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ドナルド・トランプ「子どもが学校で性別適合手術を受けて帰ってくる」と発言
「トランスジェンダーの問題は信じられない」と大統領選挙に共和党代表で立候補しているドナルド・トランプ氏はワシントンDCで2024年8月30日に開かれたマムズ・オブ・リバティの集会で同団体の共同創設者ティファニー・ジャスティス氏に語りました。
「考えてみてください。あなたの子どもが学校に行き、数日後に手術を受けて帰ってくるのです。学校があなたの子どもに何が起こるかを決めるのです」
当然、この主張はデタラメです。学校は一般的に、手術はおろか、親の同意なしに生徒に医療処置を提供しません。未成年者に関する健康上の決定権を持つのは、学校ではなく、親、保護者、医師です。
学校で子どもがトランスジェンダーであると自認した場合に親に通知するかどうかについては、州の方針によって異なります。生徒のプライバシーを優先し、教師に生徒の同意なしに親に通知しないよう助言する州もあります。親が児童虐待を行っている可能性もあるからです。他の州では、子どもが性自認の変化を表明した場合に学校が親に通知することを義務付けたり奨励したりする法律があります。しかし、これらの方針は、学校が医療を提供できるかどうかには関係ありません。
全米学校看護師協会会長のケイト・キングは、学校看護師がどのような医療を提供できるのかについて、「学校看護師は、学校での授業中の急性の突発的な怪我や病気のケアを提供します。これには、救急医療、州法または地区の方針に従った視力や聴力の検査などの健康診断、医療提供者の指示と関連する親/保護者の同意による慢性疾患の管理と治療が含まれます」と説明しました。「性別適合手術をすることは決してない」とも断言しました。
ブラウン大学ウォーレン・アルパート医学部の小児科教授ミシェル・フォーシエ博士も、小児医療には保護者または親の同意が必要だと述べ、「一部の公衆衛生分野、つまりHIV、性感染症、および一部の州における妊娠避妊の問題を除き、子どもとその親がジェンダーケアを受けるかどうかの決定権を持つ。子どもは学校で医療、ホルモン、手術を受けることはできない」と語りました。
性別適合手術が未成年者に提供されることは極めて稀です。未成年者に手術が行われる稀なケースでは、親の同意を得てゆっくりと慎重に行われるプロセスであり、「数日」で完了するようなものではないです。
参考となるウェブサイト