【AI画像レタッチ】AIアーティファクトを削除してく【ローカルAI】
はじめに
最近の画像生成AIは優秀になりましたが、それでもよく見ると破綻している事が多いと思います。
本記事では(簡単なので)テクニックとまでは言えませんが、AI生成画像を修正してく様子を紹介しようと思います。※ すべて無料のローカルAIツールです
最初の画像は下記手法で生成したものです。
レタッチにはKrita(Krita-ai-diffusion & Krita-ai-tools)を利用します。導入方法は下記事で紹介しています。
画像①
指の修正
特に問題がないように見えますが、完璧ではありません。
Krita-ai-diffusionで指に強いモデルのFlux.1でインペイント修正します。
Flux.1はのっぺりしがちなので、インペイントですべて置き換えるのではなく、α値レイヤー合成の割合や消しゴムツールで調整します。
Flux.1の登場で、指の修正は劇的に楽になりました。複雑に重なっている状態でない限り、正しく修正してくれます。
ピアス、イアリング削除
Krita-ai-diffusionは独特のインターフェースです。オブジェクト削除を行う場合は、強度を100%にする必要があります。
顔修正
顔周りを修正したので、境界などをなめらかにするために顔全体を軽くインペイントします。
選択にはKrita-ai-toolsを利用します。ある程度選択範囲を指定すると自動でオブジェクトを認識して選択してくれます。
完成
画像②
ピアスを消去
顔がAI的な印象をうけるので、少し修正します。
細部の調整
Flux.1は構造に強いです。それは人体にも当てはまり、歪んだ黒目・瞳の球・円を修正してくれます。Flux.1は便利です。
謎ハングル文字から謎カンジヒラガナ文字に変える
Flux.1で扱えるのは英語アルファベットのみなので、日本語っぽい文字に変えても仕方がないかもしれません。※ がっつり修正する場合は、ちゃんとフォントで文字を書いてインペイントする必要があります。
全体背景の調整
背景を部分的に修正すると、境界や構造がおかしくなってしまうので、全体をインペイントしてならしておきます。AIレタッチの基本テクニックですね。
完成
まとめ
AI画像生成では「良い」と思える画像ができたときに、一部だけが問題でボツにするのはもったいないと思います。
手作業で修正できる技術を用意しておけば、多少の問題はすぐに解決できます。