フルリモートワーク企業の海外赴任ってどんな感じ?ベルリンに赴任した駐在員にインタビュー。
こんにちは。1500名以上が47都道府県でフルリモートワークをする株式会社キャスターのPRチーム(広報)モリ&ツボイです。
7月にドイツ拠点の開設を発表しましたが、9月13日に無事、ベルリン支店が開設されました!
ここまでは現地の駐在員なしで、ほぼリモートで開設の準備を進めてきたのですが、10月末に初の駐在員としてメンバーの岩切さんが日本からベルリンに渡りました!
今回は、岩切さんの働き方やベルリンに行くことになった経緯について聞きました。
突然のベルリン赴任。時差対応にはGoogleカレンダー機能を活用。
ーーキャスターはフルリモートワークなので「好きなところに住める」というのが特徴ですが、初の駐在員としてベルリンに行くことになった経緯を教えてください。
岩切:そうですね。まさか自分がドイツに引っ越すことになるとは思ってもいませんでした。
これまでは、リモートアシスタントサービス「CASTER BIZ」でクライアントのサポート業務を行うリモートアシスタントとして働いてたんですが、今年の3月に並行して、海外事業プロジェクトのメンバーにもなったんです。
そして、7月に「ドイツで展開する『CASTER BIZ』のリモートアシスタントをやってみないか?」と打診されました。
これまで日本語で対応していたものが全て英語になるので、少し迷いましたが、「やってみます」とお返事したところ、「駐在員を派遣しようと思ってるんだけど、どう?」と言われたんです。「CASTER BIZ」ではチャットツールなどを使ってクライアントとコミュニケーションを取るので、まさかドイツへ行く話になるとは思わず、びっくりしました。
ーー岩切さんは、これまでもキャスター在籍中にタイやバリ島に長期滞在されていて、海外経験豊富かと思いますが、駐在員の打診はすぐに引き受けられたのでしょうか?
岩切:いえいえ、1週間くらい悩みました。
その間、過去に駐在員経験があって、海外事業を推進している取締役の川村さんにも駐在のメリットやデメリットを詳しく聞きまくりました。
それと、パートナーにも相談しました。
私がドイツに行ってしまうと、パートナーは観光ビザで3ヶ月しか滞在できないので、「どうしようか?」となり、結婚することになりました。
ーーえ!ご結婚されたのですか!?ベルリン赴任が結婚の後押しになったのでしょうか?
岩切:そうですね。3年ほどお付き合いしてたんですが、このことがなかったらまだ結婚していなかったと思います。
バタバタと結婚の準備を進め、9月に入籍してからドイツに引っ越しました。
夫はまだこちらには来ていないので、今は一人暮らしをしています。
ーーわー、おめでとうございます!!ドイツに無事に渡られて、現在はどのような業務をされているのでしょうか?
岩切:今は、ドイツでスタートした「CASTER BIZ」のリモートアシスタントとしての業務と、クライアント向けの営業資料やマニュアル作成が主な業務です。
日本に既に蓄積されてきた資料やマニュアルを参考にしつつ、現地用にカスタマイズしているところです。
ーー駐在ということは、毎日オフィスに出社しているのですか?
岩切:いえ、オフィスには何かあった時に行ってほしいと言われていますが、基本的には他のキャスターメンバーと同じようにリモートワークです。
オフィスで働きたい気分の時には、週に1、2回くらいの頻度で行っています。
ーードイツにいながら、日本メンバーとやりとりすることもあるかと思います。ドイツの時差は8時間ありますが、どのように対応していますか?
岩切:日本とドイツは8時間時差があるので、会議を設定する時などに時間のミスが起こらないように気をつけています。Googleカレンダーは複数のタイムゾーンを表示できるので、活用しています。また、今はチームのメンバーがニューヨークにもいるので、日本とドイツ、ニューヨークの現在時間が表示されるようにもしています。
言語、食べ物は問題なし。部屋探しには苦戦!なベルリン生活
ーー実際に住んでみた、ベルリンの印象を教えてください。
岩切:ベルリンには旅行で来たことがあったんですが、こうして住んでみると東京のようにエリアごとに違う雰囲気があることが分かりました。
西側は東京で言う銀座のような綺麗な街並みな一方で、東側は若者が多いエリアで、ストリート系といった感じでしょうか。
言葉は、どこでもたいてい英語が通じるので助かっています。ドイツ語で話しかけられても、少し困ったように英語で返事をすると綺麗な英語で話してくれますし、みんな親切です。
移民が多い国というのもあり、今のところ人種差別を感じることもなく穏やかに過ごせています。
食べ物もベトナム料理やタイ料理、中華、イタリアンなどいろいろな国のレストランがあって飽きないですし、スーパーにはアジアの調味料コーナーもあり、困ることがありません。
ドイツといえばビールが有名ですが、いたるところで歩きながらビールを持っている人が多いのには驚きました。
苦戦しているのは、家探しですね。
今は、サービスアパートメントに滞在しているのですが、家具付きの部屋を探しています。
でも、物件数が少なくてなかなか見つかりません...
ーー早く家が見つかるといいですね。ドイツには、長く住みたいと思われますか?今後はドバイにも支店ができる予定ですし、任期が終わったら他の国で働きたいという希望もあるのでしょうか?
岩切:先のことはまだ考えていないですが、もし機会があって、私が行って役に立つことがあれば、別の国に行くこともあるかもしれません。
運命に身を委ねて生きているので、波がきたらその時の波に乗っていきたいと思っています。
「移動の自由」は手に入るが、「時間の自由」は別問題なのがリモートワーク
ーーところで、岩切さんはどういうきっかけでキャスターに入社されたのでしょうか?
岩切:もともと海外に行くのが好きで、これまで20ヶ国くらいを旅してきました。
私は飽きっぽくて、1つの場所にいるよりもさまざまな場所に移動するのが好きなんです。
知らない土地を歩いて、思いもよらない出来事やちょっとしたハプニングに遭遇するような“自分が困ること”が好きでして(笑)。
デジタルノマドになりたいと思いながら求人を見ていたところ、キャスターを見つけて、「フルリモートの会社なら、どこの国にいても働ける」と思い、入社しました。
ーーキャスターで働いてみて、良かったことはありますか?
岩切:フルリモートワークなので、圧倒的に移動の自由が得られたことですね!
前職でも3連休などは旅に出かけていたのですが、しょっちゅう旅行をしていると会社で目立ってしまったり、「また行ってるの?」といった目で見られるのが少し居心地が悪くて。
キャスターでは、どこかへ行くことに対して誰も何も言わないので、気楽です。
面接の際に、いろいろな場所でワーケーションをしたいことを伝えたところ、言われたのは「時差には気をつけてね」だけでした。
もう移動の自由がない仕事には戻れないと思います。
そして、キャスターの好きなところは、常にいろいろなプロジェクトをやっていることですね。
私自身も突然、海外事業に携わることになりましたが、急に自分にチャンスが巡ってきますし、自分が関わらないことでも「新しいことを始めたよ!」ということを聞くたびに刺激を受け、楽しいです。
ーー反対に、キャスターで働いていて良くなかったことはありますか?
岩切:うーん、そうですね...
「移動の自由」=「時間の自由」と思いがちですが、リモートワークでもフルタイムで働いているので、イメージの誤解はありますね。
バリでワーケーションをしていた時、部屋からとても綺麗な夕陽が見えて、「ビーチに見に行けたら最高なのになぁ」とうずうずしたりはしました(笑)。
でも、フルタイムで働いているので仕事は仕事ですからね。
ーー今後、挑戦してみたいことはありますか?
岩切:今は、ドイツで「CASTER BIZ」を多くのクライアントに利用してもらえるように尽力したいと思っています。
まだまだ手探り状態なところなので、ドイツの企業にどのような価値を感じていただけるか、未知なところもありワクワクしています。
個人としては、幅広くいろいろな仕事をするのは得意なのですが、もっと専門性も身につけていきたいなと思っています。
それと、これからドイツ語を勉強しようと思っています。
住む以上、最低限の日常会話は外国人として話せるべきだなと思っているので、11月の中旬から語学学校に入学することになっています。
また、来月はプラハ(チェコ)でワーケーションをする予定で、とても楽しみにしています。
ドイツにいる間に近隣諸国に行ってみたいと思っていますが、一番行ってみたいのはポルトガルですね!
最近、サーフィンの練習をしているのですが、ポルトガルはサーフィンが盛んな国なので。
ーーポルトガルは、デジタルノマドにも人気な国ですよね!岩切さん、今日はありがとうございました!
フルリモート企業のキャスターが、ほぼリモートでベルリン支店を設立するまでのエピソードはこちらをご覧ください↓