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センバツ 倉敷工vs和歌山東 見どころ

大会1日目 第2試合

倉敷工  vs  和歌山東

タイプの違う公立校対決!


右サイドハンドのエース麻田と3枚のサウスポーを要する和歌山東がチーム打率.389の倉敷工の強力打線をどう抑えるかがメインテーマ

チーム打率.298の和歌山東の特徴は1試合平均3個の盗塁を絡めた機動力が武器。対する倉敷工は1試合平均9.3点を記録した強打が自慢。公立校同士でありながら対照的と言える。

和歌山東打線は長打は少ないものの非常に粘り強く、機動力を駆使して泥臭く1点ずつ積み重ねる印象だ。近畿大会の京都国際戦で好投手森下・平野を相手にコンパクトなスイングを徹底し、1死3塁からの叩きつけるバッティングで接戦を勝ちきったのは同校の真骨頂と言えるだろう。

倉敷工は昨年から主力選手だった福島、日向が打線の中心。中でも日向は本塁打数こそ少ないもののロングティーで木製バットでもグラウンドの柵を越え、駐車場まで運ぶというスラッガー。チームのテーマは「攻めて攻めて攻めたぎる野球」。一方で1試合平均2.7個の犠打を記録しており堅実な一面もうかがえる。

両校の打線と対峙する投手陣も対照的だ。

和歌山東のエースは右サイドハンドの麻田。決して球威のあるタイプではないが右打者のインコースにツーシーム、アウトコースにスライダーを丁寧に投げ分ける。リリーフでは田村、石野、山田の技巧派サウスポートリオが控える。

倉敷工は右の本格派、エース高山が大黒柱。182cmの長身から140キロに迫る速球と外角へのスライダーが武器だ。防御率も1.88と安定している。初戦の先発は高山で間違いないと思うが、冬の間にリリーフ陣が成長したと高田監督は自信を見せている。

秋の戦いを参考にすると、得点が入る展開に持ち込めたら倉敷工が優位、ロースコアに持ち込めたら和歌山東が優位、という展望となる。

ただ1点気になるのは、倉敷工が岡山県の意向で県内の練習試合が出来なかったと言われている点。実戦不足からくる試合勘への影響がどう出るか、ここもキーポイントとなる。

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