Cassette brothers Show(通算294回)カセット紅白歌合戦2024
1号、2号:こんばんは、Cassette Brothers Showの時間です。
2号:さぁ、今年も「カセット紅白歌合戦」の時間がやってまいりました!
1号:いや~間に合いました。
2号:昨年の紅白はなんか追悼特集みたいになっちゃったし、今年は地味でもなんでもウチらの好きなのだけかけて語ってさ。
1号:いやいや、是非、みんなで聴こう(by宮治淳一)で。
2号:ではさっそくいってみよー
今日のプレイリスト
https://open.spotify.com/playlist/69KErglMDByo0QJRzhCbIZ
2号:今年のオープニングを飾るのはユーミン、もういっそThe ユーミンって感じで。ところでさ、「カセットブラザーズショー」で松任谷由実をかけるのは初めてじゃないかな? 君がユーミン嫌いだからな。
1号:そんなことは無いよ、ユーミン、サザン、達郎、まりやって、もうビートルズなんかと同じで、語る隙間がないっていうかさ、もう黙って聴いて心の中に仕舞っちゃうみたいな感じでしょう。今更ウチらがかけたりしないよ、山下達郎はサブスクもないし。
2号:そう、いつの間にかウチらの選曲の基準のひとつにサブスクにあるか? っていう壁が出来てしまった。
1号:だって、聴けなきゃしょうがないじゃん。俺ら、音楽の聴き始めの頃ってさ、マニアックなアーティストの作品なんてミュージックマガジンなんかの記事で読むだけで音を聴けたわけじゃなかったよな。で、記事が面白くて「聴いてみよう!」となって、レコード屋に行ってもマニアック過ぎたのか置いてなくてさ。
2号:よくよく読むと、そもそも日本盤がなかったりして。
1号:そうだよ、地方都市には輸入盤屋さんなんて無かったし。
2号:それで、話を曲に戻すと、ユーミンのアルバムで荒井時代を含めてどれがいちばん好きかって話になって、
1号:俺らお互い同時「紅雀」ってなったんだ。
2号:せ~の、“ベニスズメ”って、好みが一致したよね。でも、ユーミンのアルバムの中じゃ最も低セールスって言われていて…。
1号:ポップスだから、売れないと此処まで届かないっていうのは実際あるけどさ、でもいろんなアーティストが心血注いで作った作品、売れる売れないより、売ってるかどうかの方が大事で。そういう意味じゃ今のサブスクシステムはホントに良い時代になったと個人的には思うんだ。
2号:まだまだ聴けない作品も多いけど、少しずつでも。
1号:それで、2曲目は松任谷正隆の作品を。「夜の旅人」は絶対サブスクには上がらないだろうと思っていたのに、突然出てきてビックリするやら嬉しいやらで。
2号:君はこのアルバムをずっと好きだって言ってたよね。
1号:うん、すごく丁寧に作られていて素晴らしい作品。この「夜の旅人」と「紅雀」は一緒に聴いてみると、両方のアルバムをより楽しめると思いますよ。
2号:そういう聴き方か。
1号:オリジナル盤の発売時期も半年とずれていない、ほぼ同時期の制作だと思うんだ。参加ミュージシャンもほぼ同じだし。
2号:いや~、そういうわけで、今年のカセット紅白はこの2曲から。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0lP2ZcNBfb3Y5WQFVQaveh
https://open.spotify.com/intl-ja/track/1iOGViI6axwFrjM1lw553a
2号:さぁ、次は、って、こう来る?
1号:泰葉って、なんだかヘンテコな方に行っちゃったり、それが御病気によるものだったとわかったり、いろいろたいへんになっちゃったけど、曲も歌も素晴らしくてたまに聴きたくなるんだよ。人生何があるかわからないけれど作品は別物ってことも言っておきたいです。
2号:確かに、シンプルで良い歌だなぁ、ポプコンテイスト。
1号:この曲のオリジナル盤のレコードは、レコード針を落とす場所っていうかタイミングで、別の曲がかかるっていうなんか変なカラクリレコードだったんだよ。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0i5v12UNqfSoWBwaKQRkmb
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6pAN3bmRtuQ3f5ADR3tUFV
2号:早川義夫を聴きたかったのは僕のリクエストだけど、どうしてこの曲を? サルビアじゃないんだ。
1号:いやぁ、こちらは紅白タイトル繋がりで、水色のワンピースとセットで聴く流れで。
2号:はぁ~ (*´Д`)。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2xCJahhxt4oL7PTZyZy662
2号:これも私の選曲。YMOからの、テクノニューウェーブみたいの? ジャンル分けは良くわからないけど、ヒカシューとかプラスチックスとかも良く聴いたですよ。
1号:この頃って、私はヒカシューが好きだったな。パノラマパノラマとか。
2号:やっぱりテクノの影響なのか、歌詞が歌詞じゃなくなってるような、リズムを声に出してます、みたいな曲が多かった気がする。そんな中でもチャクラは “♪福の種ぇ~”のような、意味がありそうな無さそうな、細野晴臣の影響かな。
1号:このアルバムって、よく聴いてみるとなんか結構エロっぽい歌詞だったんだなって思ったですよ「福の種も」。
2号:そうか。
1号:「ちょっと痛いけどステキ」とかも。
2号:これはタイトルから、もうそんな感じかな。さて、お次は。
1号:タブレット純をお願いいたします。
2号:君は、またこういうのも好きなんだよな。
1号:どうしてこの人がNHK紅白に選ばれないのか、それが不思議だった。
2号:きっとNHKの出演が少ないんじゃないのかな。
1号:そうか、のど自慢とかに出まくって、来年は出てください。
2号:でも、ヒット曲が無いか…。
1号:いやぁ、今のNHK紅白じゃ別にヒット曲って関係ないような。
2号:そういう意味じゃ、カセット紅白の方が筋通ってる。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3iVtmVEZ6dA6XmQf7mrARR
1号:ここ何年かのNHK紅白って、どっかで必ずこの曲が流れていたような。
2号:それで、こっちでもかけるか?
1号:よくわかんないけど、“だれもが何となく知ってる” 曲ってどんどん少なくなってる気がするので、思い出しておこうかなと。
2号:で、この人たちは誰?
1号:だからよく知らない。なんかジャニーズっていう単語自体が放送禁止みたいになってる流れもどうかと思うんで。この曲は年末の商店街の有線から流れ出て来そうな気がしてさ、気がするだけですけど。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0UBWkGVqwsWESsVfdnXbut
2号:それで、次の曲だけど、何故かカセット大賞になったという。Spininng Plumsって初めて聴いたよ、実際。
1号:受賞の経緯とかはカセット大賞の方(https://note.com/cassettebrother/n/na5c0cad7fc58)を聴いていただくとして、そっちで言い切れなかったんだけど、最近の1ジャンルとしてさ、PC打ち込みみたいなカラオケトラックに団体で踊って歌うっていうのがあるじゃん、あれがちょっと苦手で。
2号:まぁ、それは好みだけど、ウチらはバンド好きだからねぇ。
1号:そんな時流の中でさ、このSpininng Plumsって、古来のバンドスタイルを貫いていて、それが良いなぁって、追っかけていきたいなぁとも思ったんだ。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3zlKdHvNIqyIbSgoV5Lah6
2号:それでは、毎年恒例の海外枠から2曲、今年はライ・クーダーさんとジョニ・ミッチェルさんにお越しいただきました。
1号:ライ・クーダーは、ちょっとひねってこちらから。
2号:とは言え、ライ・ケルテスクーダーからはカントリー系だけでなくて、いろんな世界の音楽を教えてもらったよね。
1号:そしてジョニ・ミッチェルは、無難なところに落ち着いた?
2号:無難っていうわけじゃぁないけどさ、ジョニ・ミッチェルは曲がありすぎて選べなかったっていうのが正直なところっす。
1号:確かにそうだよな。何から聴くか結局選べないという。ボブ・ディランもそういう傾向があるよな。
2号:ボブ・
ディランと言えばさ、買ってしまったのだよ、あれを。
1号:あれを?
1号:入手おめでとう! で、ぜんぶ聴けるのか?
2号:う~ん、死ぬまでに聴けるかな?
1号:でも、これは持ってることに意味があるな。
2号:そういうことっす。サブスクも否定はしないけど、こういう事は出来ないしね。
1号:文化財だな。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/5sbw5zIz9ck2pOEDXUR0QU
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6UkMcAA19lTdjs22jtB7o2
2号:さて、日本に戻りましょう。
1号:暮れになって、ついこの間こんな記事を目にしてさ。
『90年代に「再発見」された「日本の70年代フォーク」たち…曽我部恵一が明かす、その「特別な魅力」 https://gendai.media/articles/-/143646 』
2号:これは面白かった、なるほどと思いましたよ。学生の頃の感覚を思い出したな、でも私の周りじゃはっぴいえんどやムーンライダーズって誰も聴いていなかったけど。
1号:所謂フォークミュージックが日本で流通してもう50年以上経つわけだし、君のボブ・ディランみたいにしっかり文化財として音を残していってほしいな。
2号:久し振りにサニーデイ・サービスを聴きましょう。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2N65MZQvWhjXQaFFmJczkk
2号:「アンジェリーナさんぶんのいち」って、名前だけは聞いたことあるな、ラジオか?
1号:俺もやけに元気のいい娘だなぁって、で、実際のバンドはどうなのかって、気になって入手しました。
2号:演奏上手いな。
1号:上手いんだ、格好良い。ジャケットも良い!
2号:まだまだ日本も大丈夫だね。
1号:ほんと、そんな感じ。感想になってないな。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/5SmbhvOx9HQjxm5AUIDKiS
2号:さて、そろそろウチらの好きなやつを。
1号:何言ってんだよ、ぜんぶ好きで聴いてるじゃん。
2号:そうそう、そうなんだけど、やっぱりライダーズがいないとさ。
1号:今年はどうしてこの曲を?
2号:ここまで話してきて、なんとなく今年の紅白のテーマらしきものが見えてきた気がするんで、ムーンライダーズもクラウン時代の初期の方を持ってきたよ。
1号:赤いアルバムですな。
2号:白井良明前夜っていうのかな、この時代は、これはこれで素晴らしんだよ。
1号:アグネス・チャンのバックが成立出来たのは岡田徹と椎名和夫によるところは大きかったのかな。
2号:そして今日は、原田郁子に繋げましょう。
1号:う~ん、大晦日っぽいぞ!
2号:そういうの、俺ら以外にわかってくれるかな?
1号:大丈夫、今カセット大賞の(https://note.com/cassettebrother/n/na5c0cad7fc58)に“イイね”が2つも付いたよ。
2号:ホントだ、ありがとうございます。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2zfzRaDrlmU3K0SVdnwM8l
https://open.spotify.com/intl-ja/track/5pwNKKm5rN04L5boM59llf
2号:ウチらの好きなミュージシャンも来年は、70代中心になっちゃうよね。
1号:来年は「古希っいーポップ」っていうのをやってみたい、タイトルだけ決めました。
2号:はは、実際のコッキーポップ関係もぜひサブスク化を進めてほしいな。
1号:ほんと、ポプコンの特に予選あたりの楽曲を集めてなんとかしてほしいですよ。
2号:賛成、異議なし。
1号:ポプコンの予選の曲とか本選で賞からもれた曲にも、聴き続けたい名曲がたくさんあるんだよ。
2号:で、話はこっちに戻って、この曲の紹介を、上田正樹。
1号:この曲が入っているアルバム「AFTER MIDNIGHT」は、有山淳司やサウス・トゥ・サウスから数えて8枚目のアルバムで、1987年発表。「悲しい色やね」も収録されている大ヒット作。この「ピュアマインド」は、須藤薫が参加した、とても暖かい仕上りなっていて、大好きな曲です。
2号:しっかり解説していただきました、いってみよー。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6LBeZhKHgC18eyQuB7JVcr
2号:さて、お楽しみいただきましたカセット紅白歌合戦もそろそろお開き、オオトリの時間となりました。
1号:今年はチャランポランタン、そしてオオトリは毎年俺らの年末ソング、上田現のワダツミの木で。
2号:チャランポランタンも、もう大御所だね。
1号:ムーンライダーズやSwinging Boppersみたいに長く活動していただきたい。
2号:姉妹だから解散はないかな。
1号:では、新作の「紆余曲折集」からこの曲を。
2号:こういうチャランポランタンが好きだな、やっぱり、スーダラ節以来の。
1号:で、バックのバンドもやたら上手いんだよ。特にドラムがすごい、素晴らしい。
2号:ウチらは、この曲の歌詞みたいなことは言わないよ。ただ聴いて拍手するだけ。ついでにビール飲むだけ。
1号:それでいいのだ。
2号:そして一転、上田現の世界でリスナーとしての一年を締めよう、いってみよー!
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3FJ3bSuomaouu81J6u0tNZ
https://open.spotify.com/intl-ja/track/614zbP1LeYoWeSqFPa5ryO
2号:長らくのご清聴ありがとうございました!
1号:どうぞよいお年をお迎えください。
1号・2号:では、また来年!