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5年ぶりの再会
中学3年生の時に担任をした生徒たちが、今年20歳を迎えました。私にとっては唯一担任を持ったクラスの教え子たち。1年間を共に過ごし、私は退職しました。選択に後悔はないものの、生徒たちを残してしまったかなという思いがないとは言えない、そんな気持ちも抱えて恐る恐る会いに行ってきた話です。
晴れ着姿の乙女たち
私の前任校はカトリックの学校で、中高一貫校のため地元の友人関係が密ではない子も多いため、成人のミサを母校のチャペルでやっています。そこに卒業生の多くが晴れ着姿で集まっていました。彼女たちも久しぶりに会ったのでしょう、とても活気がありました。そして華やか…振袖の柄も随分バリエーションに富んでおり、髪型も型にハマらず自由自在で、見応えがありました。そしてフルメイクのお顔たち…5年ぶりでただでさえわからないのに、もう全然判別不可能と思われ、大変戸惑いました。笑
それでも、近づいて表情を見ればほとんどのこは変わってなくて、慣れればだいぶ誰かわかるようになる。
たくましい姿
ミサの後の同窓会にもお邪魔して、もう少しゆっくり話をしました。再会できる日を何度も想像して、どういう言葉をかけようか、20歳の子たちに何か人生の先輩として言葉の贈り物をしたいなと考えてたのですが、、考えてた半分も伝えられなかった。。悔しくて、帰りの新幹線でずっとモヤモヤしてました。
さて、では私は再会して何を思ったか。
私の心配は、ただの感傷だったのだなということ。生徒たちはそれはそれは逞しく成長していました。私がみんなより先に学校を去ったこと、彼女たちはもう消化していたのでしょう。もちろん、外からわからないこともたくさんあるし、一人一人の心のうちに入ってみれば、ナイーブな問題を抱えていることでしょう。それでも、子供は大人よりずっと柔軟で周りに支えてくれる人や友人がいれば、難なく出来事を乗り越えていくのだろうと思います。高校生活どうだった?と聞くと、素直に、楽しかった!と返事が返ってきます。
心の柔軟性
彼女たちと一緒に時間を過ごしたかったのは、私の方だったんだなぁと。まだまだ心は若いつもりですが、心の柔軟性は10代には敵わないのだと実感。
私も人生のちょっとだけ先輩として、胸を張って生きていこうではないか。
励ますつもりが、励まされた1日でした。ちゃんちゃん。