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奥田民生「59-60」ひとり股旅スペシャル
ソロシングル曲「愛のために」から30年。
ひと口に30年と言っても簡単ではない道のりだったことでしょう。
多分。
きっと。
10月26~27日に両国の国技館開催の奥田民生(以下OT)ソロデビュー30周年記念ライヴ「59-60」。
僕はこれの初日、「ひとり股旅スペシャル」を観て参りました。
先ずはOT30周年おめでとうございますの気持ちとともに。
言うても僕はOTがソロデビューする以前…ユニコーン時代からずっ好きだったもんで、「あ、まだ30年?」的な気持ちも無きにしも非ず…でも改めて振り返ると「え?「OTRL」発売から14年も経つの? 」とか「 え?広島球場から20年も経つの?」とか…はたまた「え?もう26年もさすらってるの?」という驚きでいっぱいです。
そりゃあ「私はオジさんになった」というものだ。なわきゃーない。
それはともかく…。
ひとり股旅といえばOTの弾き語りで構成されるライヴ形式の総称ですが、今回はちょっとばかり様相が違いまして…。
しょっぱなからいきなり、神様の格好で現れたOTと、農夫の格好で現れたゲストの浜崎貴司氏。
あれ?
これってもしかして…。
大方の予想通り、1曲目はなんとどぶろっくの「大きなイチモツ」。
しかも途中からご本人さん登場!!
先行き不安楽しみしかない!!
オープニングアクトを終え、OTがお着替えに入っている間はどぶろっくが間を埋め、ようやくここから本当のひとり股旅。
自身の曲を数曲披露してからの、「今日はゲストが来てくれています」と言って呼び込んだのは寺岡呼人。
出た! !寺田!!
あれ?でもなんかこれ既視感あるな…まあいいか。
毎度おなじみの「寺田のテーマ」と、ソロデビュー前のユニコーン時代にソロで出したシングル「休日」のカップリング曲「健康」。
寺岡氏のベースがとてもかっこよかったデス。
そして、「今日はゲストが来てくれています」と言って次に呼び込んだのはトータス松本。
うん、やっぱこれ既視感ある。
そう、2018年の9月に行なわれた「カンタンヒキガタビレ」だわ。
まあいいか。
トータス氏、最近は髪の毛を伸ばしてて、今回はちょんまげのように束ねておりました。
会場が国技館だけに…力士スタイル?
OTからは、また変な父親役をやるのかとつっこまれてました。
トータス氏との「いい女」を演奏後、「今日はゲストが来てくれています」(3回目!!)と言って呼び込んだのは、我らがせっちゃんこと斉藤和義氏。
ここではOTがドラムを叩き、せっちゃんが自身のシグネチャーモデルのギブソンKS-330を持って「ずっと好きだった」を演奏。
この状態もなんか既視感あるなぁ…まあいいか。
そして「今日はゲストが」と言って呼び込んだのはオープニングアクトで登場した浜崎貴司氏。
「一回出ちゃってるから味が無い」とか何とか云いつつ、二人で井上陽水奥田民生の名曲「ありがとう」を披露しました。
あれ?そこは「幸せであるように」なんじゃないの?良いの?浜ちゃん…と思ってたら、ステージを降りる際にまさにその「幸せであるように」を歌いながら去っていきました。
そしてここでハプニング。
またもや「今日はゲストが来てくれています」と言って、次のゲストである吉井和哉氏を呼び込もうとしたOT。
ところがこれ、OTが勘違いして、自身の曲を3曲やる予定だったブロックで吉井氏を呼び込んじゃったんです。
吉井氏、出てはきたけど(イイ人!!)、すぐ引っ込んで、何事もなかったかのようにOTの曲を3曲披露。
「これDVDとかになったら編集されるから」と言ってしれっとしてましたw
改めて吉井氏との「ラブラブショー」から、さらにどぶろっくを再度呼び込み、4人で「もしかしてだけど」を演奏しました。
何見せられてるの?とかなんとか 思いつつ…。
本編最後はもちろん「さすらい」。
やはりこの曲はこれからもずっと歌い継がれていくべき名曲だなぁ…と、心から思いました。
アンコールの呼び込み時間に突入するや、ステージ上が慌ただしく転換を始めました。
ドラムあり、ベースアンプあり、アコギ数本あり…なるほど全員呼び込む気だな…と。
予想通り、吉井氏以外の全員がステージに…あれ?なんか一人おかしなのがいるぞ?
その正体は、YO-KINGに変装したどぶろっく・森氏。
仕事があって来られなかったYO-KINGの代わりにYO-KINGスタイルのコスプレでステージに上がりました。
OTから「YO-KINGに似てるけど桜井にも似てる」と言われてました。
このカーリングシトーンズマイナス1プラス2で演奏されたのは、もちろんカーリングシトーンズの「俺たちのトラベリン」と「ソラーレ」。
そして、吉井氏を再び(三度?)呼び込んで、全員で「イージュー★ライダー」を歌って大団円でした。
ゲストの人数で言うと50歳記念ライヴ「となりのベートーベン」ほどではなかったけど、それでもこれだけのメンバーが一堂に会するという、OTの人徳のなせる業ですね。
酩酊状態でステージに上がって怒られたこともありましたけど、やはり愛されてます奥田民生。
ちょっと気になったのは、OT曰く「一人でやってきたけど、本当は一人があんまり好きじゃない」とかなんとか言ってましたよ。
この分だと暫くは、完全に一人の「ひとり股旅」はやらなくなるのかな?
フェスとかでしかやらなくなるのかも?
う~ん、寂しいですなぁそれは。
またいつか、マツダスタジアムでも、武道館でも、はたまた厳島神社や国技館のように、思いもよらない場所でやって欲しいなぁ…と思ったり思わなかったり…。
何はともあれソロデビュー30周年おめでとうございました。
27日のGOZメンバーによるバンドスタイルライヴも楽しみデス。
…行けないけど。
WOWOWで観ます。
或いはDVDで。