EDHデッキ100枚解説《モンスター見聞家、ヴォーロ》※目標レベル7
2025年の、最新版ということで。
前回の記事は2024年の2月なので、ほぼ1年ぶりの更新です。(他のデッキを触ってたので……)
《モンスター見聞家、ヴォーロ》とは
《モンスター見聞家、ヴォーロ》は、D&Dとのコラボセット『フォーゴトン・レルム探訪』で登場した伝説のクリーチャーです。
テキストがじゃっかん分かりにくいですが、要するに「ヴォーロが見たことのないクリーチャー・タイプを持つクリーチャーを唱えると、2体出てくる」といった能力です。
本人が人間でウィザードなので、人間やウィザードは基本的に増えません。
デッキ構築の際は、できるだけクリーチャー・タイプが重複しないように採用するのがコツと言えるでしょう。(余程強ければ重複させても構いませんが、実戦でチェックをミスすると大問題なので、ぼくは重複を避けています)
単純に戦力を倍にするだけではなく、マナ・クリーチャーで倍加速したり、強力な出たとき能力を2回に増やしたり、独自のコンボを狙ったりできます。
このデッキの場合、統率者を絡めた3枚コンボをメインの勝ち手段にしています。
デッキレシピ
100枚解説
各種フェッチランド
やはり色事故はイヤなものでして……。
ちょっと高いですが、長く使えると思ってそろえました。
《虹色の眺望》を含めて8種類採用しています。
《森》8
《島》8
基本土地。《基本に帰れ》を採用していることもあり、やや多めにしています。
両方8枚なのは覚えやすくするため。
フェッチを切ったけど対象の土地が無かった……とかはもったいないので、ちゃんと逆算しましょう。
《繁殖池》
書き忘れていましたが、自分は「8版以降の枠+日本語縛り」でデッキを組んでいます。
青緑の基本土地タイプ持ちはショックランド以外タップインなので、重要なポジションです。
《迷路庭園》←new!!
諜報ランド。序盤にタップインになる《寓話の小道》と入れ替えで、タップイン土地を導入しました。
1ターン目の動きとしては上々ですし、後述の《ドッペルギャング》を絡めたコンボのキーカードにもなります。
《統率の塔》
2色以上なら入らないことがまず無い。当然採用。
《回復の温泉》
ほぼアンタップインの安定土地。もちろん採用。
《冠水樹林帯》
ライフを使いますが、アンタップインの青緑土地。マナ周りは結構ライフを使うので、ご利用は計画的に。
《英雄の公有地》
統率者の《ヴォーロ》を守る土地。それ以外にはほぼ無色しか出ない土地ですが、統率者が居ないと始まらないデッキなので……。
《古えの墳墓》
2〜3ターン目に《ヴォーロ》を出すために採用。
速度重視の動きは、初手から後続のドローが見込めるときに狙いたい。
《激浪の研究室》
《ヴォーロ》を逃がす土地。サブプランではありますが、たまに《古術師》と《時間操作》で無限ターンになることも。
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》←new!!
マナを出すのにライフが必要な土地を、マイルドにするサポート土地。
強さは微妙なところですが、いったん採用。
《作戦室》←new!!
ライフ2点が必要ですが、ドローできる土地が欲しかったので。使い勝手次第で、ライフ不要の《海の中心、御心》とかにするかも。
《極楽鳥》
《キオーラの追随者》
《マラリーフのピクシー》
《聖域の織り手》
《森の女人像》
《極楽の羽ばたき飛行機械》
マナ・クリーチャー。2マナ以下で、できるだけ複数の色が出せるクリーチャーを選びました。
序盤は《ヴォーロ》の早期着地のために、中盤以降は《ヴォーロ》でコピーしてビッグ・アクションのために。
《裕福な亭主》
マナ・クリーチャーの亜種。2ターン目に出せば、次のターンの《ヴォーロ》につながります。
《ヴォーロ》でコピーできれば、後続のクリーチャー(後続もコピー込み)で4点回復!《古えの墳墓》も気軽に使えるようになって嬉しい。
《水蓮のコブラ》
マナ・クリーチャーの亜種。こちらも《ヴォーロ》の早期着地に役立ちます。
そして《ヴォーロ》でコピーすると、フェッチランドから4マナ出るように!手札があれば、かなりやりたい放題になるでしょう。
後述の《ドッペルギャング》を絡めたコンボでも使います。
《断崖の見張り》←new!!
土地を伸ばせるカエル。コピーして2枚伸びたら楽しい!
到達持ちで、チャンプブロックできる点も評価して採用しました。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》←new!!
new!!って言うほど新しいカードではないのですが、再録でじゃっかん値下がりしたので手が届きました。
これもコピーして2回能力が使えると強い!
脱出も「呪文を唱える」なので、コピーできます。
伝説なので片方は消えますが、脱出コストが十分なら「コピーを残して、本体を墓地へ」という選択もアリ。
《開花の幻霊》
《数多の声》
《熟考漂い》
《ヴォーロ》を出した直後に狙いたい、ETBドローソース。
それぞれ異なる強みを持ちますが、後述のコンボ前にどれかを戦場に置いておけると理想です。
なお、想起で唱えた《熟考漂い》を《ヴォーロ》でコピーすると、コピーも想起で唱えた情報がコピーされます。(ウーロの脱出も同様です)
《秘紋のアルマサウルス》
《永劫の好奇心》←new!!
《夢を穢すもの》
置きドロー。
それぞれ引く条件が異なりますが、クリーチャー・タイプがマイナーで強いところから3種って感じ。
コンボの前には先のETBドローか《夢を穢すもの》を置いておきたい。
《ロード・オヴ・チェンジ》
ビッグ・アクションのひとつ。ETBドロー。
重いので序盤には出しにくいですが、中盤以降の手札が無くなったタイミングで出せると理想です。
手札が一気に回復し、さらにデカくて除去されにくい飛行戦力が2体手に入るのは間違いなく心強い。
《アンフィンの反逆者》
クリーチャー除去。破壊不能に対処できるので、ここぞの場面で使えるとカッコいい。
《腹黒茸》←new!!
《機能不全ダニ》
《水晶壊し》
置物除去。
《刻み角》と《水晶壊し》は悩ましいところですが、エンチャントに触りたいシーンが多いので差し替えてみました。
《腹黒茸》はマナを払えばドローできるので、無限マナ無限コピーが成立すると、無限ドローにもなります。
《巨大猿、コグラ》←new!!
格闘除去をして、置物除去もして、ヴォーロを除去から守る猿。
伝説なので、先に着地するコピーは相討ちでOK。
重いので、使い勝手が悪ければ他の除去を探します。
《造反のサイレンス》←new!!
クリーチャーですが、ライフを守る置物という感じのカード。
コラボカードならではのマイナータイプ持ちで、コピーできれば2体のクリーチャーの攻撃を逸らすことができます。
相手同士がやりあっている間に、こちらは作戦を進行しましょう。
《幻影の像》
お手軽なクローン系クリーチャー。イリュージョンなので、他のクローン系と競合しないのが非常に良い。
多くの場合、ETBドローをコピーしてライブラリーを掘り進めます。
《サイバの暗号術師》
《水力発電の検体》
《ヴォーロ》を単体除去から守る瞬速クリーチャー。
マイナーなクリーチャー・タイプ持ちは偉い!
《うろつく玉座》
指定は「人間」で《ヴォーロ》の誘発型能力を増やします。《ヴォーロ》で2体出れば、誘発が3回になります。
クリーチャーを唱えるたびに4体が並ぶようになる他、少数採用している人間の誘発型能力も強くなります。
ちなみに《幻影の像》を《灯の分身》にすると同じようなことができるので、ちょっと迷うところです。
《気紛れな詐称者》
《流浪のドレイク》
このデッキにおけるメインの勝ち筋であるコンボパーツです。それぞれ単体でも便利ですが。
コンボの手順は、以下の通りです。
《ヴォーロ》と《流浪のドレイク》がいるときに《気紛れな詐称者》を唱えると、多相の戦士がいないので《詐称者》のコピーができます。
↓
コピーを《流浪のドレイク》として着地、続いて本体も《流浪のドレイク》として着地し、10マナが発生します。
↓
《詐称者》本体がコピーした《流浪のドレイク》を、(2)(青)(青)使って手札に戻します。残り6マナ。
↓
再び《詐称者》を唱えると、多相の戦士がいないので(※《詐称者》のコピー・トークンはドレイクになっています)コピーができます。残り1マナ。
↓
《流浪のドレイク》をコピーして10マナ発生を繰り返して、無限マナと無限トークンができます。
このあとは《詐称者》がETBドローのクリーチャーのコピーになって戦場を出入りすると、やりたい放題になります。(《夢を穢すもの》がいれば《詐称者》を唱えるたびにドローができます)
最後は《時間操作》で召喚酔いを消して、一斉攻撃で〆です。
《呪文探求者》
《永遠の証人》
《古術師》
《茶色のラダガスト》
《ヴォーロ》でコピーできない、人間(ウィザード)シリーズ。
いずれもETB能力が強いので採用しています。
《うろつく玉座》で誘発型能力を増やせると最高ですが、それでなくとも十分強力でしょう。
《呪文探求者》は、各種カウンターをサーチしたり、勝ち筋の《ドッペルギャング》をサーチしたりできます。
《永遠の証人》と《古術師》は順当に強いクリーチャーなので採用。《ドッペルギャング》を絡めたコンボにも使います。
《茶色のラダガスト》は継続的なクリーチャー補充手段として投入。人間でない点には注意が必要です。
《断れない提案》
《白鳥の歌》
《マナ吸収》←new!!
《激情の後見》
《意志の力》←new!!
カウンターを厳選して採用。コンボを狙う際に構えておきたい。
《猿術》
《急速混成》
クリーチャー除去。最軽量のものに絞って採用しています。
破壊不能に対しては、前述のクリーチャーを使いたい。
なお《急速混成》を自分のクリーチャーに撃った場合、カエルのクリーチャー・タイプに注意が必要です。
《とんずら》
《霊波》←new!
主に《ヴォーロ》を除去から逃がすインスタント。
《霊波》は、統率者を逃してドローの動きがカッコいいので好きなカードです。
《自然の要求》
《活性の力》
置物除去。《自然の要求》は、自分の《魔力の墓所》に撃ってライフを守ることがあります。
《俗世の教示者》
《むかしむかし》
《呼応した呼集》
クリーチャーサーチ。《むかしむかし》は1ターン目の土地サーチにもよく使います。
《呼応した呼集》は相手ターンにコンボパーツの2枚をサーチして、ゲームエンドに向かう特急チケットです。
《サイクロンの裂け目》
万能除去。もちろん、超過でリセットを狙いたい。
《渦まく知識》
使いやすいドローインスタント。
序盤に使って、クリーチャーを引きたい。
重いカードを戻して、フェッチランドでシャッフルまでが定番。
《時を越えた探索》
とても強いアドバンテージ源。墓地を積極的に増やす構成ではないですが、さすがに採用。
《新たな芽吹き》
ただ強ソーサリー。もちろん採用。
《呪文探求者》でサーチできる点も、覚えておくと役立ちます。合計5マナで墓地回収は、悪くない選択肢。
《意外な授かり物》
ドローソース。いい感じにETBドローを引けた場合は出番がないのですが、引けないことは多いもので……。
あとは《サイクロンの裂け目》のあとに撃つとか。
《超簡略化》
数少ない、青緑のリセット手段。
追放除去なのが良い。
《時間操作》
普通に使っても強いですが、このデッキでは無限トークンの召喚酔いをなくすために採用しています。
《古術師》+《激浪の研究室》で無限ターンも、勝ち筋になり得ます。
いちおう《荊州占拠》も手元にはあるので、保険として2枚目を入れるかはずっと迷ってます。
《ドッペルギャング》
ビッグ・アクションのひとつ。統率者がいない盤面から勝ちを狙える、サブプランとして採用しました。
サブプラン1は《流浪のドレイク》と《永遠の証人》(または《古術師》)の2枚をX=2でコピー。
8マナを消費して10マナを出せるようになるので、無限マナと無限墓地回収と無限トークンになります。
サブプラン2は《水蓮のコブラ》と土地と《永遠の証人》(または《古術師》)の3枚をX=3でコピー。
本体を合わせて《コブラ》4体がそれぞれ3回ずつ上陸するので、土地と合わせて15マナを出せます。
消費は11マナなので、これで無限マナと無限墓地回収と無限トークンになります。
土地が《迷路庭園》なら、ループごとに諜報をして墓地回収できるので、ライブラリーのすべてのカードにアクセスできます。
そうなれば、追加ターンから大量のコピーが攻撃して勝ちになります。(※ライブラリーのラス1が追加ターンのカードだと勝てないので、1周待つことになりますw)
ちなみにX=2の8マナで《コブラ》と土地を増やすと、上陸が6回と土地2枚で8マナが返って来ます。
そこからフェッチランドで6回上陸すると《永遠の証人》や《古術師》を出して《ドッペルギャング》を回収、残った11マナでコンボにつながります。
《楽園の拡散》
《繁茂》
マナ加速エンチャント。《開花の幻霊》の星座能力でドローもできます。
《神秘的負荷》
《森の知恵》
《リスティックの研究》
ドローソース。強いので採用。
《基本に帰れ》
《冬の月》
強いデッキを1回くらいビビらせてやる置物。
ある程度高レベル帯なら、これらのために基本土地を増やしていないor割れないほうが悪い!って感じなんじゃないかなあ。想像ですけど。
《太陽の指輪》
統率者フォーマットを象徴するマナ・アーティファクト。2024年、いろいろありましたねえ……。
《師範の占い独楽》
ドローの質を向上させるアーティファクト。
せっかく買ったフェッチランドを併用して、強いクリーチャーに早くアクセスしたい!
《王冠泥棒、オーコ》
統率者を鹿にする、ひどいプレインズウォーカー。
強いデッキには、こういうので対抗します。
今後も進化する"盆栽系"デッキ
《ヴォーロ》は、新しいクリーチャーが出るたびにデッキの内容を見直すタイプのEDHデッキです。
現状でも《奔流の機械巨人》や《肥えた緑甲羅》のような、強力な(あるいは尖った性質の)クリーチャーは候補に挙がっています。
今後も、新しいクリーチャーを試しながら愛用していきたいデッキ。
2025年も、楽しもうと思います。