「出足が速い」馬が馬券になる法則を発見!?《前編》 【Paddockシート的馬券回顧】

スプリンターズS、凱旋門賞と見応えのあるレースで、いよいよ秋競馬本番という雰囲気になって来ましたね。

宝塚記念以来の久しぶりの登場となった我らがNさんの予想コラムも◎ピクシーナイト▲レシステンシアとバッチリでした。

昨年のこのレースも、3着に入った人気薄のアウィルアウェイを穴馬に指名して当ててましたよね。
たまたまでしょうか?違いますよね。普段から、Nさんの発言に注目していれば、当然の結果とも言えます。

「心肺機能が出来上がっているかどうかは、パドックではわからない」

「少頭数の競馬は、騎手の意志がレースに大きく影響するので買うべきではない」

Nさんが凄いなと思うところは、わからないことはわからないと正直にいうことです。
観察と論理を積み上げて、それが通用するレースだけ勝負すべきと普段から言ってます。

そういう観点からスプリンターズSはどういうレースかというと

・パドックで最も判断しやすい「スピード」のG1戦
・騎手の意志がほぼレースに影響しない多頭数戦

となります。

何故論理を積み上げてその精度を高めて行くことが大事かというと、競馬→馬券的中に一番重要なのは再現出来るかどうかということじゃないでしょうか?
予め出走馬がほほ決定しているG1戦の場合、月曜日からコロコロ本命が変わりませんか?
それはそれで予想の楽しいところなのですけど、締め切り15分前と5分前で本命が変わっているようだと、例え当たったとしても再現性はありません。

前置きが長くなりましたが、今週は馬場が安定していた中京の中距離ダートを振りかえってみます。

MTP上位
◎58 ⑧アルーブルト
○55 ②モズマゾク
▲51 ⑦アウサンガテ
注50 ⑨サトノスカイターフ

指数をみる限り2強のレースと判断。2ー8のワイドのオッズは3倍。5倍近くあれば迷わず一点買いですが、リスクが大き過ぎます。
馬連は7倍、ワイドを保険に馬連勝負に行くかとも考えましたが、結局私が買った馬券はコチラ

アルーブルトのデキが良くモズマゾクの逆転はないと判断して馬単勝負にしました。
馬券の反省としては、馬単勝負は良いでしょう。問題は、3連複の金額が多すぎですね、この馬券の3連複は、押さえとボーナスを兼ねたものなので計3000円で十分です。

勝ち馬は、MTP△の10番ヴォワドアンジェ。これは意外でしたね。コメントを見直すと「スタミナ発揮」とありました。もう少し注意を払うべきでしたね。

ここで得た情報は、勝ち馬が小柄の牝馬、スタミナの履歴あるという二点。これを踏まえて、似た距離の8Rでリベンジと行きますか。

指数的には混戦です。
ここで気付いたことがありました。「出足速い」が一頭もいません。普段殆ど見ない馬柱をチェックしてみましたが、確固たる逃げ馬不在。
これは、スローになるかもと各馬のコメントを読み直すとスローで結果を出している馬は、内から1、3、4、7、13、14番。
その中でも、4番サンライズシェリーは中京コース、乾いた馬場での実績あります。脚質も先行、馬体は脚長、オッズは13倍と軸にする条件が整いました。6Rのヴォワドアンジェのように先行してそのまま押し切れる映像が目に浮かびます。
そして、私が買った馬券がコチラ

やらかした~(涙)
相手を素質ありの1番人気の3番ルーチェットにしたのもかなり不味いですが、肝心の単勝を買っていないのはあるまじき行為です。
このミスを大きく引きずって、今週は今開催のプラス分を全て吐き出す大敗。(凱旋門賞のラッキー馬券は別として)

8Rに話を戻すと、相手を乾いた馬場が未知数のルーチェットにしたのはスローとなった場合外枠からだと届かないのでは?という理由です。
あと6Rの勝ち馬ヴォワドアンジェが小柄な3歳牝馬と共通点があったことも考慮しました。
1番人気の馬だけにもっと厳しく判定しないといけなかったですね。

スローで動ける△13番ジローとのワイドが44倍ですか。シートをしっかり読んで、論理を積み上げれば届かない馬券ではないのです。
同じようなレースがあるはずなので、その時はしっかり本線で仕留めたいですね。

ここまで書いて、ふと思ったのですが逃げ先行馬が少ないと前有利ですよね。
まあ、これは競馬ファンなら当たり前の話ですが、「出足速い」が少ない頭数のレースに注目してざっくり先週のレースを振り返ってみましょう。

土曜日のシリウスSは、MTP△サンライズホープ一頭だけで勝ちました。

土曜日中山11R秋風Sは、「出」3頭。マイル戦としては少ないのではないでしょうか?その内、人気薄の6番と12番が2,3着。

日曜日中山6R、「出」4頭。中山ダート千二にしては少ないですよね。そして、その内3頭が行ったまま決着。3連複は、3580円。

日曜日中山8R、「出」3頭。ワンツー決着。MTPも上位で人気でしたが、絞って買えそうなこの馬連は860円とまずまずの配当。

日曜日中京10R、「出」2頭,。MTP◎と注だったものの、どちらも惨敗。

日曜日中京11RポートアイランドS、「出」1頭。MTP無印全くの人気薄で惨敗。

そうえば、ローズSも「出」が3頭だけでワンツー決着。馬連は15130円の高配当。

こうやって見てみると、出足が速い馬が少ないとやはりその馬達には有利ですよね。

そんなのPaddockシートを読まずとも、競馬新聞のテンの3ハロンタイムを見れば分かるわと思っているそこのアナタ、実はそう簡単ではないです。

どうですか?この観察力。テンの3ハロンだけでは、馬券の役に立つ馬と役に立たない馬の見分けがつかないということです。それを自分で全レース細かくリプレイを視てメモする時間ありますか?

私は、日々の時間を皆さんと同じく仕事で削られますし空いた時間は、相場のチェック、好きなお酒を飲む、可愛くて若い女の子とのデートとあれやこれやで多忙なのです。(ちょっと盛りましたw)

Paddock Labは、直前パドック情報込みで月額8000円とネット競馬新聞の相場からすると正直高いと感じる人もいるでしょう。
Nさんは、20数年毎週パドックに立ち続け馬を観察し、週中はレースリプレイを何度もチェックして指数を抽出して来ました。その経験は競馬界でも類をみないものでしょう。そう考えるとこの金額は決して高いとは思いません。

現在、掲示板に集まるユーザーの方々もその価値を十分に理解しています。普通、これだけの人数が集まると掲示板の性質上荒れてもおかしくないのですが、競馬とネットのリテラシーが高く非常にマナーが良いです。

出足の話に戻りますが、先程の例と逆で出足が速い馬が多くらそのレースが開催末期の内が死んでいる馬場だとどういう馬が馬券に絡んでくるでしょうか?
おそらく展開の助けが必要な「展」印のついた追い込み馬の出番となるのでは?と思います。

先週から試験的に馬の得意、不得意パターンの「型」の表記が始まりました。これが完成すると、予想がより立体的になり馬券へのアプローチも的確になって行くのではないかと思っています。

出足については、もう少し話したいことがあるのですが、紙面が長くなりそうなので後編で書きます。

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