生活の中のふまねっと
話し手:中村英次郎さん
ふまねっとサポーター。スマイルふまねっとサロンでサポーター担当。
聞き手:遠藤あかり
北星学園大学 文学部 心理応用コミュニケーション学科3年生
昔の生活、今の生活
ふまねっとに関わるようになったのは、ここができたころ。ここにふまねっとが移ってきてから。だから、4年くらいになるのかな。
町内会ですから、私すぐそこに住んでるんですけどね、よく町内会の役員やってますので、いろんなことで関わるようになってきていまして。
私がどういうことをやってるかっていうと、健康っていう話ですけど朝は4時半に起きる。皆さんに、私今83歳ですけどね、元気だねって言われるわけですね。もともと言えば元気な体ではないんです。
仕事も夜に日を継いで働くとかね。私は自分の経営だけで38年、その次はナンバーツーで12年くらいやってましたからね、だからもうあらかたそればっかりですよね。だからもう、責任は若いころからどっと背負ってるからね、まず、病気になったのは十二指腸潰瘍。これは、そういう精神的なものからくる。まあ、自分の能力に合わないことをやってるわけで。
私高校卒業して18歳から働いた期間で68歳まで働いてちょうど50年。ぴったり50年ね。それで、自分がやってる商売がね、もう成り立たなくなって、万歳グリコになったんですよ。で、今簡単で、破産。破産申請。そういうことでね、法律的に全部やってくれる。そういうことはね、まあ、便利が良い。
実をいうとその間、18歳から68歳まで運動をしなきゃならないと思っててもね、する時間もない。忙しいからね。ほとんどやってないと一緒ですよ。
だから、いま私はいろんな病気もってますけどね、まず皮膚病。乾癬っていう病気。それが大きいですけど。ようするに体中に、湿疹ができるような病気。アトピーやなんかの親玉みたいな感じですね。
なぜそういうことになるかって、60ぐらいからね、人間60歳くらいって還暦って言うでしょ。やっぱりその辺からね、自分の、いろんなものを吸収して抑え込む力っていうのがなくなってくんだね。だから結局、そっからどういう生き方するかっていうのが問題なんだよね。
だから、私は68歳でやめて、次の年からかな、すぐそこの冒険公園ってとこの、もとを言えば、国鉄、今JRね。JRの千歳線の駅だった。だから巨大な公園なんです。そこで、ラジオ体操をやりたいっていう先生が町内会に見えて。で、そっから私はね、そのラジオ体操をやるようになった。ラジオ体操ってね、私に言わせれば運動って認識。それで、ラジオ体操もね、今年15年なんです。
毎日4時半に起きてそれで、ちょこっとしたもん、牛乳と小さいパン一つ食べていくわけですけど。で帰ってきて食事をして、今度は食事をする前私は毎日仏壇にお参り。お経唱えてる。これはね、もっと早いね。40歳くらいからやってるからね。朝晩仏壇に向かってお参りして。でそれが終わったら今度はゲートボール。
今はね、前は以前は2時間ぐらいだったんです。3ゲームくらいしかやらなかったんで2時間ぐらいだったんですけど、コロナになってから、仲間内、他の町内とかね、要するに白石区内ですけれども他の所はほとんど公園でやってるとね、やれなくなっちゃう。
市から中止命令が出てますから。で、出来なくなって、だから、うちの所は私有地なんですよ。市の土地ではない。わたくしの土地。そういうのがあるので、ずっとやってますのでね、みんな他からやってくるわけです。そんなのをやって、お昼近くなって終わりでしょ。11時半くらいに、それから帰って。
主な運動ってのはこんなもんですね。だから合わせて3時間半くらいやる感じになるのかな。
で、公園でやれないときもあったんで、そういう時は私の家の玄関で、外でやる。屋根ありますけどね。だから、冬場もそこでやる。結局ね、朝の空気ってのはすごくいいんですよね。そこの公園は木がいっぱいありますからね、空気がものすごくいい。
人間らしい暮らし
だから今ね、私にするとこの15,6年がね、一番人間らしい暮らし。その前はね、人間でない。とにかく働く一辺倒そうしないとね、やっていかれない。大企業でないから。メールだけやって休むという風にはいかないですから。一番上に立つと、そういう責任感とともに自分で働かないとうまくいかないんですよね。
今が精神的にいちばんやっぱり人間らしいことをやれてるかな。
やっぱり体的にもね、私はその、町内会のいろんな仕事を今もずっとやってるわけですから、これは、頭の体操にもなる。そういうことです。
私は、病気もいろんなのしてます。ひざの手術するときにそれまで町内会の会長もやってたんです。このまんま行けばね、歩けなくなる可能性もあるから、病院に行って、足の手術してもらいましたって言って。で、それで町内会長を退いた。病院から帰ってきたら副会長ですって言われて。まあ、それもね、いいかなって思って。
で結局は町内会のことについては頭の体操と、簡単にはボケ防止ですよ。これもまあ、あと何年続けられるかなっていう感じはありますけどね。で、まあ、体を動かすそういうことについては、出来るだけ体が動く間はやっていきたいと。
町内会の仕事やら、いろんな団体もやってる。国勢調査の統計調査のここの地区の、いま私副会長やってる。会長やってくれって言われてだめだって言ってるんだけどね。その他に今ね、老人クラブの会長やれって言われてやってる。
いろんなことをすべて自分のためにやっている
いろんなことやってるんですけども、これはすべて自分のためにやってる。この運動やるのもね、だから、運動やるのもそういうボランティアの仕事やるのもね、すべて自分のためにやってると。自分のためにやってて、事実そうなんですから。体動かすことによってね、体活性化されていくわけでしょ。で、そればかりでなくて、栄養補助食品も私は飲んでますしね、医者もいっぱい行ってます。金かかってる。
自分のためにやらなかったらね、腹立ちますよ。いろんな事に。だけどそれをね、やっぱり自分のためだからね、腹立ててもいけないし、まあ、腹立つようなことはね、逆に言うと若い。まあ、結局そういうことでね、すべては自分のためにいろんなことをやっていると。そしたら、ものすごい忙しい老人ですよ。
体に合わせた運動
ふまねっとをやってこういうのがありましたっていうことは、私には当てはまらないと思います。毎日やってるラジオ体操とゲートボールはね、日曜日と雨降り以外はやってるだから、ほぼ毎日でしょ。ラジオ体操は毎日やってる。
だから、そういうことをやることによって、単純なことだけどね、それが大事だっていうことをね、改めてこの年になると認識する。
今後、新しいものをやろうとは思っていません。何か提案されれば別ですけども、現状でね、十分私の体に合ってる。無理なことをやってね、言い訳が絶対ないですから。と思います。
年齢に合わせてね。若いころはね、へたくそだけど野球やってた。草野球ね。でも、それはね、相手がいなかったらできないし、そのうち今度30過ぎからね、ゴルフやるようになった。
ゴルフはその、32くらいからやったのかな、60前くらいでやめたんです。お金ばっかりかかる。で、これもやめて、で、やめたっていうのが、ゴルフができる足ではなくなってきたからね、そのころからもう足が悪かった。結局それから今度は山登り。
山のぼりも10年くらいやってたからね。一番高いのは羊蹄山。全部日帰りですよ。夏山しか登らないけどね。冬は私スキーできませんから。ほとんどのとこ行きましたけどね。で、その、そういうことができなくなったら今度仕事辞めてからうちの家内が今度パークゴルフに行こうって言ったんですね。
まあ、ゴルフと名の付くものは金輪際一切やるかと思ってたんだけどね、まあ、行ったらなかなか。で、これも結局ひざの手術するようになったら。
今は、ひざも人工関節にしてね、大丈夫なんですけども、パークゴルフも年に1,2回です。そこにある町内会のね、というか、河川敷のね。これも年会費は払ってるけど年に1回か2回。もう付き合いで払ってる。で、パークゴルフもダメになってきたら今度ゲートボール。
ゲートボールはね、距離もそんなないし、2,3時間で終わるから、で、あの、腰かけてるから。自分の体力とか体に合った運動をすべきだっていうのが私の意見。無理なことをやる必要はない。私は息子なんかには、あの、長距離を走ってたこともあるんですけどね、そんな足はどこ行ったんだって。
ふまねっとは今の体調に合ってると思いますね。結局これ(ふまねっとサポータ)もね、受けてくださいって言われてこれ、7000円なんです。で、会費になってますよね。年会費3000円くらいで。年会費3000円ってあっちこっちにいっぱいあるから2000円とか3000円とかだから、合計するとすごい。
体にいいこととふまねっと
ふまねっとっていうのはね、私はこの先生はすごいなって思うのはね、結局その、ほんとにわかりやすくすごく単純な運動ですよこれ、言ってみれば。めちゃくちゃ単純ですよ。だけどそれをね、ほめながらね、やらせるっていうのがすごい。
町内会のあれで、まちづくりセンターに、ふまねっと置いてあったんですよ。私はやったことあるんだけれども、町内会の会議の時に、後ろのほうに広げて、やってみてくださいってしたって、誰一人やらない。やり方が全然違う。皆をこう分かりやすくね、単純なものほどね、わかりやすく、今日やってるとおりね。ほめながら、欠点は絶対言わない。
そういうことをやってることがね、凄いなと。そうでなかったら、全国にサポーター以上が8000人になんてね、なかなかならない。大学の先生でね、なかなかそういう人いない。と思います。私は大学に行ったことないからはっはっは。商業高校ですから。
ふまねっとを始める前と後での印象は、劇的に変わるってことはないけど今言うように、私いろんなことやってるから、何が良くてどうなってるかっていうのはね、わかりません。
でも自分がやってることはね、必ず自分の体にいいってことだけははっきりわかってる。これは例えば、栄養補助食品だけとってもね、効き目ないですよ。いろんな運動してね、そして自分に合うものをやるそれがね、運動することによって体全体に蓄積されるわけでしょ。活性化されるとそういうものをね、栄養取ったものが実になっていくっていうか、生きていく。
付き合いは一方通行ではだめ
ふまねっとの資格を取ったのは、取るように言われたからで。まあね、人間のつながりってね、やっぱり、付き合いってのは、一方通行では絶対ダメ。フィフティーフィフティー。
やっぱり、お互いにやり取りが合って初めて成り立つわけでしょ。だからあの、私の方でね、こうゆう風にやってくれとかそういうのでも相手から言われたらそれを聞かなきゃなんないでしょ。これで成り立つ。で、一方通行ではね、絶対人間信頼されない、と思います。
やっぱり明治以前はね、寺小屋とかね藩校とか。なになに藩の学校とかっていうのがずっとあったんでね。結局そういうところでね、みんな勉強してるから日本の識字率っていうのはかなり大きい。
私の祖父なんかはね、寺子屋に行って、そのあと小学校に何年か行ってたって言っていたね。字を書けばものすごくうまい。コミュニケーションが絶対いります。そのためにはいろんなね、自分の中のいろんなものを出していかないとだめだと思いますよ。で、一方通行ではだめ。お互いにね、やり取りで。