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金言648:酒肴、「おもてなし」の原点。
欧米人と日本人では仲間意識に違いがあり、今風の「絆」の中身も少し違うような気がします。自分なりの欧米人との商売で学習したことは、あの人たちは異なる文化を持つ者を仲間と認識しないようです。唯一神の宗教を背景として非寛容な局面を持つ人たちと、八百万の神仏と季節感を持っておおらかにお付き合いをしている日本人との違いでしょうか。
欧米人との商取引の現場で感じたのは、彼らは自由に、かつ、巧みに外国人とお付き合いをしていますが、仲間意識とは別物ということです。一方、日本人は「同じ屋根の下、同じ釜の飯、同期の桜」という言葉の中に、日本人のある意味で欧米社会より外国人に寛容な側面を垣間見ることができます。日本人の多くは、人種の垣根を超えて、同じ時間に同じ場所で同じような環境で暮らしたことが有るか無いかが、仲間意識をはぐくむ重要な要素となっています。ここに、よそ者にやさしい日本人の「おもてなし」の原点があると思っています。
それがどうしたと聞かれたら、酒肴にでもなれば幸いですと答えます。
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