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ヒーラー・ガール見ろ
![](https://assets.st-note.com/img/1654577550626-thgbkTq7ah.jpg?width=1200)
「歌うことで、病気やケガの治療ができる」
そんなことができたら、
あなたはそれを可能にする職業
「ヒーラー」のことを
「魔法使い」のようだと思うでしょうか?
正直なところ創作なので「魔法使い」にしてもよかったんだと思います。
しかし、「ヒーラー」の治療行為は
決して魔法ではないんです。
ヒーラーたちは患者に寄り添い歌を歌い、汗を流しながら必死に治療を行います。
だからこのアニメは"イイ"んです。
本noteでは
歌うことで医療行為を行う「ヒーラー」を目指し「烏丸音声治療院」で修行をする少女たちのアニメ
「ヒーラー・ガール」の魅力について語ります。
(詳しい世界観についてはこちら公式HPに書いてあります。
まず世界観をしっかり説明するためのページがあるのがすごいねhttps://healer-girl.jp/world/)
ヒーラー・ガールって、どんなアニメ?
![](https://assets.st-note.com/img/1654577531902-ETbtAVtVqT.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654535240271-C7oXFP0r6s.jpg?width=1200)
①オリジナルアニメ
原作漫画等の存在しないアニメオリジナル作品です。描写一つ一つに制作陣のこだわりを感じられる、大事に愛されて生まれた作品です。
②ミュージカル要素
キャラクターたちが歌いながら会話を繰り広げるいわゆるミュージカル的なシーンも多くあります。
この時代に改めてミュージカルのアニメ作って叩き込もうとしてくる非常に特徴的なアニメです。応援しなきゃ嘘だろうが。
「ディ〇ニーとかミュージカルあんまり見たことないから耐性がないかも…」と思ったあなた
私もそうでしたので大丈夫です。もう、とにかくかわいいのでなんも気にならなくなります。かわいい子たちが楽しく歌っててかわいいね~!
ただ、普通に価値観的に受け付けない人も多いジャンルと思います。
会話中に歌うな、違和感がすごい、と…言いたいことはめっちゃわかるのでもちろん無理して見ることはありません。
③医療要素
現在、我々の医学は東洋医学と西洋医学という代表的な主流の医学に基づいている場合が多いです。
東洋医学- 漢方や灸、日ごろからの体づくりなど内側から根本的に体の不調を直していくような考えに基づくのが、中国や韓国の伝統医学を元とした医学。
西洋医学ー 現在もほとんどの国で主流となっている投薬や手術による治療を行う医学。
そしてこの作品で描かれるのは
”音声医学”
歌により傷を処置したり、患者の精神を安定させたり、歌で病気やケガを治す奇跡のような処置「ヒーリング」を行うことが可能
![](https://assets.st-note.com/img/1654577691749-X5uAicK9vD.jpg?width=1200)
前述したとおり、音声により医療行為を行う「ヒーラー」を彼女たちは目指しています。
この作品が真摯に医療行為としてのヒーリングを描いている事実を伝えるために「ヒーリングが決して魔法ではない」ということを何度も私は主張します。
(詳しい音声治療の原理、のようなものは3話の「神楽」についての話でかなり直接的に描写されていますので気になったらそこまで見てみましょう。ちょっとキャラにしゃべらせすぎだろ!って思うくらい、ちゃんとキャラを犠牲にしてまで説明しているので、これで納得してほしい。ヒーリングとは、つまりそういうことなんですというのがわかります。)
音声診療医補助士(仮免)の取得試験のためには、
歌がうまければいいだけではなく
・医学
・薬学
・音声医学
・一般知識
の筆記試験があるという設定です。
フツーにお医者さんとか看護師さんレベルの医学知識が要求されます。
ヒーラーの医療行為にも、資格や適正な年齢や相応の技術の獲得が必要とされるのです。そんな「音声医学」という設定への真摯さもこの作品の魅力です。
第二話での講演で妊婦さんを治療するシーンでは、その医療のリアルがこれでもかと描かれています。
医学の知識を理解した上で、ヒーリングを適切に使用する。
そういった技術を獲得するために彼女たちが勉強し、師匠の元で様々な現場に立ち会い、課題をこなし成長していく姿を描いたアニメです。
![](https://assets.st-note.com/img/1654571220242-TmtRd0YUZU.jpg?width=1200)
※筆者はよく仮免システムや、ヒーラーという職業が実際にあった場合の世界観を丁寧に描く作風、そして「ヒーラー」の語感からこの作品と「僕のヒーローアカデミア」を重ねてしまいます。
知ってる人ならヒロアカだと思って見るとすんなり入ってくると考えています。体感本当にヒロアカですコレ。
④達成感のある成長要素
作中では、音声医学はまだ主流な医学ではないようです。
・音声医学を発展させ、支えていく大人たち
・音声医学の未来を担っていく主人公たちの成長
我々視聴者は少なくともこの2つの視点から、成長してく登場人物とその成果を目撃することができます。
あるキャラクターは、実力があっても年齢や研修期間によりヒーラーになれない音声医学会のシステムを変える、という高い目標を持っています。
それぞれの思いの成果がどのように描かれていくのが、ぜひその目で見てください。
また、めちゃくちゃ明るい作風というかもうビッカビカのキラッキラなので鬱要素的な気持ちが沈んでしまうような不穏要素が10話現在一切ありません。
現代社会に疲れやさしいアニメを見たい方、ぜひ。
キャラクター紹介
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ここまでざっくりとした世界観と魅力について語ってきましたが
やはり一番の魅力は登場人物でしょう。
その中でも私が特に注目してほしい公式HPのキャラ紹介欄でもピックアップされているキャラクター達を紹介!
(本当は全員スゲー良いから見てほしい)
魅力的な登場人物達はマジでありえんほど丁寧に描写されています。
その掘り下げや描写の読み取りによってヒーラー・ガール世界の解像度がグッと上がること間違いナシ!
このnoteはあとはキャラクター紹介をして〆ようと思います。
興味があるキャラクターがいたら、ぜひこの作品をちょっとでもいいので見てみてください。
藤井かな
![](https://assets.st-note.com/img/1654577758314-2v0zoTtnFg.jpg?width=1200)
藤井かな、かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
![](https://assets.st-note.com/img/1654529511773-PRB69ViRYi.jpg?width=1200)
藤井かな、かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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森嶋 響
![](https://assets.st-note.com/img/1654577767418-YWe0zmn9UA.jpg?width=1200)
森嶋響、かわいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
![](https://assets.st-note.com/img/1654529698456-7CsJRET01q.jpg?width=1200)
声がめちゃくちゃ良いので聴いてほしい。融合症例とかではない。
(画像は公式HPより引用)
森嶋響は
か
わ
い
い
!
!
五城玲美
![](https://assets.st-note.com/img/1654577774703-jRychz4W19.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654529838938-NhEHvm1XFi.jpg?width=1200)
気品の高い良家のお嬢様。ヒーラーを目指して、かなと響と一緒に烏丸音声治療院で働いている。誰よりも烏丸理彩を慕い、隙あらば理彩に近づこうと奮闘する。
かな、玲美、響の3人は
音声医学のトップofトップの烏丸理彩(CV.高垣彩陽)という人のもとで
ヒーラー(見習い)をやっているのですが、その師匠のことが大好きな女の子がこの玲美ちゃんです。
ふわふわしているかなちゃんと響ちゃんを引っ張るアネキポジション。
3人の関係性については第1話冒頭の「ドッペルゲンガー!?」のくだりで非常にわかりやすく描かれています。
ニコニコで「ここいる?」ってたくさん言われていましたが3人の空気をわかりやすく伝える非常に優れたキャラ描写だと思いました(半ギレ)
五城玲美ちゃんは声楽家?オペラ歌手?的なご両親を持つお嬢様、楽器も一通り演奏できるし音楽系は押さえている音楽好き家庭の子。
玲美ちゃんの両親が幼い玲美にかけた
「まだヒーラーになるなんて言っているのかい?」
というセリフは、この世界における音声医学の世間的な立ち位置を非常にわかりやすく示していますね。
ビビるくらい師匠LOVEな玲美ちゃんですが、その理由もわかるくらい師匠はマジですごいです。
私は師匠のことをオールマイトと呼んでいます。
烏丸理彩
![](https://assets.st-note.com/img/1654577802303-NdFY6NghtQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654531814816-ho0YnUl23w.jpg?width=1200)
CV.高垣彩陽です。
これだけで作中最強キャラであることがわかりやすく伝わる人もいるかもしれない
烏丸音声治療院の営む最強のヒーラー、通称「師匠」
ヒーラーとしては作中世界で一番強い。
僕のヒーローアカデミアでいうとオールマイト
私は少女たちを主役にする作品を描くなら、
大人たちもしっかりと描いてほしい 派です。
音声医学は東洋医学、西洋医学に続く第三の医学という世界観設定ですが、
この音声医学、まだ社会にも医療業界にもあまり認められていません。
しかし医学者としても天才レベルである烏丸師匠は烏丸音声治療院での経営の傍ら、学会に出席し自身の音声医学についての研究の発表をし、今まさに音声医学を人々に身近なものとさせようと努力しています。
そう、この作品未来を創りながら子供たちを守り、育成していく「大人」についてもバチコリ詳細に描いています。
玲美ちゃんが師匠LOVEな理由も、この師匠のすごさも作中全体から惜しみなく伝わってきます。きっとあなたもいつの間にか師匠LOVEに…
↑ここまで、ある程度キャラクターや世界が分かったと思うので
復習がてらヒーラー・ガールの公式PVを見てみてください。
インテイク、私の好きな言葉です。
矢薙ソニア
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めちゃくちゃ面倒見がいい。しっかりとした軸を持って発言、行動している。
(画像は公式HPより引用)
爆轟勝己。
爆轟勝己です。
穂野坂しのぶ
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![](https://assets.st-note.com/img/1654533381639-b9phpCLuCV.jpg?width=1200)
(画像は公式HPより引用)
お医者さんが医療行為をするなら、誰かがそのための医療器具だったりお薬だったりを作っていますよね。
音声医療の場合、そのお薬や、治療の手がかり的ポジションとなるのが
「ヒーリング用の楽譜」です。
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決して適当に歌っているわけではなく患者さんの容態に合わせた適切な治療が必要である。
(画像は公式HPより引用)
そんな治療に使用されるヒーリング用音楽の作曲、編曲、演奏を行う
“音療楽譜士”を目指しているのがこのしのぶちゃんです。
裏方までも設定が細かすぎる。
???「仕事に裏も表もないでしょ?」
↑最高のセリフ。
ここまで設定しっかりした上で「曲を作る人を目指す少女」まで描いているこのアニメを本当に見なくていいんですか…?
渚 笙子
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![](https://assets.st-note.com/img/1654533939582-fgZ079SSDD.jpg?width=1200)
疲れたかなたちに栄養満点の飲み物を出してくれたりする。
(画像は公式HPより引用)
烏丸音声治療院に勤める薬剤師。理彩とは学生時代からの付き合いで、誰とでも分け隔てなく接する気さくな人。
烏丸音声治療院には専属の薬剤師である笙子さんがいます。
「歌によるヒーリング」と聞いたとき
「歌ったら回復するんだ~」と漠然とホイミとかケアルとかを想像していましたが
しっかりと診察後に笙子さんがお薬を出しているシーンが描かれています。
修行に疲れたかなたちには栄養ドリンクを作ってくれました。
整腸作用や美肌効果のあるにんじんの糠漬けを休憩時に出してくれたりも。
東洋医学、しっかりと見えますね。
音声治療による診療の後も、投薬などによる治療も重要である。
これらの描写により音声医療は、ヒーリングは魔法ではない
ことがより一層強調されています。
ヒーリングはご都合なファンタジー設定なんかじゃなく
「医療行為」だとわかります。
マムシドリンクや栄養ドリンクや糠漬けのシーンも、あくまでもそういった食べ物による健康効果も医療の研究に基づいたものですよね。
栄養ドリンクによる回復も、糠漬けによる整腸作用などの食による体づくりというのも、投薬でどうこうや手術で無理やりどうこうできるものではありません。
もちろん、ヒーリングでそれらを補うこともできません。それぞれの医学に長所や短所が存在するのです。
もし、ヒーラーガールが超ファンタジーなアニメだったら師匠の歌で修行に疲れ果てたかなたちが一発で回復する「万能な治療法」としての描写が差し込まれたり…
音声医学への反発のやまない医学会に対して音声医学のスゴさを際立たせ、いわゆる「スカッと」展開をしたりとか、するのかもしれませんが…
ヒーリングはそんな魔法のようなものではない。あくまで医学の一部でありう互いに支え合い人のために行う治療行為であると、第1話の全体を通して、そして笙子さんの存在によって何度も伝えられたように感じました。
そんな第一話が…
![](https://assets.st-note.com/img/1654578008598-d91R85ro8G.jpg?width=1200)
今なら!!
Youtubeで無料で!!
配信されているんです!!!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80167911/picture_pc_f0937dc7a3b6e0887f1cdeca41e9534a.gif)
観よう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後に
![](https://assets.st-note.com/img/1654578018552-Vwb6punv9h.jpg?width=1200)
私は今回、このヒーラーガールという作品が本気で丁寧に作られているということを伝えたいがために小難しい世界観の話を中心に展開しました。
しかしこのアニメ、
美少女アイドルアニメとして見るもヨシ
コミカルなギャグアニメとして見るもヨシ
医療ドラマとして見るもヨシ
ミュージカルを楽しむもヨシ
様々な観点から楽しめるアニメです。
他にもたとえば、無料配信中の第1話の21分20秒時点において、かなちゃんの自室の壁になにやら神々しいスケッチが飾られているようです。
・このスケッチという要素はヒーラーという職業にとってどういうものなのか?
・このスケッチはかなちゃんが描いたものなのか?何を描いたものなのか?
ちょっとした背景設定の疑問も、実は設定がしっかりと描写されているので興味を持って見て行けば解き明かせます。
それを探すのもとても楽しい非常に完成度の高いアニメです。
こういうの好きな方向けにこれから作品を楽しんでいってもらう上で私から二つ、簡単なクイズを出したいと思います。
・作中で髪型が良く変わるキャラが2名いますが、どのように変わっていっているでしょうか?二人の関係性に注目して見てみてください。
・3話において響が自分の指を見て「あれ、治ってる?」と発言するシーンがあります。響ちゃんは長女ということもあり、いい子すぎるのでケガをしても騒ぎ立てず周りに心配をかけさせませんので、「いたーい!」などの発言はありません。
しかし、この指をケガしたシーンがしっかりとどこかに隠されています。見つけ出してみてください。
本当に見どころたっぷりのアニメです。オススメです。
画像引用、参考にしたサイト
TVアニメ「ヒーラー・ガール」公式サイト
https://healer-girl.jp/