見出し画像

二次性徴抑制剤(ホルモン・ブロッカー)は安全かつ可逆的であることが研究で明らかに

オーストラリアで行われた新たな研究によると、二次性徴抑制剤(「思春期抑制剤」「思春期ブロッカー」「ホルモン・ブロッカー」などとも呼ばれる)は安全かつ可逆的であることが明らかになりました。

サックス研究所の研究では、2019年から2023年までのより広範な研究セットと科学文献が調査されました。性別違和(性別不合)の治療の分野ではさらなる研究を行う必要があると述べていますが、既存のデータは「身体イメージ、性別違和、うつ病、不安、自殺リスク、生活の質、認知機能の領域全体で肯定的な結果」を示しているとのこと。

性別適合治療と子供の骨密度の潜在的な関連性についてさらなる研究を推奨していますが、治療が骨に悪影響を与えるという証拠は「依然として低い」としています。

研究所は、子どもに対するジェンダーケアの利点や欠点の特定の側面に関するデータが依然として不足していることも指摘しています。

「GAHT(性別適合ホルモン治療)後の精神衛生上の肯定的な結果を報告する研究は、中立的または否定的な結果を報告する研究を上回っているが、対象グループの参加率が一般的に低いこと、若者の代表が不十分であること、研究設計や実施が不十分であることなどにより、証拠には依然としてかなりの欠陥が残っている」と報告書は指摘しています。

この研究では、性別適合手術を受けた患者を含め、人生の後半における患者の「後悔レベル」は依然として低いことも判明しました。

反トランスジェンダーの勢力は、「子どもに対する二次性徴抑制剤は有害である」とする主張を展開していますが、最新の科学的な知見はそうした決めつけに対して冷静かつ適切な見識を提供しています。

参考となるウェブサイト

いいなと思ったら応援しよう!