メギド72プレイ日記-52:常設イベ「師の想い、弟子の想い」
今日は、常設イベント消化期間の続きで、「師の想い、弟子の想い」イベントをクリアしました。
常設イベント「師の想い、弟子の想い」
色々な「師弟」が出てくるイベントでした。今回、敵として出てきたリャナンシィもいつものように外道なメギド…というわけでなく、メギドラルで武術家をやっていた「ガンコナー」の弟子として、師匠の敵討ちに来た一途な武術家という感じで。むしろ、一番「悪」っぽかったのがアマゼロト…という回でした。
メギドラルのメギド事情が色々と分かったり、ヴィータ体のこと、メギドにとっての「感覚の共有」の意味とか、色々なメギド解像度が上がる話でした。
今回初出はアマゼロト
今イベントでの初出メギドは、「アマゼロト」さんでした。エリゴスの師匠、武術家、そしてメギドラルで悪名高い「闇討ち」メギド、そして師匠気質ではあるものの、割と「性質悪い」感じの師匠キャラですね。
戦争で名を上げて華々しく散るのが誉のメギドラルにおいて、戦争でもないのに実力者を、1人でいるところを次々殺していく… というのは、非常に卑劣で恥ずべき行い、と見なされているようですが。アマゼロトは「戦争」ではなく「個人の武」に拘って、そういうことをしていたようです。まあ、そういう思想があったとしても、「闇討ち」はどうかと思うんですが…。
「ソロモンが普通のヴィータ」であることがソロモン軍団の最大の弱点だから、とソロモンを鍛える必要性を感じさせ、鍛えてくれたのは非常にありがたいんですけれども。やり方がなんというか… いきなり本気で殺しかかって腹を刺し貫くとか、リャナンシィを一緒に殺させる事でソロモンに覚悟を促すとか、「闇討ちアマゼロト」を仲間に入れさせる事で「品行方正でないメギドを受け入れる経験を持たせる」とか… 割と無理やりかつ残酷な方法でソロモンを鍛えようとしてくるのが、「性格悪い」というよりも「コイツ、危険だな…」と思わされました。
嫌いではない。嫌いではないが… 危ういなぁ。
そのやり方に、エリゴスが「ソロモンを理不尽な理由で傷つけやがったら…絶対許さねぇ。刺し違えてでも殺す」と言ったのが、昔からの「メギド72」メンバーの気持ちだろうな… と感じました。ソロモンに対して、理不尽な痛みを強いてくるメギドが、今後仲間にも増えつつある感じだもんな…。
軍団として大きくなる中で、ソロモンが心身ともにタフに、用心深く、狡猾にもなっていかないといけないんだろうけども…同時に善良さも失ってはいけないし。求められるものが高度化していて、「世界はソロモンに対して容赦なさすぎるな…」と、いたわしい気分になりました。
フルフルとニスロクの師弟
フルフルとニスロクが師弟…というより、フルフルの「料理」を食べたことがきっかけで、ニスロクが「料理メギド」になってしまったということが分かって、意外でした。
幼年期に、「戦争の楽しさ」を知る前に「料理の楽しさ」に感銘を受けてしまったから、戦争に興味のないメギドになってしまった… というのに、「これが、食とか芸術とか、戦争に関係ないあらゆる文化を否定している理由か…」とも感じましたし。戦争にしか興味がないように仕向けられている社会、でありながら、拒絶区画でヴィータ社会の真似事をして戦争に興味のない「新世代」も生みつつある矛盾… この辺は、マルバスRのメギドストーリーに重要な部分が書かれているらしいので、今度読んでみようと思います。
非戦期間(バナルマ)について
今回のイベントで、「非戦期間(バナルマ)」について、いくつか新たにわかることもありました。
「バナルマなら、誰かに頼めば食べ物くらいくれる」とか、これは前のイベントでしたが「バナルマ=『世界』のことを大人に教えてもらえる期間」とかいうことで、メギドも子供の頃は、かなり守られた状態である感じがしています。
バナルマのうちは戦争しない、とか「同じ子育て旅団の仲間は、成人後も特別な関係性である」らしいことがリャナンシィの友人との関係で分かったりもしました。ヴィータ的な「友人」ぽいものは、「同じ子育て旅団の仲間」以外には作りにくいものなのかな…? シャックスは同じ子育て旅団の仲間と軍団を作っていたし、そういう例はよくあるとも言われていたし。上下社会のメギドラルの中で、「同格の友人」は、そこでしか作りにくいのかもしれません…。
あと、「子育て旅団」というものが存在するというのは出てきましたが、どういうことをしているのかは、まだ詳細不明です。
メギドにとっての「共感」の難しさ
ヴィータ体での戦いを研究し広めようとしたガンコナーの言葉から、メギドにとって「共感する」ことが、恐ろしく難しいことも分かったりしました。
という言葉と、それに対してリャナンシィが それは個の否定では? と疑念を示したとき、
というあたりで、「そもそもメギドの間では、『共感』というものが基本的にない」という事実を初めて知らされて、ヴィータとそもそもの基盤が全く違う、と改めて思い知らされたりしました。
その上で、ガンコナーが重要視していたのが「感覚を共有できる素晴らしさ」ですが、料理の味にしても、芸術にしても、その部分ですよね。芸術組や料理系のメギド、ソロモン軍団に入ってから料理の味を覚えたメギドなどは、メギドラルではありえないくらい「ヴィータ臭い」感覚を持つようになったメギド、と見て良いようです。
逆にいうと、メギドラルのメギドに、そういう人間性は期待できない、とも言えますね。共感できる部分さえ少ない。…そういう中で、今後どうソロモンは「敵を理解」して戦っていくのかな… と気になりました。
とりあえず
今回のイベントを通して、とりあえず、ソロモンが肉体的・危機意識的に強化されて、強くなったのが何よりだな、と思いました。メギドラルに行く前に、色々な面で軍団の強化が必要なところですし。
また、今回のイベントは、ストーリーがものすごく読後感の良いストーリーでした。エンディング曲も、少し悲しみを残す終わり方の中で、ほっこりした音楽で、すごい良かったです。
しかし、こうして1つ1つイベントを見て、メギドやヴァイガルド、メギドラル、ソロモンについてなど、解像度が上がるにつれて、「メギド72」というゲームの面白さが重層的で深みを持って分かってき始めたんですが。これは、全てのプレイヤーに伝わっているの…? という点が、強く疑問になってきました。
少なくとも、復帰する前の自分には伝わっていなかったし、ちゃんと伝わっていればもっとメジャータイトルになっていた気がするのですが…。もっとわかりやすく伝える工夫が必要なのでは…? それとも、伝わる人だけ伝わればいいという方針なのか…?
運営がどういうヴィジョンで運営しているかまでは追っていないのでわかりません。が、勿体無いなーとは思います。
考察サイトや考察掲示板とか見れば色々わかるんでしょうが、最初からそういう資料を当たろうとは普通思わないと思うし。かくいう自分も、まだそこは早いかな、と思うくらいだし。わかりやすく、物語の深みを伝えられたら良いですけれどもね。
7周年(だよな…?)記念に向けて、盛り上がっていって欲しいなあと思います。