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人材紹介会社の介在価値とは? スカウトメール編

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日、ある大手人材会社が主催するセミナーに参加してきました。それは『採用課題を解決へ導く「人」と「AI」の在り方』というとても興味深いテーマの内容でした。

例えば、今流行りのChatGPTなどの生成AIについて、その認知度や活用の実態、ダイレクトリクルーティングへの活用例などについて具体的で分かりやすい説明がありました。中でも私が興味を惹いたのは、ChatGPTのダイレクトリクルーティングへの活用例についてです。


自ら作成したスカウトとChatGPTが作成したスカウトとどちらの返信率が高いか?

以前、私は「ChatGPTを使ってみた」という記事の中で実際にChatGPTを使ってスカウトメールの文面を作ってみたことがありました。詳細は下記をご覧下さい。

今回のセミナーではただ単にChatGPTに文面を作成させるだけではなく、
実際にセミナーを主催している人材会社のリクルーターが独自に作成したスカウト文面とChatGPTが作成したスカウト文面をそれぞれ使って実際にスカウトを行い、その返信率を比べているという点が大きなポイントです。

それによると、

■返信率の比較
・独自で作成した文面の返信率は18%(送信数:414、返信数:74)
・ChatGPTを活用した文面の返信率は11%(送信数:322、返信数:37)

 

という形となりChatGPTよりも独自に作成した文面の方が返信率が高かったという結果となりました。(ある程度の通数を送信しているのでこの差は有意だと思います)

その理由として
・的確な情報を引き出すには、条件設定や指示の仕方がカギ
・平均的な回答のため候補者にささる言葉かは分からない

などを要因として挙げています。

更には、
・アイデアが思いつかないとき、ドラフトを作る際に参考になる
・最後は人がジャッジしなくてはならない

という点を踏まえて、

「AI×人がダイレクトリクルーティングに有効」

という現段階での結論をセミナーでは提示されていました。

検証結果は想定内?

以上のような結果になった点に関して言えば、想定の範囲内でした。やはり、いくらAIの技術が日進月歩だとしても実際に使ってみれば分かる通り、まだまだ不自然な点がありますし、もちろん相手の状況や立場を踏まえてのアプローチについては当然できません。

その意味で「現段階においては」という条件がつきますが、やはり人間が作成するスカウト文面の方が返信率が高くなるのも納得できることです

ただし、これもあくまでも現段階においてということで3年後や5年後などにその差がどうなっているのかはとても興味があるところです。

人材紹介会社の介在価値は何なのか?

それではこのようなAIなどの進化が更に進んでいくことが見込まれる中で人材紹介会社の介在価値は何なのでしょうか?
それは以前の投稿でもお話ししましたが、「個別性」という点に集約されるのではないでしょうか?

つまり、「なぜこのスカウトメールが自分に来て、自分の経験がどのように活かせるのかが明確であること」が大事でスカウトにおいてはその役割を担うのが人材紹介会社であり、そこに人材紹介会社の介在価値があるのではないでしょうか?

そのためのノウハウや経験の蓄積が人材紹介会社の競争力の源泉に今後益々なっていくと思います。

今回は人材紹介会社の介在価値について、スカウトメールの観点から考えてみました。当然ですが、この人材紹介会社の介在価値については今回のケース以外にも様々な場面で発揮されていくべきものだと思います。

今後は弊社、カタリストエージェントが考える「人材紹介会社の介在価値」について定期的にnoteで発信していきたいと思います。どうぞ次回作にもご期待下さい。

転職・人材の採用についてはお気軽に弊社までご相談下さい。


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