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EDHデッキレシピ「インスタントの練習」
8月3日にデッキレシピを更新しました。
これは前々から思っていたのですが、MTGの「インスタント」の使い方は難しい!
自分のターンにマナを使い切ると、カウンター用のマナが残せない。
しかし、マナを残して動くと、全力展開のチャンスを逃してしまいます。
難しい……。
そんなわけで、こんなデッキを組んでみました。
デッキレシピ
インスタントの練習
https://www.hareruyamtg.com/decks/788486
青単ドローゴー!
ドローして、土地を置いて、ゴー(ターンエンド)という動きが基本になる「待ち」のデッキです。
この極端なデッキで、インスタントの使い方をしっかり練習しようと思います。
統率者は、インスタントを倍にする神《最深の紀元、オヘル・パクパテク》!
せっかくインスタントがテーマなので、それらしい統率者を選んでみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1720787881542-Vxmr8rS9FZ.png)
大量に搭載したインスタントを構えて、相手ターンに動くのがこのデッキ。
そのためには「土地を立たせてエンド」が重要になるので、自分のターンに出す統率者をいかにして出すか?が、練習が必要なところです。
2ターン目とかなら何も考えずに出しても良さそうなものですが、それ以降だと相手の出方も伺いつつ出して、うまく生き残らせたい。
各カードの解説
《サファイア・ドラゴン》
《ソード・コーストの海蛇》
まずは出来事持ちクリーチャーの動きから。
《オヘル・パクパテク》で反復を与えると、次のアップキープに無料で "クリーチャー側を" 唱えることができます。
出来事側が軽くて使いやすいインスタント、クリーチャー側がフィニッシュ手段になるという理由で、この2種を採用しました。
《とんずら》
《霊波》(new!)
《断絶》
《非実体化》
《隠密行動》
《排撃》
《とんずら》以外はバウンス系のインスタントです。
ここに《ソード・コーストの海蛇》の出来事《転覆をあおる波》も追加されます。
基本的には、最低でもこれらを構えた状態で、統率者を出すことになります。
除去されそうになったら逃げるためですね。
反復は唱えた時点で付与されているので、次のアップキープに相手クリーチャーを除去(あるいは《海蛇》が着地)できるはずです。
《大魔導師の魔除け》
《至高の意志》
《呪文渦》(new!)
《謎めいた命令》
《神秘の合流点》
《崇高な天啓》
カウンター呪文です。普通のカウンターは反復を与えてもメリットがほぼないのですが、このデッキには「モードを持つカウンター」を採用することでメリットを大きくしています。
もちろんここに《サファイア・ドラゴン》の《サイオニック・パルス》が追加されます。
序盤にこれらを構えながら統率者を出すのは難しいので、統率者が定着してから守るためのカードという感じです。
反復で手札が戻ってくる、あるいは増えることが多いので、優勢を維持しやすいと思います。
《渦まく知識》
《考慮》
《選択》
《彼方の映像》
《推理》
《熟考》
《熟慮》
軽い代わりに、手札の枚数が(基本的に)増えないインスタント。
反復がオイシイです。
上記のバウンスやカウンターを使わずに過ごせた場合は、これらを直前のプレイヤーのターンエンドに使って、反復で手札を増やします。
反復がない場合は温存したいところですが、土地を探しに行くなどで最序盤に使わざるを得ないシーンは結構ありますね。
《脈打つ知識》
《速足の学び》
《発見への渇望》
《物語への没入》
《時を越えた探索》
手札が増えるインスタントです。
当然、反復のリターンは非常に大きいです。
これらを反復して形成逆転したい!という状況もありそうです。
《大笑いの写し身》
《宿命的心酔》
《二重視》
これに、クリーチャーの《替え玉》を含めて、相手ターンに使えるコピー系のカードたちです。
統率者を単体除去で狙われた場合、これらで避けることも可能です。
伝説ルールで、コピーを残して本体を墓地に置けば、単体除去は空振りになります。
バウンスよりも重いですが、出し直しの手間がないので、状況に応じて使いたいです。
《二重視》の場合、終盤には除去呪文をコピーして反撃しつつ、統率者をコピーして盤面を維持するという大技も可能です。
《幽体の船乗り》
《青穹の魔道士》
《十三嗜好症》
4マナで1枚ドローできる能力を持ちます。
MTGは、この手の「起動型能力」をインスタントタイミングで使えます。(カードによっては「ソーサリーとしてのみ」のように、タイミングが指定されています)
前述した「ドロー系のインスタント」のような感覚で、直前のプレイヤーのターンエンドに起動しましょう。
《奔流の機械巨人》
このデッキの重要なアタッカーです。
戦闘能力持ちのカウンター要員ではありますが、墓地に上記のコピー系のインスタントがあれば、本体でコピーを作って、コピーの方でカウンターを使う動きが強力です。
アタッカーは増えるに越したことはないですから。
《崇高な天啓》でカウンターしつつコピーもした場合は、追加のドローや除去を狙えます。
序盤に使ったドローインスタントで、さらにアドバンテージを広げましょう。
《船砕きの怪物》
有名な無限コンボのキーカードでもある、強力なクリーチャーです。
コンボでなくとも、相手のブロッカーをバウンスしながら殴るだけで十分です。
呪文を手札に戻してカウンターのようにも使えるので、定着すると強力なクリーチャー。
このデッキの場合、コンボは以下になります。
(1) 《船砕きの怪物》+《太陽の指輪》+《霊体のヤギ角》で無限マナ
まず《指輪》を唱えて《ヤギ角》を戻し、
次に《指輪》から2マナを出し、
次に《ヤギ角》をX=0で唱えて《指輪》を戻せば、1ループで無色1マナが増えます。
あとは《ヤギ角》に大量のマナを注ぎ込めば、青マナが大量に出ます。
↓
(2) 《幽体の船乗り》《青穹の魔道士》《十三嗜好症》のいずれかを召喚して、ライブラリーがなくなるまでドロー
↓
(3) 《青の太陽の頂点》を対戦相手にX=1000くらいで撃ち込み、ライブラリーに戻す
↓
(4) 1枚ドローして、引いた《青の太陽の頂点》を対戦相手全員に順番に撃ち込む
(2)は、手札に《青の太陽の頂点》があればドロー能力持ちクリーチャーがいなくても大丈夫です。
《青の太陽の頂点》を「X=ライブラリーに等しい数」で唱えて、ドロー能力持ちを引き込めば、あとは同じ動きになります。
《青の太陽の頂点》
コンボの〆にも使いますが、普通にドローとして使っても。
《オヘル・パクパテク》がいると反復を得ますが、解決中にライブラリーに戻るため、反復で追放されることはありません。
《副陽のスフィンクス》
《副陽の影》
戦闘前のメインフェイズに着地させれば、エンド前に「アンタップ」「アップキープ」「ドロー」が追加されます。
メインフェイズに土地を使い放題になるので、これらが定着すれば一気に優勢をもぎ取れるはず。
《聖別されたスフィンクス》
統率者と並ぶ、大きな隙を晒してしまうクリーチャーです。(他の大型クリーチャーは、あまり隙がないものを選んでいます)
6マナ到達時点で出せば、除去の的になること間違いなし。
これを上手く使うために、インスタントをしっかり練習しましょう。
《戦争と平和の剣》(new!)
こちらも、そこそこ大きな隙を作ってしまうカードです。
青単は動きが怪しい上、クリーチャーが少ないので攻撃されがちです。
ライフを補う手段+相手へのダメージを加速する手段として採用しました。
プロテクションもなかなか強力で、単体除去や全体火力を免れるのは嬉しいところです。
これでインスタントの感覚をつかみたい
冒頭に書いたとおり、このデッキは「インスタントの練習」を目的にしたものです。
もちろん勝ちは諦めずに目指しつつ、練習に主眼を置いて、丁寧にプレイしたいなと思っています。
デッキの強さとしては……ややロングゲームを狙いつつ、クリーチャー主体で勝つデッキということで「1〜2時間くらいで、ビールを3〜4杯飲む」あたりでしょうか。
慣れれば、プレイも決着もスムーズにできるはずです。