ドラクエ8 発売14年の記念日に
30年間で11作品を世に送り出してきたドラゴンクエスト。僕がリアルタイムでプレイしたのはDQ7までで、DQ8以降はずっとスルーしてきました。
我慢できる大人になったというのもあるし、それ以上に興味のあることをやっていたというのもあります。
出るたびに気にはなっていたのですが、ハードを持ってなかったのが大きいですね。DQ8が出た2004年にはプレステ2を持っていなかった。それ以降はDSに移行し、追いかけるのが厳しくなっていきました。
4、5、6とDSでリメイクされるたびにドラクエ熱を刺激されるのですが、そもそもハードを持っていないからどうしようもない。唯一持っているPSPで出してくれれば買ったかもしれないのにPSPでは1作も出なかった。
ドラクエをプレイするためにゲーム機本体を買うというの実は過去に一度もなくて、1〜4が出た時にはすでにファミコンを持っていたし、5と6の時はスーファミを持っていた。7の時もプレステを持っていた。ハードを持っているというのは大きい。
既にゲーム機を持っている状態であればドラクエを買うが、持っていないと買わない。いつのまにかドラクエファンが聞いたら激怒するような状態に成り下がっていた。
星ドラを始めたのだってすでにiPhoneやiPadを持っていたからで、ゲーム機本体を買うのはなかなかハードルが高い。
ドラクエビルダーズも興味あってやってみたいし、スプラトゥーンもゼルダもやってみたい。やりたいソフトばかりが無限に増えていく状態です。
今回セール価格で1000円引きというのも後押しになりましたが、DQ8を遊べるハードを持っていたのが大きいです。僕みたいなDSを持ってないけどドラクエをしたいという人にはまたとないチャンスだし、スクエニ側もそこを狙ってきているはず。
恐るべしスマホゲーム市場。セールは12月2日までです。
■徘徊するのはネコだけではなかった
念願のスマホ版ドラクエ8、プレイ開始しました。発売から14年で初プレイです。
予想通り3Dでの移動に苦労しています。上下左右だけでなく前後に移動する初めてのドラクエ体験。最近のゲームをまったくやっていないので3D体験が皆無。モンスターハンターでもやっていれば違ったのでしょう。スマホでの操作が難しいというよりも3Dにおっさんが対応できていないという現状です。
最初の街トラペッタと最初のダンジョンをクリアするのに3時間以上もかかってしまいました。街の中をさまよいすぎたのが原因です。なんとも情けない。
宿屋、教会を探すのに何分も街をさまよって、さらに店主、神父さんに話しかけるのにも時間がかかる。
「おじさんたち、どこにいるんだよ」って何度も叫びそうになった。
あのトラペッタの街並みは趣があって好きなのですが、おっさんには少し複雑すぎます。
この先もっと複雑な街や城が出てくると思うと、ちょっと気が滅入ってしまいます。
人に話しかけるのもなかなかスムーズにはいきません。もう少ししたら慣れるのでしょうか。不安です。
星ドラの世界に慣れきった身としては辛いものがある。星ドラがストーリーをほとんど排除し、いかに戦いと武器防具のレベル上げだけに専念できるように洗練されているかがよくわかった。スマホで短時間の隙間時間で遊べるように、「面倒くさい」を徹底的に排除したのが星ドラなのではないでしょうか。
■躍動感、臨場感のあるグラフィック
ドット絵ではないドラクエに慣れていないせいもありますが、少しだけ違和感があります。特にフィールドを歩いている時に別のゲームをプレイしているような気分になります。少しファイナルファンタジーっぽいというか。往年のファミコンの作品「リンクの冒険」の雰囲気を感じています。
ただ絵は圧倒的に綺麗ですね。プレステ2でドラクエ5のリメイク版を遊んだ時(本体ソフトともに友人に借りた)に敵がゆらゆら動くのに圧倒されましたが、それからさらに進歩した作品なので当然ですよね。
戦闘中もブーメランを投げた時は、きちんとブーメランを投げる動きをするんですね。昔のドラクエだと考えられないことです。
戦闘が終わったあと、ブーメランを一回宙に投げるアクションがかっこいい。惚れ惚れする。
遠くに見える山々、滝の流れ、夕暮れの雰囲気。とにかくグラフィックが美しい。時代は進化したんだなと痛感します。
これをやってしまうと、今手元にあるプレステ版ドラクエ7の18年前の映像には戻れないのかもしれません。ガンダムTHE ORIGINを見た後ファーストガンダムを見た時に強烈な違和感を感じるのと同じように。
■旧作できっちりファンをつかむドラクエ
DQ8のプレステ2版だとどんな感じだったのでしょうか。
がぜん興味が出てきました。今回はスマホだから画像が綺麗なのか。それとも14年前のPS2である程度のクオリティの画質を既に提供していたのか。
こうしてアプリのセールで手に入れ新たに旧作に触れる人も多いと思います。その時にきっちりとファンを満足させるドラクエシリーズはさすがだなと感心します。
一番最初の街で、家が火事で燃えているという衝撃の演出。焼け跡から立ち上る煙。
よく考えればドラクエ2でもオープニングで城が襲われて燃えてましたね。あれを今の技術で表現するとすごいことになりそうです。
最近のゲームのグラフィックに触れて興奮しています。
ゼルダとか多分想像以上の世界なんでしょうね。
■安心感のあるドラクエ
普通のドラクエは本当に久し振りです。
初心を忘れていてガンガン洞窟を突き進むと、ドラキーが4匹も出てくる。ヤンガスはやられ絶対絶命の危機。かろうじて全滅は免れましたが、Lv1の時は本当に弱い。
この感覚忘れてました。棺桶をひきずったまま街に帰るというのを久しぶりに経験しました。
神父さんに蘇生させてもらい宿屋に泊まり回復する。そして武器屋でブーメランを買い、ドラキーにリベンジを果たす。
これぞ、ドラクエよ。これぞ、戦いよ。
興奮すると同時にほっとしますね。強くなるためにガチャを回さなくていいという安堵感。そういえばドラクエってそうでしたよね。レベルを上げて、魔物を倒したお金で武器を買えば強くなる。素晴らしいことだと思います。
これは他のドラクエシリーズもセール中に買いそうです。
星ドラと並行してですが、まずはどっぷりとドラクエ8の世界を堪能したいと思います。
ありがとうございます。有意義なことに使います。