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アノマリーの意味とは?FXのアノマリーを各月カレンダーで一覧紹介

投資をやっている方なら「アノマリー」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
アノマリーとは、投資理論やファンダメンタルズでは説明できない、為替相場を動かす現象です。

もちろん相場が必ず、アノマリー通りに動くとは限りません。
しかし、長い歴史の中でもアノマリー通りに動いてきた実績があるので、知っておいて損はないでしょう。

この記事では、アノマリーの意味や各月カレンダーで一覧を紹介します。
アノマリーを活用したFXのトレード手法も併せて解説しますので、ぜひ最後まで読んで今後のトレードに活かしてください。


アノマリーとは?

アノマリーとは、投資理論やファンダメンタルズでは説明できない、為替相場を動かす現象です。
月単位のアノマリーや日にち、曜日によるアノマリーがあります。

アノマリー通りに必ず為替相場が動くわけではありません。
ただ、過去の長い歴史でもアノマリー通りに動きやすい傾向があるので、多くのFXトレーダーが意識しています。

FX取引におけるアノマリーとは

FX取引における日本で有名なアノマリーとして「ジブリの呪い」があります。
ジブリの呪いとは、毎月、第一金曜日に発表される米国雇用統計に、ジブリの映画が放映されると、米ドル/円が暴落するというアノマリーです。

根拠もないため偶然かもしれませんが、過去の相場を見ても暴落しやすい傾向があります。
アノマリーだけを根拠に取引するというよりは、相場全体のトレンドを予測するときに1つの根拠として使うのがおすすめです。

【カレンダーで見る】FXのアノマリー一覧

ここではFXのアノマリー一覧をご紹介します。

  1. 毎月のアノマリー

  2. 水曜日スワップ

  3. ゴトー日

繰り返しになりますが、これから紹介するFXのアノマリーには理論的根拠がありません。
ただこれまでそのような傾向があったのは事実なので、今後のトレードに活かしてみてください。

毎月のアノマリー

まずは、毎月のアノマリーをご紹介します。
為替相場は常に動いていますが、月によって投資家の心理や値動きの特徴が異なります。

1月

米ドル/円の方向性が、その1年全体のトレンドになりやすいアノマリーがあります。
1月の米ドル/円が上昇すればその年は「上げ相場」、逆に下降すればその年は「下げ相場」になりやすいです。
また、1月の相場がその年の「高値」または「安値」になりやすいことも1月のアノマリーといえます。

2月

2月は、1月の反動で価格が戻りやすいアノマリーがあります。
つまり、1月が上げ相場なら2月は下がる可能性が高く、1月が下げ相場なら2月は上がる可能性が高いということです。
これには、米国債の償還や利払いがあり、受け取った米ドルを日本円に換える動きも影響しています。
2月の相場を見るときは、1月の相場全体を遡ってトレンド方向を把握しておくことが大切です。

3月

3月は米ドル/円が下落する傾向にあるアノマリーがあります。
これは、日本企業の多くが年度決算に向けて、保有外貨を日本円に換える動きが多く見られるからです。

4月

4月は外貨投資に対して資金が流れてくるため、為替相場が大きく動く傾向にあります。
米ドル/円の相場でいえば、米ドルが買われて日本円が売られる傾向にあり、ドル円は上昇しやすいです。

5月

5月は「SELL IN MAY」というアノマリーがあります。
SELL IN MAYとは「5月に売れ」という意味の言葉で、世界的な相場格言になっています。
5月はマーケット全体が「売り」ムーブになり、株式も米ドル/円も下落に転じる傾向にあります。

6月

6月は「SELL IN MAY」によって相場が閑散しやすい時期です。
日本の3月決算企業の第1四半期決算や欧米企業の本決算がありますが、3月や12月ほどの盛り上がりはありません。
梅雨入りが始まる6月は「梅雨調整」とも言われますが、他の月に比べて材料が少なく、調整相場になりやすい傾向があります。

7月・8月

7・8月は夏枯れ相場というアノマリーがあります。
夏休みやお盆などが重なり、市場参加者が減って相場の値動きが乏しくなりやすいです。
米ドル/円のアノマリーでは、7月が上昇しやすく、8月は下落しやすいとされています。
ただ、他の時期と比べると値動きが小さい傾向にあります。

9月

9月は日本企業の中間(第2四半期)決算によって、日本円が買われやすいアノマリーがあります。
そのため、米ドル/円は下落しやすいです。
ちなみに、9月中旬から下旬にかけて米ドル/円が下落する動きは、「彼岸底」と呼ばれています。
アメリカでは9月底値というアノマリーがあり、企業の決算対策などによる売る動きが9月〜10月に出やすいです。
SELL IN MAYでは「9月中旬まで戻ってくるな」といわれていますが、この記事の下落局面は、仕込むべき時期とも言えるでしょう。

10月

10月は「10月効果」というアメリカのアノマリーがあります。
10月効果とは、米国株は10月に底を付けるという意味です。
過去に米国株の歴史的大暴落となる、暗黒の月曜日(Black Monday)や暗黒の木曜日(Black Thursday)が発生したのも10月でした。日本では「稲穂相場」というアノマリーがあります。
稲穂相場とは、収穫時期に稲が垂れるように、売り圧力が強く上値が重たいことを示します。
下落しやすいという意味では、アメリカの10月効果と同じです。

11月

9月から継続した下降トレンドが、11月から一旦調整する傾向にあります。
月末にかけて相場が反転する可能性が高いです。
ちなみに、11月第3木曜日の「ボジョレーヌーボー解禁日」には、株高になるというアノマリーもあります。

12月

12月は欧米企業の決算月のため、ドル高になりやすいアノマリーがあります。
つまり米ドル/円が上昇しやすいです。
また12月には、世界的なイベントであるクリスマスがあります。クリスマス休暇にかけて、ポジション調整のため売り圧力が強まりやすいです。
また市場参加者も徐々に閑散として、流動性も低下していくため、注意が必要になる月です。

水曜日スワップ

FXではポジションを保有していると、その通貨ペアに応じたスワップポイントが毎日受け取れます。
ただ、土日は為替市場が閉まっているため、スワップポイントが付与されません。

代わりに、水曜日にまとめて土日分のスワップポイントが付与される仕組みになっています。
そのため、水曜日に金利の低い「日本円」を売って、外貨(特に高金利通貨)が買われる傾向にあります

ゴトー日

ゴトー日とは、5と10の付く日を指します。
具体的には、毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日です。

ゴトー日は日本の輸入企業などドル決済が必要な企業が、ゴトー日に日本円を売って、米ドルを買います。
金融機関は米ドル不足により、外貨市場から米ドルを購入するため、米ドル/円が上昇しやすい傾向にあります。

アノマリーを活用したFXトレード手法

ここでは、アノマリーを活用したFXトレード手法をご紹介します。

最も有名なトレード手法といえば、ゴトー日の仲値トレードです。
このトレード手法は、難しい分析方法が不要で、決まった時間に決まった通貨ペアで取引するだけなので、FX初心者にもおすすめです。

「仲値」に関する解説も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

仲値とは

仲値とは、金融機関が顧客と外国為替取引をする際の基準レートです。
金融機関はリアルタイムで変動する為替レートに対応できないので、東京時間の毎朝9時55分の為替レートを参考に決定します。

金融機関側は都度、為替レートに対応する手間が省けて、企業は常に為替レートのタイミングを見極める必要がないので、どちらにとってもメリットになります。

仲値と米ドルの関係

金融機関は、ゴトー日に大量の米ドルを買いますが、利益を得るために少しでも安く、米ドルを買おうとします。
そのため、金融機関は仲値が決まる前の午前9時ごろから、一斉にドル買いをするという流れが一般的です。

つまり、ゴト―日の午前9時ごろから仲値が決まる9時55分までは米ドル/円が上昇しやすい傾向にあります。
一方、仲値が決まると、米ドル円の上昇は落ち着き、反転して下落しやすいのです。

ゴトー日の仲値トレード手法

仲値と米ドル円の関係が理解できたところで、ゴトー日の仲値トレード方法を解説します。
トレード方法は非常に簡単です。

ゴトー日で「仲値」が決まる午前9時55分までドル円で買いエントリーをします。
続いて、仲値が決まったタイミングで買いポジションを決済して、逆に売りエントリーをするだけです。

月に6日程度しかチャンスはないですが、非常に人気のトレード手法です。
その他のインジケーターを使う必要もないので、FX初心者でも再現しやすい方法といえます。

アノマリートレードならMT4・MT5が便利

アノマリーを意識したトレード手法を使うなら「MT4」または「MT5」という取引ソフトがオススメです!

どんなFX会社の取引ツールにも為替チャートは必ず実装されていますが、MT4・MT5にはカスタムインジケーターという拡張機能があります。

カスタムインジケーターを使えば、ゴトー日や仲値のタイミングをわかりやすく色付けしたり、矢印が表示されるようにカスタムが可能です!

ゴトー日と仲値がひと目でわかるMT4のカスタムインジケーター

MT4・MT5が使えるFX会社で筆者のオススメは「BigBoss」と「XM」の2社です。

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