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CASTコア技術 ―“薄型・フレキシブル・耐熱”が実現した理由
独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。製造業の課題解決を目指して、商品開発を進めています。
CASTのセンサーは“薄い”だけではなく、どんな形状でも貼れるフレキシブル性・高温の場所でも使える耐熱性が特徴です。今回の記事では、その“コア技術”についてご紹介。なぜ“薄型・フレキシブル・耐熱”が実現したのか、ご注目ください。
またCASTは2022年1月28日(金)まで「nano tech 2022」へオンライン出展しています。CASTのコア技術を直接知っていただける機会です。みなさまにご覧いただけましたら幸いです。
【株式会社CASTとは】
・創業:2019年9月
・創業メンバー:中妻啓・田邉将之・小林牧子
・メンバー数:7名(2021年11月26日現在)
・所在地:熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1(熊本大学内)
・事業内容:センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究・開発・製造・販売
・ミッション:「あらゆる場所にセンサーを」
スポンジのような多孔質構造を可能にしたスプレー法
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CASTのセンサーは、人工歯などにも用いられるセラミック性質です。にも関わらずフレキシブル(ぐにゃぐにゃと曲がる)なのは、センサーの役割を担う液体とそれを塗布する技術に理由があります。
それが「ゾルゲルスプレー法」。
圧電セラミック粉と圧電ゾルゲル溶液を混合攪拌したものを、スプレー塗布して付着させる技術です。独自の噴射システムを用いた塗布方法で、CASTは特許を取得しています。
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一般的なセラミックは、固くて割れやすいのが特徴。陶磁器をイメージいただくとわかりますが、固くても急な衝撃や温度変化があると割れてしまいます。
一方でCASTのゾルゲルスプレー法を用いると、セラミックがスポンジのように多孔質構造になるので衝撃や温度変化に強くなるのです。CASTのセンサーは1000℃まで耐えられるポテンシャルを持っています。
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スプレー塗布の技術によって、耐熱かつ薄型を可能にし、薄いからこそフレキシブルなセンサーを可能にしました。
使いやすさと耐久性を考えた“しゃもじ型”
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創業ストーリーでもお伝えしましたが、CASTのコア技術はすでに20年前にはできていました。その技術で世の中のあらゆる不便さを解消したいと思い立ち上げたのが、株式会社CASTなのです。
“大学発ベンチャーあるある”なのが、技術はあるけど“実用化するまでに苦労”すること。CASTもその苦労を味わいながら商品開発に取り組んでいます。
とくに試行錯誤したのが、センサーの形です。
CASTのセンサーはコア技術を最大限生かすために、人が作業しにくい場所への活用を考えています。商品化には装着するときの“使いやすさ”と、できる限り長い期間装着したままにできるような“丈夫さ”が必要。かつ、CAST側が量産できる“作りやすさ”も大切です。
3つのバランスを追求してできたのが、しゃもじ型のセンサーでした。
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しゃもじを“持つ部分”(細長い箇所)があることで、電極を取りつけたときに配線を固定しています。
ただ、しゃもじ型はあくまでも現状の基本形。「〇〇に付けるセンサーがあれば便利なんだけどな…」などあれば、ぜひ気軽にご相談ください。私たちの技術がどのようなかたちでみなさまの役に立てるか、ご提案できたらと思います。
株式会社CASTは、「nano tech 2022」に出展中!CASTの出展情報はこちらです。
CAST独自のセンサー技術を知る機会として、気軽にお立ち寄りください。
【オンライン展示会】
2021年11月26日(金)~2022年1月28日(金)
次回のnoteでは、CASTの技術の商品化秘話を更新予定です。
コンテンツ設計・取材・執筆:小溝朱里