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週1回だけつくる必要十分離乳食(中期~完了期)

離乳食づくり、大変。
そのうち粉ミルク(母乳)という最強の栄養源を手放して、離乳食ですべて賄わなければならないらしいが、そんなこと可能なのか?という不安。その上、そのへんの育児本には、バリエーションを持たせようって毎日毎食違うレシピを食べさせるようなモデルが示されていたりもする。
いやいやいや、そんなに頑張らんでもよくない??栄養がしっかりとれればよくない?こんな色々作ってるのって、日本ぐらいでしょ、どうせ、知らんけど。

というマインドでたどり着いた離乳食レシピをここに残します。
方向性としてはこんな感じです。

  • 週1回一気に作って冷凍、食べさせるときは解凍して適宜調合するだけ

  • とりあえずこれだけ作っておけば栄養上は問題なし

  • ただしバリエーションは持たせられないのでベビーフード等でカバー

  • 余裕があったら、作りたい・食べさせたいと思った離乳食を別途作る

実際のレシピや普段の献立例を紹介していきます。


万能野菜ストック

1つの鍋で以下の3つを一気に作って冷凍保存します。

  1. 野菜ミックス

  2. 蒸かし芋orかぼちゃ

  3. 野菜スティック

ついでに、大人用の野菜スープが数人前できます。
夕飯の副菜一品作らなくて良くなるのでお得。

調理器具等

  • デカめの鍋
    うちはストウブ22cm。バーミキュラとかル・クルーゼとか、無水調理できる鍋が望ましい。が、おそらく無水調理鍋じゃなくても、焦げ付かないように最初に入れる水の量を増やすか、途中で足すかすれば問題ないと思われる。

  • フリージングトレー
    なんでもいい。うちで使っているのは下記の25mlのもの。月齢(食べる量)に合わせてチョイス。

  • だしパック
    100均で売ってる。芋とか野菜スティックが野菜ミックスに混じらないように入れる。

具材(野菜ミックス)※一例

  • 玉ねぎ中1個

  • キャベツ1/4 or 白菜1/8

  • にんじん1本

  • 大根1/4

  • えのき1/2(※後期以降)

  • ブロッコリー1/2

水分量の多い玉ねぎとキャベツ・白菜あたりはマストかなぁと思うが、基本なんでもよい(アク抜きがいるほうれん草等はNG)。こんなにたくさんの種類を入れなくてもいい。スーパーで安く売ってる野菜を、月齢に合わせて適当にぶち込んでいけ。
野菜の構成を変えればわりと雰囲気が変わるので、バリエーションがつけられると言っていい。

具材(蒸かし芋orかぼちゃ)

  • さつまいも(皮をむいて水にさらしたもの)

  • じゃがいも(皮をむいて水にさらしたもの)

  • かぼちゃ(そのまま)

ほくほく系野菜。野菜ミックスに入れると原型がなくなるので、鍋の一番上に配置して蒸かす。最初はだしパックに入れていたが、最近はデカめに切ってそのまま置いちゃうことが多い(特にかぼちゃ。皮を下にしとけば崩れない)

具材(野菜スティック)

  • にんじん

にんじんしか作ったことないけど、大根とかさつまいもとかで作ってもよいのかもしれない。スティック状に切って、どっか行かないようにだしパックに入れる。

手順

このレシピの肝は、茹でるのではなく、どちらかというと蒸すに近い形で調理するということだと思っている。入れる水を最小限にすることによって、野菜のうまみと栄養をぎゅっと閉じ込めたい。

  1. 野菜を切る。
    子供が食べられる大きさに切るのは火を通した後なので、この段階ではざっくりでよい。(この段階で細かく刻んでもいいのかもしれないが、細かくすると火を通す過程で栄養やうまみが逃げていく"気がする"ので、後で切ることにしている)
    玉ねぎは1cm幅のくし形切り、キャベツ・白菜はざく切り、にんじんは5mm幅のいちょう切り、といった感じ。

  2. 野菜を鍋に入れる。
    野菜ミックス用の野菜を水分量が多そうなものから順に、鍋に入れていく。初手は玉ねぎ安定。かさは減るのでパンパンに入れていい。
    野菜ミックス用の野菜を入れ終えたら、一番上に芋orかぼちゃと、野菜スティックの入っただしパックを設置

  3. 水を100mlくらい入れて蓋をし、中火で火にかける。

  4. 沸騰したら(ストウブの場合、隙間から白い蒸気が出たら)、弱火にして10~15分火にかける。

  5. 火を止めて、野菜スティックを取り出す。1食分ずつラップに包んでジッパー付きの袋に入れ、冷凍。

  6. 野菜ミックスの天地を返し、弱火で火にかけた時間と同じくらい放置し、余熱で火を通す。(混ぜるとき芋orかぼちゃは一旦取り出して、混ぜたら戻す。)

  7. ある程度放置したら芋orかぼちゃを取り出し(かぼちゃはこの段階で包丁で皮を取り除く)、ボウルに入れてフォークなどでつぶす。適宜鍋底にたまった汁で伸ばし、フリージングトレーに入れて冷凍する。

  8. 野菜ミックス用の野菜をまな板に出して、子が食べられる程度に月齢に合わせて包丁で刻み、フリージングトレーに入れて冷凍する。(鍋底にたまった汁も少し足すとよい)
    中期ならフードプロセッサーやブレンダーで刻んでもOK。

手順2の後(野菜を鍋に入れ終わった後の様子)

できあがったらぜひ自分でも食べてみてほしい。野菜のうまみがぎゅっとつまっていて、味付けの必要がないほどにおいしいはず。
おそらく、離乳食としてストックしておくには多すぎる量ができるので、離乳食用を詰め終わったら、残りは水で伸ばしてコンソメや塩胡椒で調味し、大人用のスープにしちゃいましょう。

芋・かぼちゃは、余裕があれば豆腐・片栗粉と混ぜ、焼いておやきにすると、手づかみ食べの練習ができるメニューになるので、もし余裕があれば。
(こういうやつ↓)

ちなみに、私はにんじん・大根・さつまいもの皮とか、全然食べられるのに捨てるのが嫌なので、離乳食に混入しないようにだしパックに入れて蒸して、離乳食を詰め終わった後に大人スープに入れてます。かぼちゃの皮も。栄養満点だし普通にうまいです。ただ、だしパックに詰めるのそこそこ面倒なのでお好みで。

タンパク源ストック

肉・魚の類をレンジなどで調理して1食分ずつ(15g~20g)冷凍します。
万能野菜ストックと組み合わせて食べさせます。

パサつかせないレンジ調理

何も考えずやるとパサつきがちな下記のような食材に対して行います。だいたいなんでもいけるはず。

  • ひき肉(鶏むね・豚赤身・牛豚合挽)

  • 鶏ささみ

手順

  1. (ひき肉以外)そぎ切りにする

  2. 耐熱容器に具材を入れ、100gあたり片栗粉小さじ1、水大さじ2を加えて混ぜる。

  3. 600wのレンジで1分チン、混ぜる。

  4. 600wのレンジで30秒チン、混ぜる。火が通り切るまで繰り返す。チン時間は雰囲気。

  5. (ひき肉以外)フォーク等でほぐす

  6. 15~20gずつフリージングトレーに入れて冷凍する。

その他わりと処理が楽なたんぱく源

  • ツナ缶(食塩・オイル無添加)
    缶汁を捨ててフォークで適度にほぐして冷凍

  • しらす
    熱湯をかけるか1分くらい茹でて塩抜きして冷凍

  • 鯖の水煮缶(食塩不使用)
    一応骨を取り除いてフォークで適度にほぐして冷凍


上記を使った主なレシピ

作った万能野菜ストックとタンパク源ストックを組み合わせて、どうにかバリエーションを出していきます。組み合わせ例を紹介します。

①野菜スープ

野菜ミックスに少し水を少し足してチン。
濃厚なので水で伸ばしても全然問題ない。
お好みで、塩・味噌・醤油などで調味してもよい。

②蒸かし芋(かぼちゃ)+タンパク源

肉・魚のパサつきを軽減できる組み合わせ。
じゃがいもなら少し塩を足した方がいいかも。
さつまいも・かぼちゃは基本そのままでOKだが、個体的に甘くない場合は、和光堂のかぼちゃ&にんじんフレークを足したりする。

かぼちゃ&にんじんフレーク

③蒸かし芋(かぼちゃ)

そのまま食べてもうまい。

④野菜ミックス+タンパク源

野菜ミックスとタンパク源を1:1でチン。
1歳以降は野菜を倍にしている。
基本調味不要だがお好みで塩・味噌・醤油などを足してもよい。

⑤クリーム煮

④(野菜ミックス+タンパク源)に牛乳or粉ミルク(+α)を足して、適宜水溶き片栗粉やとろみのもとでとろみ付け。
うちではここにパルシステムの「yumyum産直うらごしコーン」をよく足す。大人が食べてもおいしい。

yumyum産直うらごしコーン

⑥野菜入り卵焼き

ややめんどくさい寄り。
解凍した野菜ミックスと卵1/2、片栗粉小さじ1/4、水小さじ1/2を耐熱容器に入れて混ぜ、30秒チン。よく混ぜて完全に火が通るまでチン。


献立例(3回食)

まったく自信をもって世に出せる感じではないのですが、最近実際に出している食事例を紹介します。(1歳1か月)
夜ごはんがまるで朝ごはんだが、なぜかこれに落ち着いてしまったんだ、許してくれ。。。

朝ごはん

  • ツナコーンクリーム煮(⑤)

  • 軟飯(100g)

  • 牛乳(60ml)

昼ごはん

  • かぼちゃ豚ひき肉(②)

  • 軟飯(100g)

  • 野菜スープ(①)

おやつ

  • 野菜スティック(30g)

  • 牛乳(70ml)

夜ごはん

おやさいきなこで気持ち程度の鉄分補助。

以上一例ですが、だいたい昼ご飯にベビーフード(鉄分入り)や、別途作った豆腐ハンバーグなどをあげることも多いです。
バリエーションはともかくとして、栄養は割としっかりとれているはず。

おわりに

特に万能野菜ストックは、たっぷりの湯でやわらかくなるまで茹でて調理したものよりも格段においしいはずなので、是非試してみてください。
もともとうちの子はさつまいも・かぼちゃあたりの野菜以外はあんまり食べてくれませんでしたが、この方法で作って以来、うちの子に野菜を拒否られたことはなく、野菜単体でバクバク食べてくれます。
もし子どもが食べなかったとしても、スープとして栄養満点で普通においしいから大丈夫!!!ママパパも健康!!!!!

無理せず子育て楽しもう。それでは。


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