南からなので3~4角中間地点が完全向かい風。

 9番枠からまずまずのスタート、外から押してハナを主張し内に切って主導権を握る。道中もペースをコントロールしつつ楽な感じで3角。3~4角でも馬なりに近い形で進めながら出口で突き放して3馬身差ほどで直線。序盤で左手前、そのまま突き放して5馬身差ほどに広げる。L1坂の登りで少し甘くなったが流していたのもあって4馬身差まで少し詰まったがそれでも圧勝。

 基礎スピード面をしっかりと見せつつだが、後半も34秒台でまとめているようにL2まで速いラップを維持してきたというのは面白いところかな。L1の坂の登りで減速したのはあるが、走破時計的に2歳未勝利で阪神1200、しかも馬場的にも内回りはそこそこ時計が掛かり始めていた中でのものなので優秀といっていい。上位は4着馬が勝ち上がったという程度なので正直全体のレベルはさほどでもないが、新馬戦を通さずオープンにチャレンジしていただけの才能はあるというところを証明したのかなと。

2歳1勝クラス戦1着

東京芝1400m良 9頭8枠9番
風向き:東北東2.0m/s(府中市12:40)
1:21.6 34.7-35.1 M
12.0 - 11.1 - 11.6 - 11.8 - 11.0 - 11.6 - 12.5

 前走の1勝クラス戦では東京1400mの中で平均ペースとある程度前半を作ってきた。ただ中弛みを起こしていてそこからのL3最速11.0なのでちょっと緩めすぎた感じはあったかな。東北東からなので3角地点が完全向かい風、これもゆるみに影響したかも。

 9番枠からまずまずのスタート、そこから促しながら内のエテルナメンテを制してハナを取り切る。そこからは短期気味にペースを引き上げて3角。4馬身ぐらいあったが3~4角でペースダウンして後続に少し詰められて2馬身差ほどで直線。序盤で右手前、馬なりですっと加速して2馬身半に離してくる。L2でも踏ん張って2馬身差をキープ。L1で左手前に戻してから甘くなって最後は内からモンタナアゲートにクビ差まで迫られての勝利。

 まあ要所での反応面とかは良かったんだけど、正直ラストはちょっとしんどかったかな。中弛み自体は問題ないし要所のギアチェンジも見せてきたので個人的にはこれなら中京1400でもいいとは思う。3~4角でここまで緩めないでほしいけど、前半を34半ばぐらいで入って中盤で少し息を入れてL2の坂の登りでの加速に持っていければもうひと踏ん張りできるかな。ここは仕掛けがちょっと強かったと思うし、中弛みで取り付かれた面もあるからその辺を上手く支配できれ場怖さはある。時計的には平凡だが中弛みの影響が大きいし、この一戦はモンタナアゲートやエテルナメンテといった上位勢がそこそこ活躍しているからね。日曜になるが2勝クラスが35.3-34.7で1:21.8だから個人的には見た目以上には良い内容だったのかも、という感覚もある。

小倉2歳S(GIII)4着

小倉芝1200m良 10頭5枠5番
風向き:南東2.9m/s(空港北町15:40)
1:08.6(+0.7) 33.6-34.3 H^1
11.8 - 10.7 - 11.1 - 11.2 - 11.6 - 11.5

 5走前の小倉2歳Sでは4着と未勝利の立場ながら勝負できる形はとってきた。ただ前半の基礎スピードで勝負したけど、結局ここでは完敗。相手も手ごわかったので仕方ないかなと。ややハイからL1で再加速ラップをナムラクレアが踏んでいる。風は南東からなので4角が完全向かい風、BSが追い風に近い。

 5番枠からまずまずのスタート、そこから促してハナを主張しつつも最終的に番手の外。道中も番手外でしっかりと流れに乗り、3~4角でも2列目外から馬場のいい外に振られるような感じだが出口でちょっと置かれる。それでも直線左手前で手ごたえ以上には踏ん張り、ラストまで抵抗して3着争いには踏みとどまるもアネゴハダに半馬身差差されての4着。

 ナムラクレアがフィリーズレビューを2着、アネゴハダが3着と考えても上位は結構手ごわい相手だった。前半で流れには乗れたんだけど、結局
1200での激流になると遊びがちょっとなかったかなという感じはあった。実際同じ1200でも阪神1200で前半をコントロールすることで後半も速いラップをある程度維持して運べていることからも、この馬自身は少し前半で余力をもってレースを支配したい感じはあると。あまり飛ばし過ぎるとしんどくなる。その点では1400ぐらいで逃げに拘らずに上手く運べればというところ。もちろん楽に逃げられればそれがベストだろうが。

ファルコンステークス2022への展望

 まあ今回は結構強敵が揃った印象だし、クロッカスS上位2頭は朝日杯でも検討していると言えるので、個人的には楽ではないとは思う。オタルエバー辺りが同型になると思うし、これが秋明菊賞で強い競馬をしているし、カジュフェイスなんかも厄介。カジュフェイスが4走前ぐらいの激流を刻んでくると前半でちょっとしんどいと思うし、あまり逃げに拘らずどこかで潜り込んで息を入れてほしいかな。

 ただ、戦ってきた相手や時計面で見ても前走の1勝クラス戦はなかなかのレベルにあると思うし、小倉2歳Sも悪くないが前半がちょっと忙しいと感じたところはある。自分としては中京1400は面白い条件だとみている。前走も府中で坂の登りでの加速も対応してきた感はあるからね。上手く2列目内を取って運べれば…というところ。後は人気がどれぐらいになるか…ちょっと読みにくいところやね。L1はちょっと甘い印象なので外枠だとちょっと割り引きたい。現時点では一応連下ぐらいかな。条件が揃いそうで追い切りが良ければ(まあ森厩舎はいつも時計を破格級に出すんだけど)…という感じで見ておく。総合力を1400で引き出せそうな感覚で内枠で狙いたいね。

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