見出し画像

「地域のことを考える~三石夏祭り編」

🔶三石夏祭り

岡山県備前市三石は人口約2000人の小さな田舎町です。

毎年7月になると、三石の街が賑やかに彩られる「三石夏まつり」が開催されます。
今年で48回目を迎えるこのお祭りは、地域の皆さんにとって待ち遠しい夏の恒例行事となります。

このお祭りは幅広い世代の方々が楽しめるよう、歩行者天国で様々な屋台が道路に並びます。
イベントステージではダンスや、お笑い芸人のショーが行われ、今年はスリムクラブさんがステージを盛り上げてくれました。
笑いと歓声が三石の街に広がり、まさに夏の楽しさが溢れるひとときです。

子どもたちには、「ワクワクランド」のゲームコーナーが大人気。
射的や輪投げなど、昔ながらのゲームが揃い、子供達の笑顔が絶えません。

コロナ禍の3年間は残念ながら開催できませんでしたが、復活した昨年からは、花火も打ちあがるようになり、祭りがさらに華やかに、そしてパワーアップしています。

三石夏まつり実行委員会を中心に、規模は大きくないものの和やかな雰囲気のなか、多くの地区内外の方々が交流し、アットホームなお祭りが繰り広げられます。

アイスクリーム出店と地域への感謝

私たち日本キャスタブル工業㈱では、社内の有志たちが集まり、毎年アイスクリームの販売を行っています。
今年のラインナップは、沖縄の名店「ブルーシール」のアイスクリーム!
これが、なんと予定よりも1時間以上早く完売するという大盛況の結果となりました!!

この販売イベントには、ただ単にアイスクリームを販売するだけでなく、地域への感謝の気持ちを込めています。

地域の皆様に支えられている私たちが、その恩返しを少しでも形にしたいという思いから始めたこの活動。

参加してくれる社員たちには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
皆元気に楽しく盛り上げながら活動してくれました。
その姿を見ていると、コミュニケーションの輪が広がり、社員同士の絆も深まっていくことを感じます。

彼らの熱意と協力のおかげで、今年も大成功を収めることができました。


アイスクリーム屋さん ※塩ちんすこう味を売るという攻めの姿勢を見せました!
隣のブースではエコアクション21の取組みの一貫で”エコ鉛筆づくり”コーナーを設けました。

商工会青年部からの卒業とその後

昨年まで商工会青年部員としてお祭りの実行部隊に携わっていた私にとって、この時期は特別な意味を持ちます。
毎年4月頃になると、青年部員たちは夜な夜な集まり、計画や打ち合わせを重ねていきます。

当日は早朝から深夜まで準備や運営、片付けに追われ、正直なところクタクタになることもありますが、それでもその充実感は何物にも代えがたいものです。

青年部を卒業してからも、お祭りの舞台設営やイベント補助などで参加を続けています。
今では裏方としてサポートが中心ですが、あの頃の熱い気持ちが今も私を支えています。

今回のお祭りで心に残るのが、「ワクワクランド」と呼ばれる子どもたちに人気のゲームコーナーでの場面でした。
ここでは射的や輪投げがあり、レベルに応じて1等賞から残念賞まで様々な景品が用意されています。
小さな子どもが限りあるお小遣いを握りしめて、何度もチャレンジする姿。
幼い手で財布から硬貨を取り出す姿は、まるで宝物を扱うかのようで、その真剣な表情に心が打たれます。
その一生懸命な姿を見ると、

    「がんばれ!!がんばれ!!」


と応援せずにはいられません。
テレビゲームも楽しいですが、こうして限られた資金で一生懸命に目の前の壁を乗り越えようとする姿は、何よりも胸が熱くなります

また、お祭りでは地元の先輩・後輩、懐かしい同級生と再会し、その子供たちと触れ合うことで、普段開けることのない自分自身の感情の引き出しが開かれるような気がします。
単純なバカ話をしたり、地域の方々と楽しいひとときを過ごしたりする中で、独特な思いに浸ることができます。

🔶参加した先に見えるもの


地域の未来を見据えて、少し考えをまとめてみました。
現在、商工会青年部員の減少や地元企業の後継者不在などにより、地域活動の継続が難しくなっていることは、まさに

        ”地域課題”


です。お祭りの運営やその他の地域活動も、このままでは維持が難しくなってしまうのは明らかです。

しかし、こうした課題に対して、私たちは結束をより強め、より一層の連携を図ることで現状打破を目指しています。
今までの活動を維持するためには、抜本的な改革が必要だと認識しています。
単に困難に直面しているだけでなく、地域全体で新たな方向性を見つける時(とき)が来たのだと思います。

私が住む三石は、耐火物産業で発展した地域で、いわゆる耐火レンガの町です。耐火レンガ以外の地域資源はあまり多くないかもしれません。若しくは、私自身が地域の魅力に気付いていないということもあります。
高齢化や人口減少の流れの中で、地域産業も厳しい環境に直面しています。

三石にある「四列穴門」
明治24年、山陽本線開通に伴ってできたもので、土木学会推奨の土木遺産に認定

このような状況において、私自身は三石で育ち、企業運営している立場として、地域活性化に何かしら貢献したいと強く思っています。
地域活性化には経営と通じる部分が多いと感じており、
理念(=こころざし)を持ち、将来のビジョンを掲げ、夢を語ることが重要だと思っています。
夢を描いたり語ったりするのは得意ではない私ですが、まずは行動に移してみることが大切だと考えています。
わずかでも良い方向に向かうことを目指して、

     まずは一歩踏み出してみたいと思っています。


具体的にやりたいことや挑戦してみたいことについては、また別の機会に改めて投稿しますが、モットーとしている言葉があります。

       「転原自在」

  物事を転ずるもとは自分にあり、自分が動けば物事は変わる


自分の行動が変化を生むという信念を持ち、地域の未来に向けて自分なりに貢献していこうと思います。

これからも地域と共に歩んでいくために、一緒に考え、行動していければと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。

石野統輝也(いしのみきや)


高品質で豊富なラインナップの耐火物を通して、           ものづくりを支える企業

用途に合わせた各種耐火物の製造をはじめ、長年培ってきたノウハウを生かし、素材から施工方法まで、すべてがオーダーメイドのサービスを行っています。「お客様の共感を得るものづくり」、「環境負荷の少ない企業運営」をキーワードに、日本キャスタブル工業だからできる事業を続けています。
🔗https://j-castable.com/