見出し画像

フォーメーション分析とは?2種類のチャートパターンや代表例、トレード手法を解説

FX取引ではトレンドの攻略が必要不可欠です。
トレンド攻略に必要な知識として「フォーメーション分析」があります。

FXのフォーメーション分析とは、トレンドの転換や継続を予測する分析方法です。
為替相場に絶対はありませんが、チャートパターンによって上がりやすい・下がりやすいという根拠を強めることができます。

トレンド時のチャートパターンを覚えれば、分析のスピードや精度が確実に上がります。
FX取引ではテクニカル指標を用いたチャート分析が主流ですが、フォーメーション分析を覚えてテクニカル指標と併用すれば、さらに優位性を高めることが可能です。

この記事では、2種類のチャートパターンや代表例、具体的なトレード手法を詳しく解説します。
最後まで読んで、テクニカル分析の幅を広げていきましょう。


フォーメーション分析(パターン分析)とは

フォーメーション分析(パターン分析)とは、トレンドの転換や継続を予測する分析方法です。

為替相場は過去に起きた値動きと全く同じような動きをすることはありません。
しかし、過去と似た動きをすることはよくあります。

特にトレンド相場では多くの投資家が参加するので、天井圏や底値圏での値動きに特徴が出ます。
パターンを覚えておくと、今後同じようなパターンが出現したときに、分析のスピードや精度を高めることが可能です。
分析精度が高まれば、当然利益を得るチャンスも増えるので、知っておいて損がない知識と言えるでしょう。

2種類のチャートパターン

チャートのパターンは大きく2つに分けることができます

  1. 反転パターン

  2. 継続パターン

いずれも相場でトレンドが発生したときに確認できるチャートパターンです。
それぞれのパターンによって戦略も変わります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。

反転パターン

反転パターンとは、トレンドの転換点を分析するチャートパターンです。
「リバーサルフォーメーション」とも言います。

トレンド転換を見極めるので、逆張り手法の根拠として活用します。
上昇トレンド時に反転パターンが出現したら「売り」、下降トレンド時に反転パターンが出現したら「買い」を狙うのが基本です。

代表的な反転パターンは後述しますので、是非参考にしてください。

継続パターン

継続パターンとは、トレンドの継続を分析するチャートパターンです。
「コンティニュエーションフォーメーション」とも言います。

トレンド継続を見極めるので、順張り手法の根拠として活用します。
上昇トレンド時に継続パターンが出現したら「買い」、下降トレンド時に継続パターンが出現したら「売り」を狙うのが基本です。

代表的な継続パターンは後述しますので、是非参考にしてください。

反転パターンの代表例

まずは反転パターンの代表例をご紹介します。

  1. ダブルトップ・ボトム

  2. ヘッド&ショルダー(三尊・逆三尊)

  3. ソーサートップ・ボトム

  4. スパイクトップ・ボトム

  5. 水平ライン(抵抗線・支持線)

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ダブルトップ・ボトム

ダブルトップとは、上昇トレンド終わりに出現する「M」型のパターンです。
2回高値を付けることから、「ダブルトップ」と言われているのです。

2回高値に挑戦してどちらも失敗しています。
高値を更新する力が残っていないので、「相場の天井」を表します。

ダブルトップの後は、レンジ相場もしくは下降トレンドに転換する可能性が高いです。
トレンドの反転を狙った「売り」エントリーを狙います。

ダブルボトムとは、下降トレンド終わりに出現する「W」型のパターンです。
ダブルトップの反対で、2回安値を付けていることから「ダブルボトム」と言われているのです。

2回安値に挑戦してどちらも失敗しています。
安値を更新する力が残っていないので、「相場の底」を表します。

ダブルボトムの後は、レンジ相場もしくは上昇トレンドに転換する可能性が高いです。
トレンドの反転を狙った「買い」エントリーを狙います。

ヘッド&ショルダー(三尊・逆三尊)

ヘッド&ショルダートップ(三尊)は、中央に最も高い高値があり、両サイドに中央よりも安い高値があるパターンです。
人間の頭と両肩に似ていることから、ヘッド(頭)&ショルダー(肩)と呼ばれています。

ヘッド&ショルダートップは上昇トレンドからの転換サインです。
ネックラインを下抜けしたときに上昇トレンドが終わったと判断し、下降トレンドに転換しやすいので「売り」エントリーを狙います。

ヘッド&ショルダーボトム(逆三尊)は、ヘッド&ショルダートップ(三尊)と逆のチャートパターンです。
中央に最も安い安値(頭)があり、その両サイドに中央よりも高い安値があります。

ヘッド&ショルダー・ボトムは下降トレンドからの転換サインです。
ネックラインを上に抜けたときに下降トレンドが終わったと判断し、上昇トレンドに転換しやすいので「買い」エントリーを狙います。

ソーサートップ・ボトム

ソーサートップとは、上昇トレンドの高値圏で発生する横ばいのチャートパターンです。
上昇トレンド終了のサインで、反転パターンのひとつです。

高値圏で目立った反発もなく、徐々に上値を切り上げてやがて大きな下落をします。
徐々に下落して、ネックラインを下回った時がソーサートップが完成となり、上昇トレンドが終了したと判断します。
狙い目は、ネックラインを下に抜けた時の「売りエントリー」です。

ソーサーボトムとは、下降トレンドの安値圏で発生する横ばいのチャートパターンです。
ソーサートップの逆で下降トレンド終了のサインになります。

安値圏でレンジ相場を形成しながら、次第に下値を切り上げながら緩やかに上昇します。
ソーサーボトムはネックラインが基準となり、ネックラインを上回った時がソーサートップの完成で、下降トレンドが終了したと判断します。
狙い目は、ネックラインを上に抜けた時の「買いエントリー」です。

スパイクトップ・ボトム

スパイクトップとは、上昇トレンドの天井圏で見られるチャートパターンです。
急激な強い上昇から一転、すぐに反発して大きく下落するので「V字トップ」とも言います。

上昇トレンドの天井圏で強い上昇が見られたら、上昇トレンドの終了と判断し、その後は下降トレンドに転換する可能性が高いです。

スパイクボトムとは、下降トレンドの安値圏で見られるチャートパターンです。
急激な強い下落から一転、すぐに反発して大きく上昇するので、「V字ボトム」とも言います。

下降トレンドの安値圏で強い下落が見られたら、下降トレンドの終了と判断し、上昇トレンドに転換する可能性が高いです。

短い時間でチャートパターンが完成するので、スパイクトップ・スパイクボトムを狙う時は、集中力が必要です。

ライントップ・ボトム

ライントップとは、天井圏で高値更新を何度も失敗して、下落するチャートパターンです。
基本的には高値と高値を結ぶレジスタンスライン(上値抵抗線)付近で跳ね返されます。

高値更新を何度も失敗するということは、「買い」よりも「売り」の方が強いと判断できます。
レジスタンスライン(上値抵抗線)に到達したときが「売りエントリー」のチャンスです。

ラインボトムとは、安値圏で安値更新を何度も失敗して、上昇するパターンです。
安値と安値を結ぶサポートライン(下値支持線)付近で反発しやすい傾向にあります。

「売り」よりも「買い」の方が強い場合、サポートライン(下値支持線)をなかなか下抜けしません。

サポートライン(下値支持線)に到達したときが「買いエントリー」のチャンスです。
逆に、サポートラインを下に抜けたときは、下降トレンド継続になりやすいので、速やかに損切りをしましょう。

継続パターンの代表例

続いて、継続パターンの代表例をご紹介します。

  1. トライアングル

  2. ペナント

  3. フラッグ

1つずつ詳しく見ていきましょう。

トライアングル

上昇トライアングル(アセンディングトライアングル)とは、高値は横ばいで、安値は徐々に切り上がっている三角形状のチャートパターンです。
上値抵抗線を上に抜けられないものの、安値が切り上がっていることから、上昇トレンド継続のサインとして分析を行います。

上下の値動きが徐々に小さくなり、レジスタンスライン(上値抵抗線)を上にブレイクすると、強い上昇になる可能性が高いです。

下降トライアングル(ディセンディングトライアングル)とは、安値は横ばいで、高値は徐々に切り下がっている三角形状のチャートパターンです。
下値支持線は下に抜けられないものの、高値が切り下がっていることから、下降トレンドの継続サインとして分析を行います。

上下の値動きが徐々に小さくなり、サポートライン(下値支持線)を下に抜けると、強い下降になる可能性が高いです。

ペナント

上昇ペナントとは、上値は切り下がり、下値は切り上げている三角形状のチャートパターンです。
上昇トレンド後の高値圏付近で出現することが多いです。

上昇トライアングルと同じように、レジスタンスライン(上値抵抗線)を上に抜けると、上昇トレンドが継続すると判断できます。

下降ペナントとは、下値は切り上がり、上値は切り下げている三角形状のチャートパターンです。
上昇ペナントと似ていますが、下降トレンド後の安値付近で出現するのが下降ペナントとなります。

サポートライン(下値支持線)を下に抜けると、下降トレンドが継続すると判断できます。

フラッグ

上昇フラッグとは、高値と安値のどちらも切り下がっているチャートパターンです。
直前の上昇が「ポール」、調整のレンジが「旗」のように見えることから、上昇フラッグと呼ばれています。

上昇トレンド後の高値圏付近で出現するパターンが多いです。
高値を切り下げているので、下落する心配があるかもしれませんが、レジスタンライン(上値抵抗線)を上に抜ければ上昇トレンド継続のサインです。

下降フラッグとは、高値と安値のどちらも切り上がっているチャートパターンです。
下降トレンドで利益を出した投資家が決済をすることから、調整として少し上昇します。

サポートライン(下値支持線)を下に抜けたら、下降トレンド継続のサインです。
逆に、レジスタンスライン(上値抵抗線)を上に抜けたら下降トレンド終了のサインになります。

フォーメーション分析を用いたトレードの注意点

フォーメーション分析を用いたトレードの注意点をご紹介します。
主な注意点は以下の3つです。

  1. 必ずパターン通りに動くとは限らない

  2. 間違った判断をしたらすぐに損切りをする

  3. 他のテクニカル指標と組み合わせる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

必ずパターン通りに動くとは限らない

フォーメーション分析を行う場合、必ずパターン通りに動くとは限りません。
時には、パターン通りに動かない「だまし」が発生する可能性もあります。

例えば、ダブルトップが出現した後に、下降トレンドに転換せずに、さらに上昇する場合もあるのです。
必ずパターン通りに動くと思い込んでしまうと、だましが発生したときに損失が拡大するリスクがあります。

パターンを覚えることで利益を出しやすいのは事実ですが、パターン通りに動かないことも想定しておきましょう。

間違った判断をしたらすぐに損切りする

間違った判断をしたときは、すぐに損切りをすることが大切です。
前述したとおり、間違った判断をしてしまうと損失が拡大してしまいます。

パターン通りに動けば優位性が高いですが、パターンと違う値動きをした場合は優位性が低いです。
間違った判断をしたときにすぐに損切りできれば、損失を最小限に抑えることができます。

FXで失敗する人の多くは損切りできないことが原因です。
フォーメーション分析を用いてパターン通りに動かなかった場合は、すぐに損切りを行いましょう。

他のテクニカル指標と組み合わせる

フォーメーション分析を用いてトレードする場合、他のテクニカル指標と組み合わせるのがおすすめです。

フォーメーション分析を行うことで優位性が高い取引ができますが、必ずしもパターン通りに動くわけではありません。
他のテクニカル指標と組み合わせることで、パターン通りに動かなかった場面でも損失を最小限に抑えることができます。

RSIや移動平均線など、他のテクニカル指標も併用して、分析精度を高めていきましょう。


【筆者オススメのFX会社 2選】
少ない資金から資産を増やすなら「BigBoss」と「XM」がオススメ! 

・口座開設の所要時間は約1分!
・口座開設と同時にだから短期15,000円分のボーナスが自動付与!
・1円も入金せずに利益が出金できる画期的なFX会社です!
・最大レバレッジ1,000倍以上で資産10倍を狙える! 

①BigBoss(ビッグボス)
レバレッジ:最大2,222倍
ボーナス:最大200万円
≫BigBossの公式サイトへ

②XM(エックスエム)
レバレッジ:最大1,000倍
ボーナス:最大136万円
≫XMの公式サイトへ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?