性別適合手術を受ける未成年者の大多数はシスジェンダーの子どもであることが研究で示される
アメリカの医療データの新たな研究によると、現代の保守派のプロパガンダとは対照的に、未成年者に対する性別適合手術は非常に稀で、ほとんどの場合、トランスジェンダーではなくシスジェンダーの若者に対して行われていることが明らかになりました。
JAMAに発表されたこの研究は、 2019年の米国の医療データを横断的に調べ、その年における性別適合手術（性別違和の診断の有無にかかわらず）の全体的な割合を調べました。手術を受けるインターセックスの人や、けがや病気など別の理由で手術を受けた人は除外しました。研究データベースから抽出されたデータには、保険を使って手術費用を支払った患者のみが含まれており、自費で支払った患者は含まれていません。
研究者らは、2019年に未成年者が性別適合手術を受けた約150件の事例を発見しました。しかし、そのうち146件（約97％）はシスジェンダーの男性の若者に行われた胸部縮小手術であり、女性化乳房（テストステロン優位の思春期にある人のほぼ半数に発症する可能性がある）などの症状に対する性別適合ケアに該当していました。12歳未満のトランスジェンダーまたはジェンダーダイバースな若者は性別適合手術を受けておらず、13〜17歳に行われたまれな手術もほぼ胸部関連の手術のみであったと研究者らは指摘しました。
これらの調査結果は、共和党が長年にわたり提出してきた反トランスジェンダー法案や論点に真っ向から反するものです。反トランスの勢力は、子どもたちがトランスジェンダーだと思いこまされ、性別適合手術が強要されていると主張し、これを「児童切除」であるとセンセーショナルに煽っていました。
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