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ランドセルを眺めて③ ~捨てないようにしたら手放せる断捨離~

断捨離を進めている方には「そうそうわかる」と思って頂けるお話。第三話になりました。人生がずっと片付けだったから、これでも小さくまとめていますが長くなりごめんなさい(。・・。)ぎゅうぎゅうに詰め込んで空気を抜いた、旅に出せるほどのお話です。もうしばらくお付き合い下さい。

お節句人形をリサイクルショップに持って行く

最近子ども達が良く利用しているリサイクルショップは真新しい。

新品同然に手入れされたキャンプ用品・洋服・ブランド雑貨等が豊富なお店です。子どもに教えてもらって行くようになったのですが、とても上手にたくさんの物を陳列されていて、何でもステキに見えます。

しかも何でも買い取ってくれます。

ただ、、

「売れた」という言葉では困ることもあります。

「値段がつきません」と言われれば、もう一度持って帰ってどうしようか考えるのですが、一応全部に値段がつきます。30点で1000円とか、50点で2000円とか。なので良くわからないけれどありがたく買い取って頂き、後から明細を見ると、10円や1円で売れている物が大多数でした。
紛れていたブランドのきれいめなスニーカーがやっと200円とかでした。妥当な値段ということなんでしょうけれど、最近のリサイクルショップは、よっぽどの高級や、鮮度の高いものでないとほとんど値がつきません。すごいなあ。と思います。

個人の感想ですが私はそれならば、WEショップさんに寄付した方が気持ちが良いです。たとえユニクロでも程度が良ければちゃんと500円~800円ほどで売っていて、ネームバリューよりもおばさん達のチェックした質で値段が決まっている。無料で渡しても、売り上げを海外の女性支援に使ってくれるので気持ちが良い。とっても感謝して頂いた上に物が循環している実感がある。

ただWEショップでは、お人形やぬいぐるみはお断りされる事が多いので、お節句人形は持って行けない。
前者のリサイクルショップは高かった物を持ち込むとがっかりしてしまう。メルカリとかで納得いく値段で売った方が良いと思う。けれど、そうでないものは循環させて頂く気持ちでに持ち込めば、とってもありがたい。節句人形を必要としている人にこのお人形達が辿り着くなら、1円でも引き取ってくれればありがたい。

わっせ・・わっせ・・と運びます・・・

すると

「ごめんなさい。ガラスケースの人形は無理なんです」

・・・・・・

「お~このお店でも、引き取ってもらえない物があるのか」

「季節の物は需要が・・・」

・・・・・・

残念です。

その数5箱。

売れない物を無理にお願いすると、倉庫の場所を取るし、結局は廃棄にしなければいけなかったり、お店が困ってしまいますので、さっさと引き上げます。


「残念だね」

すると

一緒にお店に行ってくれた息子が

「せっかく車に乗せたのだから他のお店も回ろう」と言ってくれました。

車を出してぐるぐる。

けれど近隣のお店はどこも季節物は扱わないというお返事でした。かさばる物だし、今の理想の住宅事情には合わなくなってきているのだと思います。とは言えまだまだピカピカのお人形を、お寺さんに供養に出して燃してしまう勇気がありません。


背中を押してくれる息子

すると

息子は今度は、お人形を売っているお店に電話をかけて
「買ったお人形を引き取ってくれますか?」と聞きだしました。

もちろん断られていました😭

けれど・・・

私が無理だろうと思う横で、真っ直ぐに電話している彼を見ると、
いやいや私が当たり前だと思っていることは、こういう声があって変わっていくんだ。お店に伝えたり、希望を言って協力しながら社会を築き続ける。そうやって、心地の良い関係で物を捨てない社会が出来ていくんだ。
ユニクロだって、売っている服をユニクロ自身が回収するなんて、昔だったら「変なのっ」て思っていたよなきっと。
いつか店舗でリサイクル品が売られたりして☺

固定概念にとらわれない息子にすっごく勇気と元気をもらい、熱い想いが込み上げてきました。

ママも探す!

横でポチポチ。。

天神様や龍神さまなど息子の為に飾っていた物もありました。それについて何か言うかな?と思っていたのですが、特にありませんでした。きっと、子ども達は年に一度の物を仕舞うスペースをもっと活用したいし、物を減らしたスッキリした暮らしを望んでいるのだろうと感じました。高校生の子もいるので、兜はまだ飾る予定ですし、子ども達への成長を願う気持ちに変わりはありません。けれど私の、親としての義務感みたいな物を子どもが少しずつそぎ落としてくれる感じがします。

本当なら近くでもらってくれるところを探したいので、寄付・人形・買い取りなどで検索をしてみましたが結局不用品回収みたいな所に行き着きます。以前は近くの古民家で募集していたひな人形も最近は受け付けていません。

そして唯一残った所は・・・・

・・・・・・

やっぱりここか。


そうです。海外に送る団体です。

数年前まで私は、ランドセルを海外にまで送る事への抵抗がありました。たくさんあるカバンの中でランドセルじゃなくてもいいのでは?海外に物的な支援をするのって押しつけじゃない?

これは以前の私の思い込みです。しかし↓

↑この絵本を通してその考えが変わっていた私には
心の準備は出来ていました。

だけれど思いとどまっていたのは
怪しそうな雰囲気の壁が自分の中にあるから。

けど

とうとう調べるときがきたのだ。

ぽちぽち・・・

・・・・・・

私の調べた以下2つの団体は
節句人形もランドセルの寄付も募集していました。

セカンドライフ
ガラスケースの人形を受け入れてくれます。ランドセル可。

ワールドギフト
節句人形可。ただガラスのケースは不可。ケースから出せば送れます。発展途上国の支援が主なのでかさばる物は扱いづらいみたいです。ランドセル可。

ちなみにWEショップでもランドセルが置いてある時期があります。でもこちらは日本のお店で売っているので海外には送りません。日本の人たちは中古のランドセルをほとんど使わないようで、初夏まで飾ってあったりします。

ガラスケースの人形と着物類はセカンドライフへ。
その他はワールドギフトがいいのかな・・と考えました。


そして私の目からうろこが出たのはこの次です。


どちらも目的の物が広く、例えばランドセルだけを送るのではなくて
隙間に使わなくなった物を入れて下さいと言うことでした。


これは興味がある。どんなものを必要としているのだろう。


とその前に、団体の事をよく知らなければ・・・


時間をかけて信頼性を調べる

分からないことを直接電話をする時代ではありませんね。だって調べれば情報が載っているんですもの。けれどもはたして寄付の団体って山ほどあるし、信頼できるのだろうか。それがきちんと分かるまでは調べ続けなくてはなるまい。正義感に駆られた私は↑の2つの団体に絞ってグーグルで調べて多方面から見ました。どちらも古物取引の商いをしている(リサイクルの会社)が社会貢献として始めてくれたように理解しました。

セカンドライフはHPに詳しく載っていたので隅から隅までいろんなページを読みました。

日本人形などは、国内の施設や海外のコレクター向けに募集しているようです。ガラスケースに入ったまま受け取って下さると言うことは、美術品の価値を保ったまま再利用して下さる。貴重な団体だと思いました。最近はリサイクルショップでも買い取りの少ない着物も需要があるそうです。日本の再利用を促す目的で回収してくれているので、積極的に国内での循環を進めて下さっています。福祉施設や学校など様々なところに。


次にワールドギフトはいろんなSNSからアプローチされていたので、インスタをフォローしました。

余談ですが私がインスタでフォローしているのは、徹子さんとミッツさん、それから谷口ひさたかさんという環境活動家の方だけ。私には誰かをフォローすると、その方の投稿を始めから見ないと気が済まないという癖があるので自分では、すごく頑丈な扉に仕舞ってあるのです☺なので一瞬迷いましたが知りたいことには突き進まないと。

自分を動かしている動機も好きだったりして☺

そしてワールドギフトさんを、数年前から覗くわけです。

2時間くらい・・・じーーーーー///見続ける・・・・

・・・それを3日続ける・・・じーーーー・・・

ビックリしました。

活動の写真と共に心のこもったコメントが付けられています。インスタのように日々流れていく情報の中で、始めて目に止まる人にも分かるように毎回丁寧に書くのはとても大変だろうと思いました。理解してもらうための努力を感じます。

そしてこちらは主に海外支援に力を入れています。

そして私が驚いたのはこれからです。

日本は豊かなのにお金をかけて使える物を処分し続けている希有な国。現金収入の少ない国では食べ物を買うのが精一杯で、生活用品を買うことが大変です。それらの国では自分が使わなくなっても他の誰かが使い、本当にボロボロになって使えなくなるまで物を大切にします。ですから以下のような物をもし不用になったら、捨てずにぜひ送ってください。

私が当然のようにリサイクルできない(あげられない・売れない・寄付も出来ない)と思っていたものが、この団体で望んでいる物だったのです。

例えば
「お鍋などのキッチン用品はとても喜ばれます。まだ使えるからもったいないと思う物があればゴミに出さずにお願いします」
「サンダルや靴、誰かに譲ることが難しい制服やカバンも喜ばれます」
「ブランケット、手袋などの防寒具が足りません」
「アクセサリーや装飾品、バックなどは高価でないものの方がいいです」
「おもちゃやぬいぐるみを日本では簡単に捨ててしまいますが、買ってもらうことが出来ない子ども達へのプレゼントになります」
「新品なお洋服も、数日着たらゴシゴシ洗われて、着用した衣類と何ら変わらなくなります。新品の一枚よりも着用済みのきれいな数枚」
「支援している国は子どもの人口が多いので、子ども、ベビー服がいつも不足しています。かぶり物も人気です」

読み込んだのでどんどん出てきます(笑)この辺にしておきます。
HPにも詳しく載っていますが、支援の近況や実際に送られている物を細かく見るにはインスタがお勧めです。


私はやっと気がつきました。どんなに断捨離してきても、なんとなく片付いた感じがしなかった訳が、部屋中に散りばめられていることに。


誰にも譲れない物が薄く広く溜まっていた

あげたくないのでは無くて、日本では誰にももらってもらえない物です。
それらが あちこちに あるのが 見えてきました。
それは 独身の時に住んでいた実家と 同じ風景でした。

いつか使う防寒具
(1つしか使っていないけれど寒波が来たときのためのマフラーやストールがたくさん)
子どもは着ないけれどサイズアウトしていない服
(デザインや素材が嫌だと言われて着てもらえない)
名前が書いてある物
(うわばき。体育館履き。体操着。制服。かばん。上の子からずっと使ってきたあらゆる文房具。ピアニカや笛。ノートや鉛筆など消耗品の残量の多いものや新品)
小さな置物
(誰かがお土産で買ってきたりしてなんとなくある)
キッチングッズ!
(これは気がつかなかった。まったく使わないのにいつか使うと思って引き出しに入れてある物がたくさん。数個ずつあるザルやボールもゴミには出来なくて重ねてあった)
布類
(端切れ、手作りランチョンマット。小さなラグや、膝掛け、子どもや自分の作ったバックや洋服。テーブルクロスにクッションカバー。バスタオルにブランケット。あるわあるわ)
その他
ピアスやおもちゃみたいなアクセサリー。ぬいぐるみ。もう遊ばないけれど一応取ってあるトランプ、かるた類。靴やサンダル。メイク道具、
日本では誰にも「あげます」とは言えない物たち。

それらを必要としてくれている?!

そうだったのかあ~~~

びっくりしました。

それは私の場合、予備という名前でした。

上のような物一つ一つを愛情を持って見つめることが出来ます。でも手放したくないわけではなくて、ただ、ゴミ袋に入れたくない。その気持ちが無意識に、それを使ってくれる誰かがいつか見てくれるまでは、これは何かの時の予備だと言わせていました。

行き先がわかれば安心して手放せる。

私にはわかります。「捨てるのはもったいない」と言う人の気持ち。けれど他の方法もある。知人には、あげる人がいなければ、リサイクルショップなど、捨てない方法もあることを今までも伝えてきました。けれど「高い買い物だったのに、数千円にしかならないでしょう?」「家族が使ってくれるなら良いけれど、そこまでして手放すのはもったいないわ」と言われます。

「そうですよね。最近は二束三文ですものね」

いままではそこまででした。

けれど

それならば

本人にとって価値の高いものから手放さなくてもいい!

「本当に要らない物でも喜んで使ってくれる人たちがいるんです」

「だから小さな物から。捨てるのではなくて、誰かに譲ってみませんか?」

順番が逆だったのです。

売れて価値のある物からでは無くて、

小さな、気がつかない物から手放す。


断捨離と一言で言っても、自分の物だけで無い場合は、家族の分だけ想いがあるし、進めるのは大変なことでしょう。

大切にしてきたからこそ、誰かが使ってくれて、欲を言えば手応えというか、使ってくれる人の表情も見えれば、喜んで手放してくれるかもしれません。

                    ・・・・・つづく・・・・・



お節句とランドセルの送り先が決まり
そのおかげで他の物まで手放す方法に辿り着いたお話でした。

読んで頂きありがとうございます😂

次回は
~送る際の注意点~
~お金がかかるって?~
~そして発信~
を書きます。

続きはこちら⬇


ランドセルを眺めて①②はこちら⬇