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人材コンサルタントのキャリアを考える パート1

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。

弊社は人材業界を中心に人材紹介事業を展開しており、取り扱いの求人で多いのは各社の「人材紹介コンサルタント」の求人となります。対象者は業界経験者に限らず、未経験の方を対象にしているケースもとても多いです。

そんな中、特に未経験の方から「人材紹介コンサルタント」のキャリア形成や入社後のキャリアアップについて質問を受けることが多いのでこれから数回に分けて、この人材紹介コンサルタントのキャリアについて述べていきたいと思います。
第1回目の今回は「コンサルタント編」として人材紹介会社におけるコンサルタントのキャリアについて考えていきたいと思います。

人材紹介会社の形態の違いを理解する

まず最初に人材紹介会社のコンサルタントと言ってもいわゆる「分業型」の紹介会社と「両面型」の紹介会社では仕事内容や役割が大きく異なります。

分業型とは企業(クライアント)を担当するコンサルタント(RAと呼ばれることもあります)と求職者(人材)を担当するキャリアアドバイザー(CAと呼ばれることもあります)がそれぞれ別の人が担当する形態です。
一方で両面型は企業側と求職者側の支援・サポートを一人のコンサルタントが一気通貫で担当していくスタイルです。

詳細は下記の投稿を是非ご覧ください。

まずは分業型でのキャリア形成を見てみましょう。

分業型の人材紹介会社でのキャリアはどういうものがあるか?

企業担当のRAにしても個人担当のCAにしても最初は担当業界の動向や採用環境、具体的な求人の動きなどを勉強していくのが通常です。つまり、担当業界の採用マーケットを理解する段階です。

多くの人材紹介会社が業界毎に組織体制を編成していますので人材業界の経験がない方でも今まで所属していた業界知識などを活かしていくことで活躍できるフィールドがあるのが人材紹介業界の大きな特徴です。

以上のように人材紹介会社での最初のキャリアとしては、ある業界に特化したコンサルタントとしてのスキルを身につけていくことになります。

そこでは企業側を担当するRAは法人に対する商談スキル、個人側を担当するCAは個人に対する商談スキルという違いはあるものの、本質的には大きな違いはないと思います。

次の展開としてはこの担当業界が変わるケースです。

例えば金融業界からIT業界、製造業の中でも半導体業界から電機業界、あるいは全く違うサービス業界からコンサルティング業界等というように担当業界が変わる場合があります。

このように新たな業界を経験していくことは、それだけ様々な業界における知見や採用ノウハウを知ることになります。業界によって採用の難易度や条件、注力ポジションなどが違うため、とても勉強になることが多いです。

RAからCA、CAからRAというパターンもある

また、担当業界の変更ではなくRAがCAへ、CAがRAへというケースもあります。これは法人担当と個人担当が変わる形となりますが、採用における企業側・個人側の両方の部分を経験できるという点で実はとてもいいキャリア形成だと思います。

分業型から両面型へのチェンジ

最後は分業型から次に述べる両面型への転職(異動)というケースです。担当する業界においてより専門性やミドルクラスなどを狙って両面型のコンサルタントへチャレンジしていくこともキャリアの方向性としては考えられます。

以上をまとめると分業型の人材紹介会社では以下のようなキャリア形成が考えられます。

■分業型の人材紹介コンサルタントのキャリア
・担当業界を深掘りしていく
・担当業界を複数経験して幅広い業界における知見を獲得する
・RAからCA、CAからRAという法人側、個人側における知見を獲得する
・分業型から両面型のコンサルタントへチャレンジする

 

両面型の人材紹介会社でのキャリアはどういうものがあるか?

次に両面型の人材紹介会社のキャリア形成を見てみましょう。
両面型の企業は法人・個人の双方のマーケット動向を理解していかないといけないため分業型の企業に比べて、長期的に一つの業界を担当していくというケースが多いです。

もちろん業界が変わることが全くない訳では無いですが、より長く業界を担当していくことで深い専門性を身につけていくというパターンがほとんどだと思います。

採用ポジション(=年収レンジ)を上げていく

両面型のコンサルタントの方向性として採用するポジション(=年収レンジ)を上げていくということがあります。これは具体的にはメンバークラスからマネジメントのポジションへ、それも課長から部長、更には役員などのエグゼクティブクラスというように業界ではなく、担当する求人あるいは求職者のポジションを上げていくということです。

組織や個人におけるインパクト(=影響力)を上げていく方向にキャリアを築いていくと言えると思います。

以上のような影響力の違いを期待して、紹介会社各社ではコンサルタントを通常のコンサルタントから「シニアコンサルタント」「プリンシパルコンサルタント」「シニアプリンシパルコンサルタント」というような名称で呼び、ミッションに応じたグレードを設定している企業もあります。

以上をまとめると両面型のコンサルタントでは以下のようなキャリア形成が考えられます。

■両面型の人材紹介コンサルタントのキャリア
・長期的に担当業界での専門性を深めていく
・採用のポジション(=年収レンジ)を上げていく

 

以上、今回の投稿では人材紹介コンサルタントのキャリア形成についてその方向性について見てきました。

分業型と両面型に優劣はない

最後に誤解のないようにお伝えさせて頂きたいのですが、人材紹介のビジネスにおいて「分業型」と「両面型」の優劣や上下がある訳ではないという点です。

こちらの形態の違いはあくまでも会社の企業戦略の違いであったり、採用ターゲットの違いによるものであり、決してこれらの手法自体に差がある訳ではありません。

是非、この点を踏まえて人材コンサルタントとしてのキャリアを考えて頂け
ればと思います。

次回は人材コンサルタントのキャリアの第2回目として「マネジメント編」をお届けします。お楽しみに。

転職・採用のご相談はお気軽に弊社までお問い合わせください。



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