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【思い出話】どうしても自慢したかった息子(幼稚園年中頃)

今から数年前、当時はバリバリの車社会地域に住んでいました。
高層ビルとは無縁の、いわゆる田舎に暮らしていました。休みの日に車を走らせて少し開けた市街地に買い物に行くのが楽しみでした。
…当時はガソリンもそこまで高くなかったですしね(泣)レギュラー1Lが¥138くらいだったかと_:(´ཀ`」 ∠):


そんな田舎でも、コンビニとマクドナルドの看板は目に入ります(笑)そして不思議と幼児はマクドナルドが好きなのです。

ただ旦那氏は「幼児にマクドナルドは否定派」です。「添加物・カロリー・栄養バランス…。ファーストフードはもう少し大きくなってから付き合い方を教えたらいいんじゃないの?」くらいの否定派です(ほぼ同意見)。

そんなわけで月日は流れ、たまたまお友達家族とのお出かけ(旦那不在)で出会ったマクドナルドに一瞬でハートキャッチされた息子は看板を見つけるたびに「マクドのナルド!」「行きたいなぁ〜」と催促するようになった(笑)
うむ!仕方ない!さすがマクドのナルドさん!!

そんなある日、私・息子・娘(離乳食期)で病院に行った帰りのことだった。


息子「ねぇねぇ〜この先にマクドのナルドさんがあるよぉ〜」

私「そーねぇ〜(始まったぜ…)」

息子「お父さんにナイショしちゃおうよぉ〜今日がんばって仕事(幼稚園)してきたから塩分が足りないんだよぉ〜帰ってからごはんとお風呂…もうひとがんばりできないよぉ〜」

私「おーそっかぁ(口が達者ってめんどくせぇな…)」

娘「んま!んまんま!」
息子「そうだよねー美味しいもの食べたらがんばれるよねー」

私「(ポテトだけなら…帰ってすぐに証拠隠滅すれば…バレんよな?)よーしわかった、じゃあひとつだけ約束できるか?」

息子「なにー?」

私「お父さんにマクドナルドに行ったって絶対に言ったらダメだよ?できる?」
息子「うん!わかった!絶対言わない!!」


そんな感じで後ろ暗い取引きが成立し、ドライブスルーでポテトだけ買って車内で食べて帰ったのである。

帰宅後、なんやかんやでバタバタしていたら仕事終わりの旦那が帰宅してきた。


旦那「ただいま〜」
息子「お父さんおかえり!あのね!今日ポテトなんて食べてないよ!アップルパイはあつあつが美味しいよね!」

息子おおおおお!!!!(滝汗)


旦那「…そうだね!(得心顔)」


いや、確かに「マクドナルドに行った」とは言ってないけどさぁ…なんだよそのトンチは!
そんなの言い出したらどうとでもなるでしょうが!!約束の意図、わかるでしょうが!!てかうちの子天才じゃね?!(親バカ)


あれから数年、同じく日本語ペラペラになった娘が「ぽてぃと食べたいなぁ〜」「どらいびゅすりゅー!」と言うようになった。
その度に思い出すのは「アップルパイはあつあつが美味しいよね!」の声である(笑)
若干5歳程度にも関わらずただの事実で状況説明した息子の潜在能力に慄くしかできなかった、苦いあの日を思い出してしまうのであった。


余談だがあの日、アップルパイは食べていません。息子よ…何故だ。

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