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2019.11.3 スペイン滞在記〜備忘録〜

※獲物の写真があります。苦手な方はご注意ください。

狩猟大会見学のためコルドバのフエンテ・オベフナへ。

朝7:30に受付会場に行くと、たくさんのテーブルが。
朝食をここでとり、その後抽選会を経て猟場へ移動するそうな。

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今回の狩猟は集団での待ち伏せ猟。
待ち伏せ場所を抽選で決める。
今大会の猟場はかなりの規模のようでおよそ2000ヘクタールで待ち伏せスポットは100カ所もあるらしくこんなスケールでやる猟はこの地ならではではないでしょうか。
ターゲットはシカとイノシシで猟場に何十頭もの犬を離し、ターゲットをハンターの方に追い散らす。

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幼い男の子女の子からモデルのようなキレイな女性、お爺さんまで正に老若男女入り乱れた参加者たち。
日本で薪狩りやってる人からすると信じられない人数でしょう・・。

スペインでは日本と同様に銃所持の許可と狩猟のライセンス取得は別々の管轄となっており、それぞれ試験をパスし所定の手続きを行なっていくそうで16歳から認められているそう。

狩猟を行うには土地のオーナーから狩猟許可をお金を払うなどして取得し行う。
その土地で狩猟を行うのは基本的にワンシーズン(10/25〜2/15)に一度のみで、土地のオーナーの意向によってそれ以降は3年後だったり毎シーズンに猟場とするそうで、3年ほども寝かせた猟場への入猟は、大型の個体が多くいる事が見込まれることもあり、比較的高い料金になるそうです。

作物のように獲り過ぎず大きく育ってから狩り獲ってもらい、メスの捕獲はNGとするオーナーもいるそう。

猟場への移動は10時過ぎくらいから始まり、11時くらいから開始となった。
天候はまれに小雨でかなりの強風。
体感温度は結構寒く、持ってきた上着をフル導入。

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見渡す限りだいたいフィールドでよく見るとポツポツ待伏せしている人が見える・・。

14時を回ったところで終猟。
近くの会場へ戻り昼食を取る。
16時頃から捕獲された獲物が並べられ始めた。
今回は全部で40頭ほどの獲物が捕獲されたようでした。
並べられた獲物はほとんどが内臓もそのままで、気温も高くなっていたこともあり、食肉としてはだいぶ悪くなっているのではと感じました。
早くて10時過ぎくらいに捕獲されたとしたらそれから6時間は経っていることになります。
今回捕獲された肉も獣医師が確認したのち、問題ないとされたものは処理場に持ち込まれるとのこと。

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こうしてみると日本での狩猟行為はかなり恵まれていると思います。
シーズン前に申請を行い、狩猟税(数千〜16000円程)を収めるだけでいつでも(割と)どこでも好きな時に行けるというのはとても魅力的なことだと思います。
日本は狩猟大国と言っても過言では無いのかなとも思いました。

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