【OC】LinuxゲームでGPUオーバークロックする方法【NVIDIA】
はじめに
Linuxで最も簡単にNVIDIA製GPUをオーバークロックする方法です。
【注意】もちろんWindows / Linux関係なく保証対象外なので自己責任です
準備
パソコンスペック
Linux Mint 21.3 x86_64
CPU:i7-6700
システムメモリ:32GB(DDR4-2133)
GPU:GTX 1660ti(6GBモデル)
Linuxシステム設定
まずは、オーバークロックを許可する設定にします。/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-nvidia.conf のファイルを編集してCoolbitsの値「Option "Coolbits" "12"」を追記します。これで、オーバークロックとファン回転数が調整できるようになります。※ OCだけの場合は8です。
設定反映には再起動が必要です。
Section "OutputClass"
Identifier "nvidia"
MatchDriver "nvidia-drm"
Driver "nvidia"
Option "AllowEmptyInitialConfiguration"
Option "Coolbits" "12"
ModulePath "/usr/lib/x86_64-linux-gnu/nvidia/xorg"
EndSection
OC制御ソフトウェアの導入
「GreenWithEnvy」というソフトウェアを導入します。Flatpakで導入できます。
オーバークロック実行
GreenWithEnvyを起動します。
「Overclock profile」の項を編集して、GPUコアクロックを+50MHz、メモリクロックを+820MHzとします。※ GTX 1660tiの場合は大人の事情で控えめなメモリクロックになっているので、大幅なOCを利用しやすいですが、通常はもっと小さい値で試してください
「適用」すると反映されます。
ベンチマーク実行
FF15ベンチマークで確認します。
OCなしの場合
※ オーバーレイ表示はmangohud
OCありの場合
ベンチマーク結果
まとめ
Linuxゲーム用のOCは gamemoderun コマンドを利用する事が多いのですが、導入と設定が複雑なので、簡単に試すだけなら、GUIで操作可能な「GreenWithEnvy」がおすすめです。