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刀を振り上げた誰かの話
これは、何処で起きた話かは言わない。
遠くから、私を見つけて
嘲笑い近づいてくるものたちを
拒否出来ずいると、
傍で寝ていたもうひとりの自分へも、
嘲笑うモノらが近づいていく。
寝ていたもうひとりの自分に触り、
体を仰向けにしようとする嘲笑うモノたち。
止めて…止めて…と思うがはやいか
次の瞬間、その寝ていた筈の、
もうひとりの自分が起き上がり、
嘲笑うモノらのひとりの頭を掴み、
錐の様な刀をこめかみに突き当てる。
小さく、しかし怒りに震える声で言う。
『近づいてくるということは、
どうなってもかまわないという覚悟が
あってきているんだろうな。
ならば、このお前の頭がどうなろうと
かまわないのだな?』
と、更にこめかみに突き立て相手の
視線をがっちりと捕らえ言う。
嘲笑っていたモノたちは、震えながら
飛び退く。
錐の様な刀を持った……は、
『早く家に入れ!』
と私に言う。
…錐の様な刀を持ったもうひとり自分の言葉も、私の言葉もどちらも自分の口から出ていた言葉だった。
なんて…そんな話。
私にもよくわからないから…苦笑
だから、ふわっと読んでください。
私もふわっと受け取ってるだけだから。