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メギド72プレイ日記-75:常設イベ「メギドラルの悲劇の騎士」その4(最終回)

常設イベ「メギドラルの悲劇の騎士」の感想回、最終回です。長かった…。

第5幕「悲劇の騎士」(続き)

紡ぎの舞の世界

ヴェルドレの語る「紡ぎの舞」の世界は、ヴィータもメギドも等しく虜にする…どころか、動物も、植物も、虫も、空も、星も、雲も、風も、全てが視線となり世界はひとつになる…と、あらゆるものの境界がなくなる世界です。

この「自己認識」は、「メギド」だとか「ヴィータ」だとかの垣根をそもそも意識していないので、ヴェルドレが転生しても、自己認識=魂が変わることはなかったのでしょう。

そして、この「紡ぎの世界」に浸されていたマスティマ、アマイモンにとっても、頭では「メギド」としての意識がきちんと存在しても、同時に「世界の他の存在」に対する「垣根」が、体感として低くなっていたのではないか…と思います。それは、例えば、ヴィータ心理との垣根が曖昧になっていた…というより、「マグナ・レギオのメギドらしい心理」というのがあまり形成されなかった…ことや、アマイモンが「新世代」でもないメギドには珍しく「自己認識」を容易く更新してしまうことなどに表れている気がします。

今回の物語は、様々な登場人物、様々な物語が、「紡ぎ」合わされて形になった物語です。その根幹となり、物語を「紡いだ」のが、ヴェルドレの「紡ぎの舞」であることを考えると… ヴェルドレの「復活」まで物語が紡ぎに紡がれて繋がっていく過程として、この、巨大な「劇」の存在が必要だったのかもしれません…。

ヴェルドレにとっての「2人の幼馴染」の存在

幼く、身寄りを全て失った時に、唯一、自分の「存在意義」である踊りを見てくれていた2人。「自分が存在している事を確かめる」ために、必要な「見る者」だったのでしょうね。

ヴェルドレは色々な人のことを、割とさらっと覚えているようですが、その中でこの2人だけは、記憶の底にずっとある、「確固とした存在」だったんでしょう。この2人を思わせる男はダメ、って辺りも、まあ、奔放なヴェルドレにとっても、この2人だけは「聖域」なんでしょうし…。

マスティマの執着とかに比べると軽い感じですが、ヴェルドレにとっても、2人は、非常に「特別」な存在であると、感じられます。

あまりにも呆気ない「赦し」

マスティマは、バナルマが明けてから、人生の殆どを「遠き情景」を壊した後悔と罪悪感に縛られて生きてきました。「もう死ぬしかない」とまで、思い詰めていた訳ですが。

ここで、こんなにも呆気なく、当事者2人に赦されてしまった。…この時の気持ちは、どんなだったでしょうね…。

マスティマは、最初(第2幕冒頭)に叫んでいました。

「私を『あのとき』に戻してくれ!あの瞬間を返してくれ! ここが断絶の末にある虚無の未来などではなく…あの輝く瞬間から、流れ星のように尾を引いて、落ちた希望の地ならよかったのに!」

今、「あの瞬間」が返され、「あの瞬間から続く未来」がここにある。…そりゃあ、もう、どこにも行かんでしょうよ…。

マスティマがソロモンの軍団入りを希望したのは、ソロモンに恩がある、のも確かでしょうが、せっかく和解したアマイモンとまた敵同士になりたくない、というのもある気がします。

また、見守ってる…

そして、また、マスティマを見守ってるアマイモン…。

そして、「この件で自分も救われた」と言ってますが、これ。この件から、本当、「憑き物が落ちた」みたいに、人が変わります。

というか、あらゆる「しがらみ」が吹っ切れた感じに、ポジティブになる。ポジティブの権化みたいになってる。(詳しくは、アマイモンRのメギドストーリーにて)

マスティマとヴェルドレのことが、コイツにとって、どれだけの欠落であり、情念を縛ってた重しであったのか…「決別して忘れ去った」と言いながら、どれだけ縛られてたのか…。…器用そうなフリして、不器用な男なんだなぁ…とわかる瞬間でもあります。

真の黒幕 〜物語の、一番の功労者〜

元、戦闘管理官。
コイツが! 今回の! 一番の! 功労者!!!

表には出ない。舞台の「主役」どころか「脇役」ですらない。ただの「観客」だった。…それでも、この「舞台」が、ヴェルドレが、笑い合う3人が、好きだった。 だから、この情景を取り戻したくて、ずっと尽力していた。

……お前それ、お前…真の「ファン」だろ…。

最高にカッコいい決め台詞。お前が真の、功労者だよ!!! カッコよすぎますね、元戦闘管理官。今ではバナルマ達大切にしてるあたりとかも、お前もう、最高すぎかよ。

散々、愛憎劇を見せつけてきてくれた3人も、最後はこの人にお株を奪われて、大団円。…という感じです。最高!

3人のその後

ここでイベント「メギドラルの悲劇の騎士」は終了です。が、この主演3人のこれから…「その後」が気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、メギドストーリーなどで軽く見受けられた事を書いておきます。

2022年以降の「全員集合系イベント」については、まだ未プレイなので、そこでの出番はまだ確認していません。また、アマイモンだけはメインクエスト10章でも割と出番があるようなのですが、それもまだ未確認です。その辺は、またプレイした時に触れます。

それでは、その後の3人について…

ヴェルドレ

踊り子としてヴァイガルドを放浪しつつ、アジトを避難所・たむろする場として気軽に使用している様子。面倒臭い男に追われると、アジトは良い逃げ場らしい。アジトでは、酒飲み連中と、夜通し飲んで騒いだりする。風呂上がりに服を着ないでうろつく事がある。時折、最初に結婚を考えていた男の死んだ地に戻り、踊りを捧げている。気が向くと昔の男の元にフラッと姿を見せたり、勝手についてきた踊り子に「紡ぎの舞」を継承させたりしている。

マスティマ

幻獣退治要員として、グレモリーなどと組んで動くことがあるようだ。プルフラスとは仲良くしている。王都の騎士団と合同演習をやったりしているが、アジトでの生活は、少々…ヒマなようだ。サイコパスでシリアルキラーのヴィータの女に惚れ込まれ、トラウマを深くした。クリスマスプレゼントをアマイモンにあげた。アマイモンと2人でしばしば観劇に行き、感想戦で口喧嘩をしてじゃれあっているようだ。

アマイモン

心の欠落が癒えたため、なんかめちゃくちゃ前向きでポジティブなヤツになった。ヴィータの街を観光産業を企画して町おこしをしたり、舞台劇を脚本書いて総監督したりと、訳分からないくらいクリエイティブ・プロデューサー業をやっている。マスティマ達のことは、3冥王には言っていない。趣味の観劇に、しょっちゅうマスティマと一緒に行っている。他の人とは行かない。…それはデートと言わないのか? ヴァイガルド理解度が高すぎて、ガープに対抗心を燃やされている。


こんな感じです。長く辛いお話でしたが、「終わりよければすべてよし」と言えるか… いや、ここまで重い話は、もうやらんでくれ。と思えるお話でした。最後の元戦闘管理官が、ホント癒しだよな…。

明日は

「メギドラルの悲劇の騎士」のすぐ後に当たる、アマイモンRのメギドストーリーを見ていこうと思います。「3人のその後」にも書きましたが、アマイモンが、ヴァイガルドで、クリエイティブ・プロデューサーを始めるお話。ソロモン軍団多人数参加のお祭り的な話で、めっちゃ楽しいです。口直しになると思うので、ご期待ください。


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ヤマネコ
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