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採用領域を私たちのサービスで変えていきたい 〜代表 野澤怜司 インタビュー Vol.1〜

CastingONEは創業3年目に突入しました。

現在当社は、「一度接点を持った求職者を資産化し活用する」という、新たな領域の採用SaaSサービスを開発し提供しています。
事業は急成長中で、ユーザー数は提供から2年で30万人以上、事業は前年比300%以上で推移しています。

これまであまり当社では情報発信をしていませんでしたが、創業3年目をきっかけに、今後はさまざま情報発信をしていくことになりました!

まずは第一弾として、代表 野澤怜司のインタビューをお届けします。

採用は日本経済の成長に大きく貢献する

― いつ頃から起業したいと思われていたのですか

漠然と以前から思っていました。
祖父が事業をしていたので、「かっこいいな」と思っていて、自分もいつかはと思っていました。

それがより明確になったのは、前職のリクルートがきっかけでした。採用の領域を選んだのもリクルートでの経験が大きく影響しています。

― 起業する際に採用領域を選ばれた理由を教えてください

リクルートはやはり採用サービスのパイオニアです。

大企業・中小企業関係なく、人材の採用が業績に大きな影響を与えるということをダイレクトに感じることが数多くありました。そして、採用が企業そのものを元気にするということを学びました。採用の大切さを目の当たりにしたのです。

採用は非常に大切で、企業を元気にする。そして企業が元気になれば、日本経済が成長することにも繋がります。採用は日本経済の成長に大きく貢献できると確信しました。それに気付き、自分が起業するときは“採用”の領域でと決めました。

採用にCRM(顧客関係管理)の考え方を取り入れる

― 「一度接点を持った求職者を資産化し活用する」という、採用の中でも新たな領域にチャレンジしたきっかけはありますか?

現在の採用マーケットでは、新規集客に重きを置く傾向にあります。
新たな人を採用するために、新しい求職者を募集するという形です。
そして、企業は新しい求職者を募集するために、採用媒体等に大きな予算を割いています。新しい人を採用するために常に大きな採用予算がかかっており、負担になっている企業も多い状況です。

このような状況を知る中で、私はリクルートやサイバーエージェントで、マーケティングや企画の業務を担当していたので、新規集客だけではなく、既存のお客さまにも注力してもいいのではないか?と思いました。

要するに、CRM(顧客関係管理)の考え方です。
CRMは、顧客に適切な対応・施策・コミュニケーションを取り、より顧客との良好な関係を構築・維持・促進します。このCRMの仕組みを採用にも取り入れられるのではないかと考えました。

企業には採用において、
●タイミングが合わずに入社に至らなかった人
●候補者が持つ得意分野と、企業が任せたいと考えている分野がマッチしなかった人
●内定辞退になった人
●退職した人
等の求職者が大小問わずいます。

これらの方々を資産化・データ化してCRMを実施することで、企業の採用をサポートできると考え、採用の領域でCRMに特化したサービスを開発し提供しようと決めました。

一度接点を持った求職者を資産化し活用をしていく

― CastingONE Liteのサービス紹介をお願いします

さきほど触れたように、企業には入社に至らなかった人や内定を辞退した人、一度その企業で働いたけれど今はもう働いていない人等さまざまいます。
これらの方々を資産化・データ化し、管理を行い、新たな仕事の紹介やコミュニケーションを図ることで、採用に繋げたり、稼働に繋げたりするものです。

企業は求職者・採用候補者といったいわゆる資産を有効活用し、採用数の最大化・採用効率化を実現できます。
結果的に、企業の負担になってしまいがちな、新規採用のコストを削減することに繋がります。新規採用よりもコスト観点で採用効率が良くなる施策の一つとなります。

導入企業が主に使うものですのでBtoBのSaaSではありますが、企業が持つ求職者の方も使用しますので、BtoBtoCの側面も持ち合わせています。
ユーザーの管理画面や使用画面も、企業側のものと求職側のものと両方があります。

第一弾のターゲット業界を派遣業界にした理由

― CastingONE Liteをまずは派遣業界で展開している理由はなぜですか?

これまで話した通り、CatingONE Liteは既存の求職者を資産化し活用するサービスです。

サービス展開を考えたとき、
●サービス内容にマッチしたニーズがあるか
●ニーズのある業界の市場規模は大きいか?
この2つが大切なポイントとなります。

その中で、
●常に新しい人材を募集している
●一度働いた人のデータが溜まり、その人たちをうまく再活用できていない
●市場規模が現時点で8兆円以上ある
これらがあったのが、人材派遣の業界でした。

派遣会社は常に新しい登録スタッフの方を探しています。採用媒体に求人案件を出し、人を募集している状態です。

一方で、一度登録をしてくれたスタッフの方や一度働いてくれたけれども今は働いておらず連絡をとっていない方等の人材の資産を数多く持っています。
派遣会社ではこれらの方々を休眠スタッフとカテゴライズされているのですが、この休眠スタッフはどの派遣会社でも8割を占めると言われています。

これらは、私のリクルートでの経験や派遣業界に携わった原体験からきています。
そのため、まずは人材派遣の業界で勝負をすると決めました。

求職者によりマッチするよう、カテゴライズやターゲティングの機能を充実

― 今導入いただいてる企業に好評をいただいている当社ならではの機能はありますか?

資産化・データ化したスタッフの方々に、新しいお仕事の情報を送ったり、情報を送る際にも居住地や仕事内容のセグメント等細かく設定できたり、カテゴライズやターゲティングができる機能を充実させています。

これらができると、登録しているスタッフの方にとっても、自分の希望に近いお仕事情報が届くことになるので、仕事が決まりやすいというメリットがあります。

派遣会社にとっても働くスタッフの方にとってもマッチしやすく稼働に繋がるので、双方で満足度が上がり、非常に好評いただいています。

飲食・警備・介護・小売等、多くの人材を必要とする業界すべてがターゲット

― 今後サービスを展開していきたい業界や業種はありますか?

基本的には、常に新しい人材を募集していたり、その中で採用費を多くかけていたりする業界がマッチすると考えています。

例えば、飲食や小売は、同じ会社やブランドなのに、店舗毎で採用活動をしていたり、求人広告を出していたります。
働いていたけれど辞めてしまった人、現在働いているけれど今度引っ越しで今の店舗を辞める人、応募した店舗ではシフトが合わず働かなかった人、これらが他の店舗ではぜひ採用したい人である可能性があります。
私たちのサービスはこれらの人たちを資産化して、次の稼働・採用に繋げることができます。ニーズは必ずあり、しかもニーズは高いと考えています。

同じように、警備・介護・医療の業界も展開できます。

多くの人材を必要とする業界のすべてが私たちのターゲットになりますので、今後も私たちが狙うマーケット規模は非常に大きいです。
現在すでにテスト的に導入いただいている新しい業界もありますので、今後はさまざまな業界でサービスを展開していきます。

今回あらためて代表野澤の起業エピソードや当社が展開するサービスについて話しを聞くことで、自分たちのサービスがお客さまのどのような課題を解決しているのか、そして、さらにどのような業界や市場に提供しグロースを目指していくのかを再認識することができました。

今はまだ第一弾の派遣業界に向けてのサービスですが、今後さらに機能を拡大・充実させていき、多くの業界や企業に広げていくことができればと思います。

次回は、当社が私たちのサービスで実現したい社会についてや日本の労働環境の課題解決についてお届けできればと思います。

こちらの続きは下記の記事から読むことができます。

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