FXの約定力とは?約定スピードが早く滑りにくいFX業者を徹底調査
FX業者を選ぶ際の基準として、有名なのはレバレッジの高さやスプレッドの狭さなどが挙げられますよね。
しかし、FXである程度取引を経験してきたトレーダーであれば「約定力」が非常に重要であると気づくはずです。
約定力とは、顧客からの注文を成立させる力のことです。
約定力はFX会社によって異なり、約定力が低いと取引チャンスを逃したり、無駄な損失を出してしまう可能性があります。
そこで本記事では約定力が高いおすすめFX業者、約定力重視でFX業者を選ぶときの注意点について解説します。
約定力の高いFX業者でストレスなく取引するために、ぜひ参考にしてください。
ちなみに、筆者が実際に使用しているFX会社「BigBoss」と「XM」はボーナスが豪華なことはもちろん、約定力も高いのでオススメです。
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FXの約定力とは
約定とは、取引が成立したことを示す言葉で、約定力とは、FX会社がトレーダーから来た注文を成立させる力のことです。
同じ価格で注文したとしても、注文が成立するかどうか、どの価格で成立するかはFX会社によって厳密に異なります。
顧客の注文を希望通りの価格で成立する可能性が高いFX会社を「約定力が高いFX会社」と表現します。
逆に、希望した価格よりも不利な価格で注文されたり、取引そのものが不成立(約定拒否)となりやすいFX会社は「約定力が低いFX会社」と言えるのです。
不利な価格で注文が成立されるということは、トレードの勝率に影響することはもちろん、大きな損失に繋がることもあります。
安定した取引をするためには、約定力が高いFX会社を利用することが大切です。
約定に関係するスリッページとは
約定力が低いFX会社では、スリッページという現象が頻繁に発生します。
スリッページとは、注文発注時の価格と実際に約定した価格に差が生まれることです。
例えば、米ドル/円が141.000円の時に買い注文を出したはずが、実際に約定したのは141.050円といった場合のズレをスリッページと言います。
このスリッページは、エントリー注文時だけでなく、決済注文時にも発生する場合があります。
約定力が低いFX会社を利用すると、スリッページが原因で損失を出してしまうリスクが高まります。
例えば、スプレッドが0.2Pipsのとても狭い業者で取引したとします。FX初心者は「取引コストが低い=スプレッドの狭さ」と考えがちですが、実際に約定した価格が1.0Pips分損失の方向にずれていたら、実際のエントリー時の取引コストは1.2Pipsになってしまいます。
このように、約定力やスリッページの発生具合は、スプレッドと同じくらい重要であることがわかります。
また、指値・逆指値の設定においても同様のことが言えます。相場が逆行したときに備えて、多くのトレーダーは逆指値を設定しますが、約定力が低ければ、設定した逆指値通りに損切りされるとは限りません。(よく、逆指値を置いておけば、どんなに相場が荒れていても、必ず設定価格で決済されると勘違いしている初心者トレーダーもいますが、これは大間違いです。)
「無駄な損失を防ぐ」「取引コストをできるだけ抑える」という観点でも、約定力が高いFX会社を選ぶことが大切です。
スリッページを防ぐ方法については後述しますので、ぜひ参考にしてください。
約定力の高い業者で取引をするメリット
約定力が高い業者で取引するとどんなメリットがあるのか、気になる方も多いでしょう。
約定力の高い業者で取引するメリットは以下のとおりです。
取引チャンスを逃しにくい
希望価格で注文が通りやすい
スキャルピングに有利
1つずつ詳しく見ていきましょう。
取引チャンスを逃しにくい
約定力が高いと取引チャンスを逃しにくいです。
約定力が低いFX会社を利用すると、約定拒否(オフクオート)に遭いやすく、相場状況によっては取引そのものが難しいケースもあります。
特に値動きが激しい相場では、なかなか約定されずに取引チャンスを逃すことも多いです。
一方で、約定力が高いFX会社なら、問題なく注文が通ります。
相場が荒れているタイミングは利益を伸ばすチャンスでもありますが、約定力が低ければ、そのチャンスを逃してしまうのです。
希望価格で注文が通りやすい
約定力が高いと、希望価格で注文が通りやすいです。
約定力の低いFX会社では、約定までにラグが発生し、希望価格よりも不利な価格で約定される可能性があります。
例えば、米ドル/円が140,000円の時に買い注文をしたはずが、実際に約定した価格が140.010円という状況を指します。
小さなズレでも取引回数が増えれば、その小さな損失も馬鹿になりません。
一方で、約定力が高いFX会社を利用すれば、注文から約定までのスピードが速く、希望価格で注文が通りやすくなります。
スキャルピングに有利
約定力が高いとスキャルピング取引で有利です。
スキャルピングとは、数十秒〜数分程度で取引を行う短期売買を指します。
1取引の損益は小さいですが、取引を繰り返しながら利益を積み上げていくのが特徴です。
スキャルピングでは、数pipsの差が損益に大きく影響するため、約定力の高さは重要です。
約定力が低いFX会社を利用すると、そもそも瞬間的な約定が必須のスキャルピングがうまくできない…というケースも考えられます。
約定力が高いFX会社を利用すれば、快適にスキャルピング取引が可能です!
約定力の高さを判断する際に見るべきポイント
スリッページはFX会社によって異なるため、約定力が高いFX会社を選ぶことが大切です。
約定力の高さを判断する際に、見るべきポイントは以下の3つです。
約定スピード
約定率
取引方式
それぞれ詳しく見ていきましょう。
約定スピード
約定スピードとは、ポジションを注文または決済するまでにかかる時間です。
注文ボタンを押してオーダーが出た段階から、約定されるまでの時間を指しています。
約定スピードが速ければ、希望通りの価格で約定できる確率が高まります。
逆に、約定スピードが遅いと、希望価格よりも不利な価格で約定されてしまう可能性があります。
ただ、約定スピードを公開しているFX会社は少数であり、その数字も相場状況や通貨ペアによって全然変わってくるのであまりアテになりません。
例えば、WikiFXのように約定スピードを調査して公開しているサイトもありますが、これはMT4・MT5を採用している会社に限ります。
何ミリ秒といった表面的な情報ではなく、実際に使ってみてどの程度のスピード感で約定するのかをテストしてみるのが一番正確です。
約定率
約定率とは、トレーダーが注文したとおりに約定できた割合のことです。
約定率は以下の計算式で求められます。
約定率 = 約定数 ÷ 注文数
例えば、100回の注文のうち、95回トレーダーの注文通りに約定できれば、95%の約定率ということになります。
約定率が高いほど、注文が確実に約定されるということです。
ただし、約定率が高いFX業者でも注文が正確に執行されるわけではないので、注意しましょう。
また、スリッページ許容範囲をユーザー側が設定している場合は、当然約定率も下がります。約定スピードと同様に、定量的に比較が難しい部分ではあります。
取引方式
約定力の高さを重視するのであれば、取引方式にも注目しましょう。
FX会社の取引方式には「NDD方式」と「DD方式」の2つがあります。
NDD方式:
顧客の注文がFX会社のディーラーを介さずに注文が約定する方式DD方式:
顧客の注文をFX会社のディーラーが受けて、ディーラーと顧客が取引する方式
DD方式は、FX会社によって不利になる取引は意図的に約定させなかったり、レートを変更したりすることがあります。そのため、約定力が低い傾向にあるのです。
一方、NDD方式を採用しているFX会社は、手数料やスプレッドで利益を得ています。
そのため、DD方式のFX会社と比べてスプレッドが広がりやすいですが、その代わりに約定力が高いです。
ただし、平時ではDD方式のほうがスリッページが発生しにくく、約定スピードも早い傾向にあります。平時というのはこの場合、相場にある程度の流動性があり、なおかつFX会社の内部顧客のポジションに偏りがない状況を指します。
一方のNDD方式の仕組みは別の記事で詳しく解説していますが、基本的にカバー先(LP)からの提示額のなかで、最も条件の良いものと約定をするというものなので、言い換えるなら「常に滑っている」ような状況です。
多少滑っても約定を確実にさせたいなら、NDD方式がオススメです。
スリッページの防ぎ方
注文発注時の価格と実際に約定した価格に差が生まれることを「スリッページ」と言い、約定力が低いFX会社を利用すると、頻繁に発生します。
ただ、約定力が高いFX会社でもスリッページの発生リスクは0ではないので、対策が必要です。
ここでは、スリッページの防ぎ方を5つ紹介します。
約定力が高いFX会社を選ぶ
取引量の多い通貨ペアを選ぶ
指値注文を利用する
スリッページ許容範囲を設定する
暴落・暴騰時の取引を避ける
1つずつ詳しく見ていきましょう。
約定力が高いFX会社を選ぶ
スリッページ対策として最も有効な方法は、約定力が高いFX会社を利用することです。
前述したとおり、FX会社によって約定力の高さが異なります。
なお、約定スピードのみに特化しているFX会社もあれば、約定率のみに特化しているFX会社もあります。
FX会社の約定力を比較する際は、約定スピードと約定率、どちらも確認することが大切です。
取引量の多い通貨ペアを選ぶ
取引量の多い通貨ペアを選ぶことも、スリッページを防ぐ一つの方法です。
取引量が多いと希望価格で約定しやすく、取引量が少ないとスリッページが発生しやすい傾向にあります。
なぜなら、取引量によって需要と供給のバランスが決まり、そのバランスがそのまま約定率に反映されるからです。
例として、取引量が多い通貨ペアと取引量が少ない通貨ペアをまとめました。
取引量の多い通貨ペアの例
米ドル/円
ユーロ/米ドル
ユーロ/円
取引量の少ない通貨ペアの例
トルコリラ/円
メキシコペソ/円
南アフリカランド/円
特に取引回数が多い方は、通貨ペアの選択が重要です。
スリッページによる無駄な損失を避けたい方は、取引量の多い通貨ペアで取引しましょう。
スリッページ許容範囲を設定する
スリッページ許容範囲を設定することもおすすめです。
スリッページ許容範囲とは、設定値以上の滑りが発生したら、注文を約定させないという設定を指します。
つまり、スリッページ許容範囲を設定しておけば、スリッページによる無駄な損失を減らすことができるのです。
例えば、許容スリッページを0.2pipsと設定した場合、0.2pips以下のスリッページなら約定しますが、それ以上のスリッページが発生した場合は約定不成立となります。
しかし、許容範囲を狭く設定しすぎると、なかなか約定しないというリスクもあります。
おすすめの設定値は、トレードスタイルや通貨ペアによって異なり、適正値が異なります。
スキャルピング(短期取引):0~0.3pips
スイングトレード(長期取引):3~5pips
値動きが小さい通貨の取引:1~5pips
値動きが大きい通貨の取引:5~10pips
自分のスタイルや通貨ペアによって、スリッページ許容範囲を設定しましょう。
暴落・暴騰時の取引を避ける
暴落・暴騰時の取引を避けることも大切です。
相場の暴落・暴騰時は多くの注文が同時に殺到するため、なかなか注文が通らない可能性があります。
たしかに暴落・暴騰時は、うまく取引できれば短期間で大きな利益が期待できます。
しかし、相場が荒れているときはスリッページが発生しやすく、失敗すれば大きな損失を出すリスクもあるのです。
特に経済指標発表時やロンドン・ニューヨーク市場がオープンする時間は、相場が荒れやすく、スリッページも発生しやすいです。
相場が荒れるときは取引を控えて、値動きが落ち着いてから取引を再開しましょう。
勘違いしてる人多発!予約注文でもスリッページは発生します
「スリッページを防ぐには指値・逆指値注文をすれば大丈夫!」
と言っている人がいますが、これは少し危険な考えなので注意が必要です。
相場が荒れているタイミングでは、予約注文であってもスリッページが発生したり、そもそも注文が発動しないリスクがあります。
指値注文:
価格を指定して注文する方法成行注文:
価格を指定せずに現在の価格で注文する方法
では、相場が荒れているタイミングで指値注文に差し掛かるとどのようなことが起こるでしょうか。
「指定したレートより有利な方向で約定する?」と考える人がいるかもしれませんが、基本的には瞬間的な値動きで指値は約定をしません。
つまり、指値の指定レートに到達しても、そもそも反応せずに決済が発生しないというリスクがあるのです。
逆指値の場合はトリガーの仕組みが指値と異なるので、また事情が異なります。
基本的に、逆指値は指定価格に到達した際に成行注文として執行されるため、相場が荒れている際に逆指値に触れると、トレーダーにとって不利な方向に滑って約定するケースが多いです。
このように、指値や逆指値のような予約注文で、不利な約定を回避することはできない場合が多いので十分注意してください。
約定力が高いおすすめのFX会社は?
前述の通りで、約定力の高さを定量的に比較できる指標はなかなかありません。あったとしても、ケースバイケースなので、信頼できる情報ではないでしょう。
約定力を重視したい場合は、リアルマネーでトレードをしてみて、実際に体感する以外ないのが実情です。
筆者が使っているFX会社「BigBoss」と「XM」はエクイニクス製の取引サーバーを導入しているため、高い約定力で評判が良いです。
エクイニクス製の取引サーバーの採用で約定力が高くなる理由は2つあります。1つ目は金融機関のサーバーが集まっている「エクイニクスデータセンター」の中に内に取引サーバーが設置されているということです。
注文をつなぐサーバー同士の物理的な距離が近いので、約定スピードが早く、結果的に約定力が高くなります。
2つ目は、エクイニクス製の取引サーバーそのものが、あらゆる金融取引の注文処理に特化したコンピュータであるということです。
約定力の高さでFX会社を選びたい人は、ぜひ試してみてください。
おすすめFX会社①:BigBoss(ビッグボス)
レバレッジ:最大2,222倍
ボーナス:最大200万円
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詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
おすすめFX会社②:XM(エックスエム)
言わずと知れた「日本で最も利用者の多い海外FX会社」です!
レバレッジ:最大1,000倍
ボーナス:最大136万円
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約定力の高さでFX業者を選ぶときの注意点
ここでは、約定力の高さでFX業者を選ぶときの注意点をご紹介します。
主な注意点は以下の3つです。
約定力は通貨ペアによって変動する
取引のタイミングによって変化する
約定スピードと約定率を確認する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
約定力は通貨ペアによって変動する
FXの約定力は、同じFX業者でも通貨ペアによって変わります。
FXは「買いたい人」と「売りたい人」がいて初めて取引が成立します。
基本的に取引量が多い通貨ペアほど約定しやすく、取引量が少ないマイナーな通貨ペアは約定しづらいです。
例えば、取引量の多い「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」などは、比較的約定しやすい傾向にあります。
約定力の高さを重視するなら、取引量が多い通貨ペアの取引がおすすめです。
取引のタイミングによって変化する
取引のタイミングによっても、約定力が変わります。
なぜなら、通貨の流動量は時間帯によって異なるからです。
例えば、経済指標発表時や要人発言の時間帯は、関連する通貨ペアの流動量が一気に増えます。
前述したとおり、通貨の流動量が多ければ約定しやすくなり、流動量が少ないと約定しづらいです。
また、取引量が少ない時間帯はスプレッドが広がりやすいというデメリットもあります。
スプレッドの広がりによる無駄なコストを支払う可能性があるので、取引は控えるべきです。
特に、早朝5:00〜7:00は市場参加者が少なく、約定力が低下しやすいので注意しましょう。
カバー先の多さや会社規模を考慮する
カバー先というのは、トレーダーの注文を流す先のことです。大手の金融機関やリクイディティ・プロバイダー(LP)、銀行などの市場参加者が挙げられます。
FX会社はこのカバー先と提携をすることで、トレーダーの注文を捌いています。そしてカバー先から提示された最もトレーダーにとって条件の良いレートと約定する方式がNDD方式です。
NDD方式のFX会社を選ぶなら、カバー先が多いほど、良い約定の条件を提示してくれる可能性が高まるということになりますので、トレーダーにとって有利です。
セキュリティリスクの観点から、カバー先を公開しているFX会社は少数ですが、約定力の高さの一つの指標になるので、FX会社選びの際は参考にしてみてください。
約定力に関するよくある質問
約定力に関するよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
FX会社によって約定力に違いはありますか?
約定力を重視すべき人はどんな人?
約定率と約定スピードを知る方法は?
FX会社によって約定力に違いはありますか?
約定力は、FX会社によって異なります。
カバー先の数や、注文処理システムの性能はFX会社によって全然違います。
スムーズな取引を行うためには、約定力の高いFX会社を選ぶことが重要です。
約定力を重視すべき人はどんな人?
全ての人が約定力を重視すべきですが、中でもスキャルピングトレーダーは重視すべきです。
スキャルピングトレーダーは、短い期間で売買を行うため、約定力の高さが重要です。
約定力が低いと不利な価格で約定されたり、取引チャンスを逃したりするリスクがあります。
スキャルピングトレーダーの方は、FX会社を選ぶときに特に約定力を重視しましょう。
約定率と約定スピードを知る方法は?
各FX会社の公式サイトに記載されています。
ただ、すべてのFX会社が公表しているわけではありませんし、さまざま条件下で約定率・約定スピードには違いがでてくるので、あまり真に受けないほうがよいでしょう。
デモ口座でも約定力はチェックできる?
デモ口座はあくまでも仮想的な取引環境であるため、約定力を確かめるという上では全く役に立ちません。
もし本当に約定力を確かめたい場合は、リアル口座を解説して、実際に注文を行う他ありません。また、約定力は取引ロットによっても変わってくるので、少額ではうまく約定できても、高額だと約定しない…というケースも存在します。