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【インペイント】AI生成した画像の画質を無理やり上げる方法など【中級者向け】

割引あり

はじめに

AI画像生成をしていると、構図はいいのに、ボケていたり画質が悪かったり(ノイズを十分に除去できず)収束していない事があります。

一度「品質の悪い画風」として特徴が固定してしまうと、プロンプトの変更やアップスケール、単純なインペイントやimg2imgでは改善しない事が多いです。

この記事では、筆者が利用しているインペイント・テクニックを紹介したいと思います。

記事では、レイヤーが利用できて便利なKrita(Krita-ai-diffusion)を利用していますが、一般的な方法論ですので、webUIでも可能です。

インペイント・テクニック

部分的に鮮明にする

例として次の画像の顔だけを鮮明化します。

少しのっぺりしたオリジナル画像

目標は下画像程度に鮮明化させたいと思います。

鮮明な画像

顔だけをインペイントしても、なかなか目標を達成できません。AIは回りの特徴を取り込んで上手く生成するので、周辺が非鮮明だと、顔だけを鮮明にする事はできません。

解像度を上げても、顔だけをインペイントしてもあまり変化しない

つまり、先に顔の周辺を鮮明化させればいいわけです。

強引ですが、「周辺」を鮮明な画像に差し替えます。

目標にする鮮明な「画風」で回りを囲みます

鮮明画像をレイヤーとして上に配置して、鮮明化する箇所(頭)を消しゴムツールで透明化して切り抜きます。

この状態でインペイントまたはimg2imgすると、鮮明な「画風」に合わせてくれるので、顔を目標の鮮明度にする事ができます。※ インペイントする場合は、必要な周りの情報を上手く取り入れる範囲にクリッピングする事がポイントです

あとは、修正前のレイヤーを上、修正後のレイヤーを下にして顔の部分だけをくり抜いて、オリジナル画像の顔だけの変更にします。

※ 鮮明系のControlNetやシャープフィルターを利用して上手く行く事もありますが、AIコントロールだと、のっぺりが強調されるだけの事が多いので、目標の画質がある場合は、この強引な手法の方が安定して上手くいきます。

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