共感とリアリティ
毎週楽しみに見ていたドラマ「団地のふたり」がとうとう終わってしまいました。
55歳、独身、団地住まい、高齢化に伴う介護の云々…ちょうど僕と相通ずる部分が多くて、しかも主演のお二人…小林聡美さんと小泉今日子さんの、演技なのかアドリブなのかもよくわからなくなるような自然の振る舞いがとても楽しく、毎週夢中になって観ておりました。
もともとは小説原作らしいですが、昨今よく耳にする「原作レイプ」というのもこの作品には無く(…かどうかはちゃんと調べたわけではないですけど)、ほのぼのムードが共感を呼んで大いに話題となっていたようですね。
そのヒットの理由が「共感」と「リアリティ」だと、どこかのネット記事で読みました。
確かに。
男性である僕でさえシンパシーを感じるんですから、同年代の女性にしてみたらひざ打ちまくりでご覧になってた方も多かったのではないでしょうか?
同時代を生きたものだからこそ感じる「共感」と「リアリティ」は、この「団地のふたり」ともう一つ、NetFlixの「極悪女王」にも感じることがありました。
内容としては全く違うこの二つの作品ですが、「共感」と「リアリティ」はどちらにも通じるテーマだと思います。
「あー、そうそう、これこれ!」
「あったねー、そんなこと」
「ああー、そういえばそうだったなぁ」
…という感情は、頭の中の思い出連合の1軍からは退いていたエピソードを引っ張り出してきてくれて、ともすればその頃の自分に気持ちだけでも舞い戻るような感覚。
あ、こういうの、好きな歌にもあるな、そういえば。
昔大好きで聴いてた歌で、最近は1軍から退いてたけど、iPhoneのシャッフル機能でふと流れた時に、その時代のことまで思い出す現象。
アレに似てる。
似てる気がする。
アレの名前、何て言うのかな?
知らんがな。
或いはもしかしたら「団地のふたり」も「極悪女王」も、時がたてば忘れてしまうのでしょうけど、ふとした時に蘇ってきて、思い出連合に突然返り咲くことがあるやもしれません。
まだそれはずっと先の事だと思うけど。
もしかしたら思い出す事もなく虹の橋を渡るかもしれないけど。
ちょっと待って。
虹の橋を渡るのは飼ってたペットの事を云う時なんですって。
上手い表現だと思ったけど、失言でした。
西田敏行さんのご冥福をお祈りいたします。
何の話でしたっけ?
ああそうか、「団地のふたり」でした。
こちらの作品、原作小説が文庫になってるようなので、機会があったら読んでみようと思います。
僕、文字しかない本はとても苦手なんですけども、この作品に関しては、主役のお二人…なっちゃんとノエチのキャラ設定がとても気になりますゆえ、読んでみようかな…と。
続編もあるでよ。