日本で米苔目を出しているお店はどのくらいあるのだろうか
昨年冬コミの新刊でも書いたのだが、私は台湾の料理の中でも「米苔目」という麵が好きで、しかも「料理としての米苔目」「スイーツとしての米苔目」のどちらも好みである。
昨年久々に台湾に行った時もちゃんと食べたのだが、米苔目は虱目魚(サバヒー)・釈迦頭と並んで、「日本で食べるのが難しい台湾の食べ物」3傑という認識である。
虱目魚は「ミルクフィッシュ」としてマレーシア産の冷凍物が近所のスーパーに置いてあったことがあるが、加工していない丸ごと冷凍という状態だったので、魚を捌ける人でないと厳しいだろうが、まあ何とかならないことはない。
釈迦頭はやはり丸ごと冷凍した状態で海外通販もあったりするので、一応なんとかなる部類に入ると思う。
これに対して、米苔目は取り寄せる手段がどうやっても見つからない。
実は「日本に持ってこられないか」と思って大潤發や家樂福でもいろいろ探してみたのである。結果、あることはあったのだが、冷蔵コーナーに他の生麵と並んで置いてあった。そこから最短でも7～8時間かけて日本の自宅まで持ち帰るわけで、要冷蔵の食品をそんな長い時間常温に置いたらどうなるかは考えるまでもなく、諦めざるを得なかった。というか、個人で日本に持ち込むのはかなり困難なのではないか?
なので、どこかで頑張って輸入して出している飲食店を探す以外に、日本で食べる方法が見つからないのである。
そんなわけで、米苔目を出しているお店をネットで探してみたが、いや～少ない。
念のため書いておくが、まだ行ったことがない店ばかりである。
台湾小皿料理 故宮（東京都渋谷区）
こちらはグランドメニューに堂々と出ているので、確実に「麺料理としての米苔目」が食べられるお店であることは間違いない。米苔目について「日本ではなかなか出会えません」「珍しい麺」と書いてあるくらいなので、稀少性を認識しているのも間違いないようである。
渋谷なら小田急線と井の頭線を乗り継げば行けるなぁ(と書いてあるが、すぐ行けるところに限ってなかなか行かないのは私の悪い癖である…)。
月和茶（東京都武蔵野市）
こちらはグランドメニューには出ていないのだが、時々ツイッターなどでこんな発信があったりする。
いま月和茶では温かい豆花に珍しいトッピングがのっています。写真を見て、えっ、麺？！と思わなかった貴方はかなりの台湾通。そう、米苔目（ミータイムー）です。お米でできた麺でもちろん食事としてもいただきますが、（特に南部では）かき氷や豆花にもトッピングします。
— 月和茶 (@YueHeCha) January 24, 2018
楽しい食感をぜひ😊 pic.twitter.com/elccb899tK
不定期ではあるが、「スイーツとしての米苔目」が楽しめるお店である。吉祥寺なら小田急線と井の頭線を乗り継げば行けるなぁ(と書いてあるが、すぐ行けるところに限って以下同文…)。
SOYS & DAYS(熊本県熊本市中央区)
こちらの店は以下の記事で発見した。
こちらも不定期ではあるが「麺料理としての米苔目」と「スイーツとしての米苔目」が楽しめるお店のようである。さすがに熊本は遠いな…。
少なくともGoogle検索した限りではこの3つしか見つからない。また増える可能性もあるかもしれないので、継続的に調べるしかないですな…。
ちなみに見つけた3店とも、「麺料理としての米苔目」「スイーツとしての米苔目」を同時には提供していない模様。なぜか台湾でも両方一度に出している店は少ないのだが、お店のコンセプト次第なのかもしれない。麺料理・スイーツのどちらも提供することで無駄がなくなりそうな気もしなくはないのだが(何故か外神田4丁目方面を見る)。
ちなみに、これだけ台湾以外で食べるのが難しい米苔目を、なんと機内食で出したことがある航空会社が存在するのですよ。タイガーエア台湾（台灣虎航）というLCCなのですが。
