【ソフトウェアエンジニア・田中智季さん】自分の思いを反映できるのは、自社製品があるからこそのやりがい
独自の薄型センサーをコア技術に持つ、株式会社CAST。初めての製品である配管減肉モニタリングシステムのリリースや、実証先の確保・技術開発のための資金調達を実施するなど、事業拡大に向けて加速しています。
現在採用を強化しているCASTでは、2022年にソフトウェアエンジニアのメンバーが増えました。この記事で紹介するのは、11月に入社した田中智季さんです。新卒からソフトウェアエンジニアとして働き、約10年経った頃にCASTへ転職しました。
「自社製品を作り込むフェーズで仕事できるのが、面白そうだと思った」と話す田中さん。入社して1ヶ月が過ぎたタイミングで、改めてCASTへの入社の経緯やCASTでのやりがいなどを伺いました。
自分の思いを反映できる仕事がしたい
―仕事内容を教えてください。
私はソフトウェアエンジニアとして採用いただきました。プログラミングと言って、コードを書いて構築する仕事をしています。東京に住んでいるので、リモートで働いています。
入社してからの1ヶ月は、お客様が見る画面の構築をしていました。CASTのセンサーは測定した結果が画面で確認できるような仕組みになっています。
9月入社の木村さんがセンサー側、私が画面側と役割を分けて仕事を進めていました。
―CASTに入社したきっかけは何ですか?
妻が、CASTの深山さんから「ソフトウェアエンジニアを探している」と聞いたところから縁が繋がりました。
妻は銀行に勤めていて、深山さんから経理関係で相談を受けていたそうです。その際にCASTのソフトウェアエンジニアの話を聞きました。2022年の4~5月頃だったのですが、ちょうど私も転職を考えていたタイミングでもあって、CASTに興味を持ちました。
また妻と深山さんの旦那さんは大学時代の先輩・後輩で、家族ぐるみで仲良くさせてもらっているのです。深山さんの話から、CASTについてや中妻さんの人柄を間接的に存じ上げていました。
一度話を聞いてみようと思い、リモートで話を聞きました。自社製品としてオリジナルのものを作れることに魅力を感じ、熊本オフィスへ行って更に話を聞きましたね。業務内容や働き方にも違和感はなく、CASTで働くのが面白そうだと思いました。その場で「お願いします」とお伝えしたのを覚えています。
―田中さんは、これまでもエンジニアとしてキャリアを積まれたのですか?
はい。新卒からソフトウェアエンジニアをしています。前職で約10年働いていました。
エンジニアに興味を持ったのは就職活動のときからです。人の役に立てるものに関わりたい思いがあって、エンジニアに辿り着きました。システム業界は、色んな分野で幅広い仕事ができそうと思ったので。
実際に入社すると、やりがいはあったものの私の場合はお客様が固定化していきました。色んな業界と関わることは叶わなかったんです。また時には、自分がいいと思うものとお客様が求めていることが違うこともあって……。自分の思いを反映できる仕事がしたくて、転職を考えるようになりました。
CASTは自社製品があることはもちろんですが、これから作り込んでいくフェーズにいます。商品を作り込むときに関わる機会はなかなかないし、直感で面白そうだと思いました。
分からないことが知識になる楽しさ
―CASTに入社して1ヶ月が過ぎたと思います。前職と比較して、大変だったことや苦労したことはありますか?
ベンチャーだからか、CASTだからか分からないのですが、個人の裁量の大きさには少し戸惑いました。
前職ではリーダーなどの管理職に確認をして、承認をもらって業務に移ることが多かったけど、CASTではそうではない。中妻さんはよく「やり方は任せるけど、〇〇をやっておいて」と言っています。つまりゴールはあるけど、その過程は自由なんですよね。
初めはどこまで自分が判断していいのか、都度聞くのも手間だし……と思った時もありました。ただ職場のコミュニケーションで利用しているSlackを通してみなさんに聞くなかで、各々の考えで業務を進めているんだと分かって。社長や社員のなかで信頼関係が成り立っているんだと思いました。最終的には、ゴールに向かってとにかく自分で進めてみようと気持ちを切り替えることができました。
―たしかにベンチャーらしさを感じます。反対に、楽しかったことややりがいに感じていることは何ですか?
システム構築の際に分からない言語が出てきたとき、自分なりに調べて解決していくのが楽しいです。
言語はある程度の基礎は同じですが、得意なものが出てくる場合と全く分からない場合があります。ここ1ヶ月で使った言語は前職で使っていなかったものだったので、分からないなりに勉強してきました。それが自分の知識になっていくのはやりがいだし楽しいです。
今後もシステムの改善やお客様の要望があるたびに調べて、動かしてみて、システムとして機能できるようにするサイクルは繰り返していくと思います。楽しみながらやっていけるといいなと考えています。
CASTは「フレームを作る」フェーズ
―CAST社内の雰囲気について、田中さんはどのように感じていますか?
いい意味で会社っぽくないと言いますか、研究室の延長線上だなと思います。
ソフトウェアの設計やプログラミングの会社は決まっているフレームに対して、よりよくするための肉付けをしている印象があるんですが、CASTはフレームから作っている印象。新しいものを調査したり作ったりしているのが、研究室っぽいなと感じています。
―中妻さんの教え子だった方も社員にいるなかで、CASTの社員になるのに抵抗はありませんでしたか?
なかったですね。リモートワークだから、あまり気にならないのかもしれません。それに妻を通して中妻さんや深山さんを知ったので、「中妻先生」というイメージが私にはなくて。「社長」であったり、一人の「人」としてフラットに仕事ができています。
CASTの製品を業界のスタンダードに
―今後、CASTの一員としてやってみたいことはありますか?
今、現行製品のモニタリングシステムの改善をする話が挙がっています。すでに構想はあるので、どういうアプローチで改善するかを考えながら調査をしたり、手を動かしたりする予定です。従来よりもシステムを導入しやすく、モニタリング情報も見やすくするので、より多くのお客様にCASTのモニタリングシステムを導入してもらうのが直近の目標です。
将来的には、CASTのシステムが業界のスタンダードになったらと思います。先日初めて工場に行って現場のお客様から話を伺ったのですが、業界内で多くの人が使っているツールがあるみたいなんです。CASTもゆくゆく「みんな使っていますよ」と言われるような製品を作れたらと思っています。
―今後、どのような人と働いてみたいですか?「こういう人がCASTに合いそう!」などあれば教えてください。
CASTは個人の裁量が自由なところが大きな魅力です。誰かにレールを敷いてもらうより、自分でレールを敷いたり作ったりしたい人には向いているのかなと思います。
またCASTの技術を使って、違ったアプローチ方法を考えていける人が増えると裾野が広がりそうです。せっかくの良い技術なので、活用方法から一緒に考えて作り込んでいけると、より仕事が楽しくなるのかなと思いました。
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取材・執筆:小溝朱里