ドラクエビルダーズ1 竜王の甘いささやきに再び屈す
購入から約40日。竜王を倒して、アレフガルドに平和を。
それは僕の役目ではないことがわかりました。
竜王が強すぎて、僕の力では絶対に倒せないと悟りました。
全クリして意気揚々とビルダーズ2へ乗り込むという夢は潰えました。
動体視力や反射神経も低下した中年、おまけにアクションゲームの素養がない人間にとって、あの竜王軍団の怒涛の攻撃をかわせるとは思えない。
頑張ればクリアできるかもしれない、ただその気力が湧いてこない。
かつて「世界の半分をお前にやろう」という竜王の誘惑に「はい」と答えてしまったが故にできてしまったビルダーズ1の世界。そのアレフガルドを救うために冒険を続けて来ました。
「わざわざ苦労してアレフガルドを救わなくても、ビルダーズ2の世界を楽しめばいいじゃないか」という竜王の誘いにまたもや乗ってしまうことになりました。
目の前のSwitchの中にはすでにビルダーズ2が入っている。
その誘惑には抗えませんでした。
クリアできないのは無念ですが、まずはビルダーズ2の世界を遊び倒したいと思います。
さて、クリアすることができた3つの章を簡単に振り返ってみます。
■1章 メルキド
かつてこの街の守り神だったゴーレムが、争いばかり繰り返す人間のあまりのおろかさに暴走して、街を破壊してしまう。メルキド編はそんな設定でした。
破壊され尽くした街・・・その復興。物語の導入部としては最高の舞台です。
自分で作り上げた街が、ラスボスのゴーレムに破壊されるのはトラウマになりましたが、ピリンちゃんやロロンドなど魅力的なキャラクターのおかげでこの初めてのクラフト系ゲームにスッと入っていけました。
ビルダーズを含めて、ドラクエの最大の魅力はキャラクターが可愛いことにあると思います。可愛いは正義です。これは間違いなく、鳥山明先生の功績ですね。
安定の鳥山ワールドに加えて、キャラクターの愛くるしい動きが僕は好きでした。新しい部屋を作った時は住人総出で褒めてくれました。イベントをこなしたあとの右腕を天に突き上げるアクションは、本当に可愛かった。この手のゲームでは、作業になりがちな会話というものを楽しいものに変えてくれました。
ビルダーズの世界ではまだリアルボイスは導入されていないので、会話は吹き出しを読むだけですが、このキャラクターの動きとの相乗効果でそのコミュニケーションが生き生きとしたものになりました。
それがこのビルダーズ1のストーリーモードの最大の魅力だと思います。
■2章 リムルダール
病に侵されてしまった街を救う話。病気との戦いという重い設定でしたが、エルちゃんという天使がいたおかげで、くじけず遊べました。
カニに襲われながらも熱帯雨林を歩き回ったのは良い思い出。
病室として認識されていない施設に、エルちゃんを寝かせていたために進行不能になるという事態もありましたが、リフォームにありがちなミスなので今後への良い教訓となりました。
木材には困らないエリアなので、建造物も木材中心となり温かみのある街になりました。
■3章 マイラ・ガライヤ
どれだけ魅力的な温泉施設を作り上げるかに、誰もが尽力することになるマイラガライヤ編。ガロンという筋肉野郎は本当に可愛らしいヤツで、とにかく憎めない性格。テンションが上がった時の「うぉおおおおーー」と言いながらの全力ビンタのアクションには何度も笑わせてもらいました。
このマイラ・ガライヤ編はとにかく敵が強かった印象が強いですが、ガロンがいたからこそ冒険が愉快なものになったのは間違いありません。
そして皆から慕われているアネゴの男気あってこそのマイラ。これからもこの街をよろしく。ガロン、ベイパー、ギエラの素顔も見てみたいなあ。
男女別々の温泉を作り、その2階にバーあらくれを設置。ありがちな温泉施設ではありますが、お気に入りです。
3章まで来ると建築そのものの腕前は上がってくるのですが、やはりセンスがないことは否めない。センスを磨く旅は永遠に終わらないでしょうね。
■4章 ラダトーム
聖水を振りまいて、緑地化する作業が最高に楽しかった。
ドラクエ3のフィールド曲でテンションが上がった。
闇に落ちたかつての勇者と対峙。
竜王、強すぎ。
クリアはできませんでしたが楽しかったです。
■ビルダーズ1、アプリでのリメイク希望
前にも書きましたが、このままPS4とVitaとSwitchだけで終わらせるのはもったいないゲームです。もっと多くの人にプレイしてほしい。
もしリメイクがあるなら、不便さを全て解消するためにビルダーズ2の要素をフルに導入して、ボス戦の難易度を下げてもらえるとありがたいです。すでにゲームそのものの完成度は高いので、微調整だけでこのゲームは輝きます。
次世代機で出ることは考えづらいので、iOSなどの買いきり版のアプリゲームとして出してもらえると個人的には嬉しいです。
レトロゲーム化しても、永遠に遊び続けられるゲームになると思います。
さて、いよいよビルダーズ2の世界へ。
噂は聞いていますが、ビルダーズ1での不便さがどれだけ解消されているか楽しみです。