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あるひとへ…

愛する誰かの手で終われたら
どんなにかいいだろう
逃げていたのは自分だったけれど
もしもこれが夢なら
たくさんの自分以外の誰かの傷みを
感じたことを忘れられるだろうか
痛かった
辛かった
何故自分がこんな目に?
原因と結果の簡単な道理なら分かりきっている
何故こんな扱いをされるの?
何故思い通りにならないと殴られるの?
同じ人間なのに?
身体の傷みはいつしか麻痺する
繰り返す痛みの記憶…
それは、自身を傷めていく…

感じたのは絶望と諦め
辛かったろう。痛かったろう。
悲しかったろう。
貴女は自分を守ろうとやりきったよ。
こんな酷いことをした相手を憎んだろう。
悲しかったろう。
辛かったのはわかったよ。
だから…。

綺麗なあなたは、綺麗なままです。
幸せを…。

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