2023年秋・勢いまかせの弾丸ひとり旅~九州ほぼ最北端から最南端まで・ちょっと誤算編~
前回までのあらすじ:張り切りすぎてほぼ完徹の勢いで出発したが、日の出とともに睡魔という刺客がやってきたでござる
・初日/AM8時過ぎ
ローソンでも30分くらい寝ていたように感じる。気が付いたら8:17だった記憶がある。県庁の南駐車場が8:30から開くのでそのくらいに着いていようと思っていたが、さすがに睡眠時間を考えたら無謀だった。まあ無理して何かあっても嫌すぎるので、疲れたり眠くなったりしたらすぐに休憩しようと思っている旅である。ここがソロドライブ旅のいいところ、連れを気遣う必要もなければ、何か予約の時間があって間に合わせないといけないわけでもない。もちろん誰かと予定を組んで回る旅もいいものだけど、今回は好きなだけ走ってやるぜヒャッハー。
最近コーヒーは気持ち悪くなることもあるので、炭酸水を買って改めて3号線へ。植木ICにはすぐに入れる距離だけど、高速を使っても県庁までは微妙(北熊本SAのETCゲートだと数キロしか変わらないし、熊本ICは街の中枢部からちょっと距離があってどうせ通勤渋滞にモロに突っ込む)だと考えて、そのまま3号線を進む。
道の駅すいかの里植木は私の推し駅だったりするので、お近くに来たらぜひ寄ってみてね!お野菜が結構お安くて、特産のすいか関係の怪しいお菓子がいろいろあったりするよ!
対向車線のほうが詰まってるなあ……などと思いながら走っていたら、右手のコンビニか何かから、突然突っ込んできた軽自動車にめっちゃすごい割り込みをされて急ブレーキ。いや確かにそっち側は横断歩道を空けて停まってる車の前を通るくらいの幅はあったけど、こっちは普通に流れてたやん!?もうちょっと次の車(私)との距離読んでくれてもいいやん!?いや待てう〇こしてたら遅刻しそうだったのかもしれない。許そう。しばらくう〇こ軽の後ろを、距離を空けすぎず詰めすぎずを心掛けながら走った。
そのうち熊本市街地に入り、片側2~3車線になる。交差点ごとに右折レーンがある印象なのでそこまで詰まっている感じではないけど、土地勘もない分やはり緊張したりどこまで流れに乗ればいいのか悩んだり。
3キロほど先で左折、とナビが示していたので、左車線に入りたいがなかなか隙間ができないので困った。混雑時はウインカーを上げておきさえすれば突っ込んだ者勝ちのような気もしないではないけれど、性格的に変なところで弱気なので、さっきの自分みたいに後ろの車から「テメエどこ見てやがる!?」と思われるような車線変更ができなくて、それなりのスピードで流れ続ける車線になかなか入りきれない。
やっと、信号のタイミングで空いた!と思った隙に最左車線に入ったものの……そこには思いがけない罠が待ち構えていた……。
「バス専用右折レーン・普通車は第二車線へ」
え。……え?なにそれ一番左から右折???えちょっと待って意味が分からんのだが。
いやそういえば確か何かの旅行動画で見た気がする。路面電車も走っている熊本市内、大きなバスが右折後すぐにバス停に停まるには右側車線から大曲りするのが理にはかなっている……ってまさかこんなとこで出くわすとは思わんやん???
しかし一つ右はすでにぎっちり車で詰まっており、しかたなく適当な路地道に左折することに。ここから右に行って、もともと左折で入りたかった大通りに合流したい。合流させてくれ。頼む。
いろんな方向から流れてくる歩行者や建物そばに停まっている車の多さに気を張ったものの、大通り手前の一時停止からスムーズに本線に復帰。ふう。助かった。
そこから先は混雑も緩和されていた印象で、無事熊本県庁へ到着。銀杏のプロムナードをぱっと見た時の感想は「あ、やっぱ少し時期が遅かったな」だった。
・初日/AM9:10ごろ
県庁の南駐車場は、2時間までなら無料で停めさせてもらえる。開庁直後って人の多い予想はしてたけど、駐車場はガラガラだった。意外。
出るときはめっちゃ寒かったけど、天気もいいし動いてたら熱くなりそうだったのでジャケットは置いていく。
正面に広がる並木は、全体的に色味がいまいち……隙間が目立つ「枯れた」印象の枝、かと思えば緑の割合が多い枝もあり、落ち葉はふんわり積もっているわけではなく踏み固められてアスファルトに張り付いていて、いつか見たときほどの感動は残念ながらなかった。まあ今年は暖かい日が続いたせいで、色づきはいまいちだったのかもしれない。
そして以前はなかった、かの有名な麦わらのヤツの銅像がででんと鎮座している!これはファンの人は喜ぶよね!街灯のバナーも一味のイラストで彩られていた。通行する人の数もほとんどないくらいだったけど、立ち止まって写真を撮っている人も何組かいた。
とりあえずりすちゃんたちを綺麗な枝に向けながら、記念撮影を試みる。……ううん、なかなか決まった角度が撮れない。首輪代わりの飾りヘアゴムに新品を用意してつけてもらっていたけど、思いのほか作りがちゃちくてゆるゆるになってしまっていたので、思い切って外す。ごめんねだいちゃんりっかちゃん。マッパでも可愛いよ。
ベンチに二人を乗せて撮っていた時、ちょうどひとひらの落ち葉がベンチの上に落ちてきた。ちょっと位置を変えて、一緒に画角に入れてみたらなかなかいい1枚になった。
前に来たときは、県庁に正対して右手の奥にも銀杏が何本もあり、そっちもきれいに黄色くなっていたけど、今回はまだほぼ緑だったのでわざわざそっちまでは行かなかった。そんなこんなで滞在時間は20分ほど、現時刻は約9:40。
一度車に戻り、今後のことを少し考える。少し時間を潰したり、10時から営業している店舗に向かったりして、桂花ラーメン(虎牙道とコラボした店)を食べるのもいいなあと思いはしたけど、できるだけ南下を早めにしておきたいという思いもあり。夜に鹿児島市内に着くのも悪くはないけど、せっかくだから街中を散策できるくらいの時間に入っておきたいとも思う。明日の朝市内観光の時間を取ってもいいけど、指宿か佐多岬に行きたい気持ちもあり……うむむ。
とりあえず、桂花ラーメンは食べようと思えば何とでもなるので、今回はひたすら距離を稼ぐことに決めた。
57号線方面から3号線に合流できるように進行。車線も多くて走りやすい道。やっぱり熊本も、地元に比べて街が明るくてきれいに見える気がする。貫とか下曽根あたりの10号線バイパスがもうちょいあか抜けた感じかも。知らんけど。
左折で3号線に復帰。……あ、井手ちゃんぽんのお店がある交差点だった。井手ちゃんぽんをランチにするのもありだなあ。もう通り過ぎちゃったけど。
……そう、この時私は自分の決定力のなさや3号線南側にこの後大きな市街地が少ないことを忘れ、すっかり余裕をぶっこいていたのである。
しばらくは両側にお店が立ち並ぶエリアが続き、緑川(ミドリカワ!)を越えると、右手に九州新幹線の車両基地がある。多分。在来線特急が停まっているのは見たことないから多分。今調べたら最寄駅は富合駅というらしい。今日はちらっとだけど話題の新幹線かもめや、たぶんさくらじゃないかな?と思う車両が見えた。満足。
宇土で3号線は直進ではなく左折になる。角のところにかっぱ寿司やらマックやらケーズデンキやらブックオフやらが集まったショッピングセンター的な場所がある。そこを過ぎると急に景色は田舎感を醸し出すようになり……もとい、松橋バイパスという快走路になる。
ここをしばらく進むと、道の駅うきや松橋ICに至る。そのまま天草にも行ける場所であるものの、今回は天草に寄るのはさすがに無謀。道の駅うきもいいところでよくセーブポイントにしているが、この時は特に休憩の必要がなかったり数週間前に寄ったばかりだったのでスルーとした。
すぐにバイパスが終了し、片側一車線の区間となる。ここから当面は、特に印象的な区画ではなく……いや実際に走っていたら面白いんだけど、郊外の広い道、という感じの道が続く。何気に明るいうちに、かつ南に向かって走るのは初めてであるので、以前に夜道を北上した時の記憶と合わせて「あっなんか見た覚えあるなここ!」という感覚を楽しんでいた。そろそろ時間も11時に近づいているし、何か食べてもいいなあ……と思いながら物色するも、コンビニはちょいちょいあるものの、飲食店は数自体が少ない&11時開店が多いのかまだ開店前&そもそも「定休日」の看板が出ている状況。そうだった。平日旅行の悲しいところの一つに、定休日率が侮れないという点もあったんだった。
まあまだマックパワーが残っていてお腹がそう空いているわけでもないし、この先まだ長いんだから何かしらお店に出会えるでしょ!熊本だからちょこちょこヒライもあるし、いよいよ困ったらヒライにお世話になろう!そんなノリで、M字で有名な某総司令の苗字と同じ氷川というエリアに入る。やばいシジマっちゃう。
・初日/11時ごろ
熊本県第二の都市(多分)・八代の勢力圏内に到達。この辺でもまっすぐ行くと八代市街、3号線は左折という分岐に出る。ちょっと考えたけど、3号線沿いでもお店はあろう!と判断し、左折。しかし当てが外れ、うまくいい昼飯ポイントに出会えない。しかし海からもそう遠くないのに、山間部が増えてきて、まったり走れていい道である。
もう少し先に、日奈久温泉という場所があり、以前に夜通った時にレトロな建物に灯る明かりがとってもきれいだったのを覚えている。ちょっと立ち寄ってみようかな、と思いはしたものの、うまく駐車場を発見できなくてスルーとなった。いつか泊まってみるのも悪くないかもなあ。
山道と長いトンネルを越えて、道の駅たのうらにて休憩。何ならご飯を……と思って食堂を覗いてみたけど、地元の名物的なメニューが「太刀魚」だった。なのでやめた。
顰蹙を買うのは承知の上で、私はかなり「雰囲気で嫌い」な食べ物が多い。アレルギーではないし、嫌いなものの中でも軟骨や魚卵や内臓系みたいに「食感・匂い・口どけが苦手」という明確な理由があるものは許してほしいと思うけど、例えば太刀魚だけじゃなく秋刀魚、鯵の特に塩焼きなんかは「社会人として出されたら文句を言わずに平らげるけど、選択肢として現れたら避ける」レベルの嫌いさと言ったら何となく感覚としてはご理解いただけるだろうか。まあ偏食だよね。理由としては「子供のころ無理やり食べさせられた」「母の焼き魚が絶妙に不味い」あたりの苦手意識がまだ濃く残っているためだと自分としては考えている。何なら秋刀魚は缶詰なら大好物だった。今や高級品だからしばらく食べていないけど。
売店でおいしそうだったサラダ巻きと卵焼きを買って、昼ご飯の保険にしておく。この先に行くと水俣、海がきれいなエリアになったはず。たしか道の駅もまたあったし、味千ラーメンなんかもあったからそこで食べてもいいかも。そうしてまた3号線に足を踏み入れるのであった。
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