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ゼミ生のキャラ立ちが面白い! 『継続捜査ゼミ』(今野敏)

警察小説といえば、何人か思い浮かびますが、今野敏先生もその一人と言って間違いないでしょう。

本作は、大学のゼミを舞台に、過去の未解決事件や大学生活での日常の謎を絡めながら物語が進行します。

ライトでポップなノリの警察小説です。今までになかったタイプなので、面白く読める作品でした。

しかし、最近は文庫化も早いですね。単行本はたしか2年前に出版されたばかりです。新聞の書評などでも話題になっていました。

本作では、ゼミの先生は元刑事、ゼミ生は5人。個性豊かなキャラの学生たちが登場します。

先日放送が終了した、高橋一生さん主演ドラマ「僕らは奇跡でできている」も大学が舞台でした。職業柄、大学が舞台だと、細かい設定の間違いや瑕疵にすぐ気づきます。

観ている人、読んでいる人はあまり気にならないし、気づかないかもしれませんが、「違うんだけどなー」なんて思いながら苦笑してしまいます。

そういった意味では警察小説も難しいところです。リアルとフィクションのバランスが重要になってきます。横山秀夫先生なんかは、新聞記者時代の経験が警察小説に活かされていると思います。


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