天皇賞秋2023のレース回顧・結果

天皇賞秋2023のレース回顧・結果

総評

 まず最初に、時計を疑ったのは初めてかもしれんわ。トーセンジョーダンの時もヤバいなと思ったけど、1:55.2ってのはちょっと。ダート1800m未勝利戦かな?とか思ってしまうね。芝の2000mの時計といわれるとピンとこんわこれ。ただ時計は別にしてイクイノックスのパフォーマンスをシンプルに評価しないといけないだろうね。前半から57-57の流れにある程度乗ってこれだから。

 ジャックドールが引き上げ切ったし、正直57まではジャックドールにとってはちょっと速いと思って見ていたんだけど、馬場が極端に軽かった中で攻めた騎乗の範囲内。速いとは思っていたけど、そこまで無謀ではなかったと思う。実際イクイノックスはそれで平均ペースでまとめているわけでね。ガイアフォースも攻めの騎乗だったし、前2頭は個人的にはその意識が伝わる騎乗だったかなと。まあ個人的にはもうちょっと緩めからのロングスプリントが理想だったのは確かだけど、ここまで軽いとそれでもトップスピード戦になりかねないし結局難しいところやね。

 後は、ドウデュースはやっぱりちょっと問題があったかもしれんね。前半でポジションを取って行ったのが結果的に良くなかったかもしれん。流れた中で末脚を使える馬なので難しいところだが…イクイノックスとの比較は別として、ダノンベルーガとの比較でここまでダメだと本来の脚を使えていないと判断した方がいいだろうと。

分析

東京芝2000m良
1:55.2R 57.7-57.5 M
12.4 - 11.0 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.4 - 11.4 - 11.6 - 11.4 - 11.7

 ペースとしては実は綺麗な平均ペースになっている。イクイノックスが1秒千切ったとかならあれだが、上位勢は55秒台で収まっているのでそこ比較で見ても実質的にも平均の範囲だと思う。ラップ的には全く淀みなく淡々と踏んでいて、絶対的には11.4なので結構速いがこの馬場でと考えるとギリギリ有酸素運動に近い状況だったのかなというのは。基礎スピード戦で相当全体でペースが上がった中で、後半も踏ん張れたかどうかというのと、後ろからの馬は最低限追走してロングスプリントまで持って行けたかどうかになると思う。ジャスティンパレスが2着に来たのは前にとっては流石に速かったのと、後半そこまでトップスピードの質を求められない流れになったのが大きかったかなという感じではある。

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