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猫柵同盟/猫とヒトの脱走防止の傾向と対策

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猫や犬と共に暮す。そこには柵がある。それは人とカレらを分かつものではなく、互いの心地よい距離を保つための、安全弁であり、生活の知恵だ。そんな、皆さんの柵を集める。 人よ、柵を作れ…
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#脱走防止ゲート

猫×2のための猫柵-序/「猫柵同盟」マガジンを作った。

突然、 「猫柵同盟」などと名乗っているからには、猫柵の情報を網羅せねば。 というよくわからない使命感にかられた。 自分の猫柵制作レポートに手を出すまえに。 完全に「試験の前に掃除してたら漫画読み」現象そのままだ。 ということで、猫やペットと一緒にお住まいの方々がnoteの中にて公開されている、ご自宅の「柵」などのアイディアを、「猫柵同盟」というマガジンにまとめることにした。 ◎猫柵同盟マガジン 皆さん、なんてステキなんだ。 ペットの脱走防止の方法は本当に多岐にわたる。

猫×2のための猫柵⑨/内開きのドアに猫侵入防止のためのドアストッパー

猫や犬と一緒に生活していると、「猫(犬)には入ってほしくないが、換気の為にドアは開けておきたい部屋」というのが出てこないだろうか? うちでは納戸として利用している部屋がそれで、猫と人の食料なども保管しているので、兄妹猫の立ち入りは原則禁止にしている。 だが閉めっぱなしにするのも、空気がこもってしまうので、少しだけドアを開けておきたいな・・と思っていた。 これで困るのが、この部屋のドアが内向き(室内向き)に開くということだ。 通常のドアストッパーだと、外に開かないようにし

猫×2のための猫柵⑤/和室入口の格子引戸[序]

兄妹猫が家に来た日。 一向にケージ(の中のトイレ)から出てこない二匹を見ながら、これからのこと想像した。 猫のケージは、リビングにつながる和室に設置した。段階的に猫の行動範囲を広げていくつもりなので、ケージの中で落ち着いたら、次は和室の中を自由にさせてあげる予定だ。 この時、しばらくはリビングには出てこれないよう、和室とリビングの間にある襖(ふすま)を閉めなくてはならない。 だがそうすると、和室の中の様子がわからなくなる。 相手は子猫だ。 もし何かあった時に、直ぐ駆け

猫×2のための猫柵④/寝室のベランダへの掃き出し窓[再利用]

日曜大工(DIY)をしていて一番ショックなのは、せっかく作ったものが役に立たなかった時だ。 それが、単に想像よりもデキが悪い、とか、家族に受けが悪くて利用されない、というならまだ我慢もできる(心で泣くが)。 だが、完成前に壊れてしまったりすると、かけた時間と手間と予算と、加えてこちらの情熱とか意地とか日曜大工魂とかそういうメンタルな部分も含めて、かなりのマイナスを食らう。 そういう意味では、今回の『玄関用の格子扉が作ってる最中に壊れてしまったけれど、その扉が別の場所の格

猫×2のための猫柵③/リビングのベランダへの掃き出し窓[既製品]

今回、兄妹猫たちのために猫柵を用意する中で、当初から、『ここだけは自作ではなく既製品を用意しよう』と妻と決めていた窓がある。 それが、リビングからベランダへの掃き出し窓だ。 理由はいくつかある。 まず、リビングから外(ベランダ)に直結するこの窓が、「脱走」という意味において一番危険度が高そう、という点。 ベランダへの出入り口になるこの窓は、洗濯物や布団を干したりする時に頻繁に開け閉めし、空気の入れ替えなどでも長時間開け放ったりすることがある。 そこに自作の、ちょっと

猫×2のための猫柵②/リビングの出窓[後編]

出窓用の猫柵だが、その制作は、実は「猫×2のための猫柵①」で紹介した、玄関の格子扉の制作とほぼ同時進行であった。 玄関の格子扉の方が一度失敗をし、作り直しをしている時に、この出窓用の猫柵も作っていたことになる。片方の色塗りの乾燥の合間に、もう片方の材木を切り、木工ボンドが乾く間にやすりがけをし……という感じだ。 その過程を忠実に書くとかなりごちゃごちゃとするので、今回、レポートを書くにあたっては、2つの猫柵の進行を分けて記載することにした。 ただ、今回の出窓猫柵の制作の

猫×2のための猫柵②/リビングの出窓[前編]

マンションのリビングには大きな出窓がある。 南向きで朝から日差しがしっかり入り、遮るものがないので、開けておくと風が吹き抜けていく、個人的にもかなり気に入ってる窓だ。 広くてポカポカで、まさにヒトが想像しうる、100点満点の猫のための出窓。 このマンションに引っ越して来た時、先代猫も登るかな?と思ったのだが、この時点でもうだいぶ年寄りで、既に目も見えていなかったので、流石にそれはちょっと難しかった。 それでも、時おり窓の下から鼻をひくつかせて、外からの匂いをかいでいたりは

猫×2のための猫柵①/玄関の格子扉[後編]

このnoteを書いている今、兄妹猫が二匹してリビングのホットカーペットの下に潜り込もうとジタバタしている。 この子たちは、どちらか一方がなにかし始めると、もう片方もそれに混ぜてー!と加わってくる。仲が良いのは良いことだ。 でも、たいていの場合、テンションが上がりすぎて、そのままニャンプロに突入する。ホットカーペットの上に敷いているラグはお気に入りなので、穴が空くほどひっかき回さないでほしい。 ▼前のお話 さて、玄関の格子扉、その続きである。 前回(猫×2のための猫柵

猫×2のための猫柵①/玄関の格子扉[前編]

兄妹猫を迎えるにあたり、自宅内に必ず設置しなければならない猫柵が3箇所あった。 それが、外部との境目となる、 ①玄関 ②リビングのベランダへの掃き出し窓 ③リビングの出窓 の3箇所。 実際にはこのあといくつか追加されるのだが、まずは「脱走防止」という観点から、この3箇所の猫柵設置が急務であった。 というわけで、まず手を出したのが、①の玄関に設置する猫柵。 玄関とリビングに続く廊下が暗くならないよう、ここの猫柵は格子扉にしたいなと考えた。 はっきり言って、一番はじめに作

はじめまして猫×2/柵(城壁)の前にケージ(城)が必要と我がボスが言った

当時、猫柵ねこさくと毎日のようにつぶやく私に、我が愛する妻が言った。 「保護猫には、安全地帯だと思ってもらえる快適なケージが必要です」 これは保護主さんからも、懇意にしている動物病院の先生からも言われたことらしい。 保護猫は住まいを強制的に何度か移動させられている猫も多く、環境が変わるとそこに慣れるまでかなりストレスがかかるとのこと。 そういう時のために「この中にいれば絶対安心」と思ってもらえる、猫だけの場所が必要で、それがケージにあたるのだと言う。 ケージとは檻とい

はじめまして猫×2/柵を作る前の準備が楽しい

あれは昨年末の12月中旬。 保護猫二匹とお見合い(ふふ)して、正式に我が家に来るのが12月30日に正式決定した。 避妊手術などのスケジュールもあり年内ギリギリになってしまったけど、新しい年を、新しい家族で一緒に過ごせるのは嬉しい。 問題は、この時点で、猶予が3週間くらいしかなかったこと。 妻さん主導で、必要な猫グッズが着々と用意される中、私のタスクである猫柵作りはまだ構想段階にあった。 すぐにでも作り始めたいところだが、弱小道具箱しか持たない日曜大工野郎3級くらいの私なの

はじめまして猫×2/なので猫柵を作る

2021年12月。我が家に二匹の保護猫が来ることになった。 先代の猫は、妻の実家から結婚の際に妻と一緒に来てくれた猫で、すでにそこそこ大人になっていたので、一緒に暮らしはじめるのもスムーズだった。 今回はまるっきり第三者が保護した猫、それも子猫、さらになんと二匹をまとめて引き取るのは初めての経験だった。 初めて知ったのだが、保護猫を引き取るのにも、色々とルールがある。 ちゃんと世話をできる環境なのか、ながく一緒に暮らしていく覚悟はあるのか、二匹まとめてとなると猫と一緒の生